寒い時期の妊活レシピ3

寒い時期の妊活レシピ3

不妊症克服!〜食養生〜

 前回、寒い時期の妊活養生とおすすめレシピについてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ1 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ2

妊活にとても重要な「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)と、体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)の中から、かぼちゃと黒ごまを使ったレシピをご紹介します。

 

⚫️かぼちゃの黒ごまはちみつ焼き

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冷凍かぼちゃを使うので包丁入らず。電子レンジで簡単レシピ。砂糖不使用スイーツとしても楽しめます。

[2人分分量] 冷凍かぼちゃ 4個 バター 8g    はちみつ 大さじ1〜2   黒すりごま 大さじ1

[作り方]

① 耐熱皿に冷凍かぼちゃをのせ、ラップをかけずに600wの電子レンジで1分加熱し、フォークでざっくり刻む。

② ①にバターをのせ、はちみつをかけて、ラップをせずに電子レンジで30秒程加熱して取り出す。上にすりごまをかける。

寒い時期の妊活レシピ2

不妊症克服!〜食養生〜

前回、寒い時期の妊活養生とおすすめレシピについてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ1 

妊活にとても重要な「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)と、体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)の中から、今回は豚肉と野菜を使ったレシピをご紹介します。

⚫️野菜と豚肉の生姜塩麹蒸し

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野菜と肉を調味料で漬け込んでおけば、食べる時にフライパンで蒸し焼きするだけで、主菜と副菜が同時にできます。発酵食品の塩麹と野菜類で腸活にも。

ラム肉が手に入ったら豚肉の代わりにすると、さらに体温め効果が期待できます。

[2人分分量]豚もも小間切80g      にんじん 中1/5本  蓮根 中1/3個   ブロッコリー 1/6個  しめじ 1/2袋  黒きくらげ 5g    塩麹 大さじ2    おろし生姜(チューブでもよい) 小さじ1/2    酒 適量 ※野菜やきのこは家にあるもので代用可能

[作り方]

①黒きくらげは水で戻し、硬い部分を除き、食べやすい大きさに切る。

②にんじん、蓮根はいちょう切り、ブロッコリーとしめじは小房に分ける。

③ポリ袋に豚肉と①、②を入れ、塩麹、おろし生姜を加えて揉み込み、30分以上置く。

④フライパンに③を並べ、酒を振り、蓋をして中火〜弱火で蒸し焼きにする。

 

寒い時期の妊活レシピ1

不妊症克服!〜食養生〜

前回、寒い時期の妊活養生についてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生

寒い時期にお勧めの食材は以下の通り。

「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)。

体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)。

今回は、「腎」を補い、妊活中〜妊娠中の方に必須のビタミンDがしっかり摂れるレシピをご紹介します。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を強くする他に、細胞の成長促進、生殖、免疫機能やホルモンバランスの調整など重要な働きがあります。日光を浴びることで皮膚でも作られますが、冬は日照時間が少ないため、食べ物(いわし、鮭、めかじき、マグロ、レバー、卵黄、きのこ類など)から積極的に摂りたい栄養素です。

 

⚫️ オイルサーディンときのこのにんにくパン粉焼き

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缶詰を使用した簡単魚料理。おつまみにもお勧め。

青背魚は血液をさらさらにして血栓をできにくくします。

[2人分材料] オイルサーディン 1缶  きのこ(舞茸、しめじ,榎茸などお好みで)1/2〜1パック   おろしにんにく 1片分(チューブでもよい)    パン粉 大さじ3     醤油 少々

[作り方]

①きのこは石づきをのぞき、小房に分ける。

②耐熱容器に①のきのこを敷き詰め、上にオイルサーディンをのせる。

③オイルサーディンの缶に残った油の味を見て醤油を加え、パン粉とにんにくを混ぜ、②にかける。

④オーブントースターで、5分程度焼く。

 

寒い時期の妊活養生

不妊症克服!〜食養生〜

1月から2月は、1年の中で最も寒さが厳しい時期です。暦の上では立春(2月4日頃)から春を迎えますが、まだまだ寒い日が続きますので、エネルギーを発散し過ぎず静かに知識や栄養を蓄えるような冬の養生を意識した生活を心がけましょう。

中医学では冬は「腎」と関係していると考えられ、ホルモンの分泌を中心に人間の成長や老化、生殖に深く関与しています。まさに妊活中の方はしっかり「腎」を補うことが大切。冷えにより働きが弱まらないように体の内と外から温まるようにしましょう。

①夜は早く寝て朝はゆっくり起きる

②体の陽気をもらさないようにしっかり体を温める

③日中はゆったり過ごし、たくさん汗をかくなど体のエネルギーを使い過ぎない

④体を温める食材をとる

寒い時期はこのような過ごし方が良いと言われています。ただ、朝はゆっくり起きると言ってもいつまでもゴロゴロしているのではなく日の出前の寒い時間帯から活動しないということ。また、体を温めるということでは、肌の露出を避けてしっかり防寒する、お風呂もシャワーで済ますのではなく、湯船にしっかり浸かって体の深部を温めるというのも大切です。お風呂については以前のブログで紹介しましたので参考になさってください。⭐︎妊活中の方にお勧め、お風呂で温活

妊活中の方は特に体の冷えは禁物です。下半身が冷えやすいという人は、ソックスやレッグウォーマー、腹巻きやカイロなど、おしゃれな暖かグッズが色々売られているので試してみるのもよいですね。また、寒さで体が縮こまり血行が悪くなりがちなので、お風呂に入りながらやお風呂上がりに軽いストレッチをするのもお勧めです。湯冷めしないようにして、早めに布団に入りましょう。

最後に寒い時期に摂りたい食材をご紹介します。

生命エネルギーの根本でもあり、妊活にとても重要な「腎」を補う食材として、豚肉や大豆、魚介類の他、黒い食べ物(黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、きのこ類など)が良いと言われています。

また、生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など、体を温め滋養強壮に働く食材もお勧めです。

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次回は寒い時期の妊活お勧めレシピを紹介します。

 

 

妊活秋レシピ

不妊症克服!〜食養生〜

前回のブログで肺を潤す白い食べ物をご紹介しましたが、その中の白きくらげを使ったレシピをご紹介します。また、はちみつも咳を鎮めたり潤いを与える効果があり、今の時期にお勧め食材です。⭐︎秋の妊活養生

 中国では「銀耳」と呼ばれる白きくらげは、肺(鼻、喉、気管支炎、肺などの呼吸に関係する部分)と腎(泌尿器系、生殖器系、ホルモン・免疫系、水分代謝など)の働きを助け、体に必要な潤いを補う効果があると言われています。中国の四大食用キノコ「四珍」のうちの一つで、古来より「不老長寿(今でいうアンチエイジング)」の力があると珍重され、宮廷料理に用いられてきた食材です。

ツルツルとしていて味や香りがほとんどないので、スープやサラダに入れたり、甘みをつけてデザートとして中国、台湾などで楽しまれています。

 

白きくらげと梨のはちみつ煮    

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白きくらげ、梨、はちみつは喉や咳の症状を和らげる効果があります。

※白きくらげは1袋購入したら熱めのぬるま湯に30分程度漬けて戻しておく。硬い石づきの部分を除き、食べやすくちぎっておく。

乾燥20gを戻すと160gくらい(8倍)になるので半分は冷凍しておき、他の料理に使うのも良いですね。

 

[材料 2人分]                        

・白きくらげ(戻したもの)80g        梨 半分  ・ 水 2カップ  ・ はちみつ  大さじ2  ・クコの実 大さじ1       ・ レモン果汁 大さじ1      ・しょうが輪切り1枚

[作りかた]

① 梨は皮と芯を除き、食べやすい大きさに切る。クコの実は水で戻す。

② 鍋に分量の水と白きくらげ、梨を入れて、弱火で30分煮る。

③ 白きくらげにとろみが出たら、はちみつ、しょうがを入れてさらに20分煮る(何度もかき混ぜると粘りが出るので混ぜる時は鍋をゆするようにする)。

③ 火を止めてクコの実を加える。粗熱が冷めたらレモン果汁を加える。 

※ クコの実(枸杞子)は、漢方では古くから生薬として利用されていて、自律神経の調節、卵巣機能やホルモン分泌にも関与すると言われています。ただし胃が弱い人や妊娠、授乳中は控えた方が良いという説もあります。

 

葉酸たっぷり白きくらげとホタテのスープ

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包丁も使わずあっという間に完成!ホタテ、レタス、小松菜、のりで葉酸バッチリ!

[材料 2人分]

・白きくらげ(戻したもの)  60g程度       ・ホタテ水煮缶(小)   1缶   ・レタス  1/4個    ・小松菜   1束(約20g)     ・水  2カップ  ・鶏ガラスープの素  小さじ1   ・しょうゆ 2〜3滴  ・しょうが汁 少々   ・韓国のり   1パック  

[作り方]

① 鍋に分量の水を入れて火にかける。沸騰したら中火にして鶏ガラスープの素と白きくらげ、ホタテ缶を缶汁ごと加える。

② 小松菜はキッチンばさみで根元を切り取り、茎と葉を2cm長さに切りながら①に加える。レタスも手でちぎりながら加えて一煮立ちしたら火を止める。

③ しょうが汁(チューブのおろししょうがでもよい)としょうゆを加えて器に盛り、食べる直前に韓国のりをちぎって加える。

白きくらげ 乾燥20g  

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戻ししたもの 160g

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妊活中の忙しい毎日でもしっかり栄養が取れる簡単レシピをこれからもご紹介していきたいと思います。ご質問やご要望があればお声掛け下さいね。

妊活おすすめ季節の食材〜新生姜〜

不妊症克服!〜食養生〜

昔から家庭の常備薬として用いられるほど薬効が高い生姜。東洋医学の考えによると食材の性質(五性)は温性。気血の巡りを良くして冷えを改善する、胃腸を温めて疲労を回復する効果があります。

また味(五味)では辛。気の巡りを良くする、血行を促進する、体表を開いて体に侵入した邪気を発散する、体温を上げて発汗を促す作用があると言われています。

6月〜8月に出回る新生姜は、収穫してすぐ出荷するのでみずみずしくて柔らかく甘味があります。その新生姜を貯蔵して乾燥させたのが年中目にする生姜で、繊維が増えて固く辛味が強いのが特徴です。

見た目や食感が異なりますが元は同じ。その効能とこの時期お勧めの新生姜レシピをご紹介します。

 

[効能その1]  体を温める

生姜に含まれる「ジンゲロール」は加熱すると「ショウガオール」という成分に変化し、体を芯から温める作用があります。

妊活中だけでなく女性にとって冷えは大敵。気温や湿度の変化が大きいこの季節、しっかり体を温めることで免疫力も高まります。

 

[効能その2]  殺菌・抗炎症効果

「ジンゲロール」には強い殺菌作用があるほか、炎症を鎮める作用もあり、喉の痛みや関節の痛みを軽減する効果が期待できます。

 

[効能その3]  消化促進

生姜に含まれる「ジンゲロン」は、消化液の働きを刺激して消化吸収を促し、内臓機能を活発にさせる効果があります。吐き気や胃もたれ、妊娠中のつわりにも効果的と言われています。

 

[おいしい新生姜の見分け方と保存法]

⚫︎ふっくらと大ぶりでハリと硬さがあり、綺麗な白(クリーム色)で茎部分が鮮やかな紅色、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

⚫︎冷蔵するときはペーパータオルに包んでポリ袋に入れ野菜室で10日、冷凍する場合はスライスして冷凍用保存袋に入れ1ヶ月が目安です。

 

[おすすめレシピ]

⚫︎新生姜の甘酢漬け

お寿司屋さんでは「ガリ」と呼ばれ、「殺菌消毒効果」が食あたり予防になることや口がさっぱりするので口直しとして出されます。

東洋医学では妊娠と関係する臓器は肝臓、脾臓、腎臓と言われていますが、甘酢は、肝を補う酸味、脾を補う甘味、腎を補う塩味のバランスがよく、まさに妊活中に食べて欲しい食品です。

[作りやすい分量]

⚫︎新生姜 1パック(250gくらい)    ⚫︎酢 200ml    ⚫︎砂糖 100g    ⚫︎塩・・・小さじ1〜2

  ※砂糖は精製度が低いてんさい糖やきび砂糖がお勧めです。

[作り方]

① 新生姜はきれいに洗い、赤い茎部分を切り取っておく。

 スプーンでこそぐように皮を取る(デコボコしているところは切り離して、汚れをしっかり取る)。

② 繊維に沿って薄くスライスする。(スライサーがあれば、指を切らないようにストッパーを使って薄く削るように切る)。

③ 湯を沸かし、②を1分くらい茹で、ざるにあげて粗熱を取る。 冷めたら2〜3枚ずつ重ねて片手にのせ、もう片方の手で抑えるように水気を切る。(力を入れすぎると繊維が壊れ、シャキッとした食感がなくなるので注意)

④ 酢、砂糖、塩を鍋に入れ、沸騰しないように加熱する。熱いうちに③を加える。

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生姜の甘酢漬けはそのまま食べるほかに、刻んで甘酢とともに散らし寿司やサラダに混ぜるなど、アレンジができます。ぜひお試し下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨時の養生と妊活中の朝ごはん

不妊症克服!〜食養生〜

湿気が多く蒸し暑い梅雨時は、余分な水分や老廃物が体に溜まることで様々な不調が起こりやすくなります。体や頭が重だるい、胃腸の調子が悪い、むくみやすいなどの症状の原因を東洋医学では「湿邪」と言い、一番影響を受けるのが「脾(胃腸)」と言われています。脾は食べたものを消化して栄養や水分を全身に送り届ける働きがあるため、特に妊活中の方は脾を元気にしておくことが大切です。

冷たいものの過食や冷房で体を冷やさない、発汗作用のある食べ物や適度な運動で体の水はけを良くするなど、湿邪に負けない梅雨の養生を心がけましょう。また、脾がよく働くのは朝の9時から11時。それまでに朝食を済ませておくことで、1日を元気にスタートすることができます。

そこで、胃腸の調子を整え、妊活中の方が摂りたいたんぱく質、鉄分、葉酸、ビタミンCが摂れる簡単朝ごはんレシピをご紹介。しっかり食べて健やかな毎日をお過ごし下さい。

 

【海苔おむすび】〜葉酸がとれる海苔は、味付きでないものを選んで〜

 2人分 ご飯2膳、焼き海苔1/3枚

 

【キャベツとアスパラのベーコンエッグ】〜葉酸を含むキャベツとアスパラは胃腸の働きや新陳代謝を高めて疲労回復効果もあり、良質たんぱく質の卵と組み合わせて主菜と副菜を同時に調理〜

 2人分 キャベツ大葉1枚、グリーンアスパラガス2本、ハーフサイズベーコン4枚、卵2個、油少々

①食べやすく切った野菜を油を熱したフライパンでさっと炒めたら、真ん中を開けるように周りに寄せて、ハーフサイズのベーコンを乗せ、卵を割り入れる。

②全体に水少々を振りかけ、蓋をして蒸し焼きにする。塩、ソース、ケチャップなどお好みの味付けで。

 

【キウイフルーツ】〜キウイは食物繊維、鉄、葉酸、ビタミンCが多い果物です〜

 2人分 キウイフルーツ2個

 

【ソイラテ】〜大豆イソフラボンやオリゴ糖を含む豆乳。他にも大豆製品を多くとっている場合は牛乳やアーモンドミルクに変えても〜

 2人分 コーヒー(カフェインが気になる方はたんぽぽコーヒー)1杯分、無調整豆乳1杯分温めた豆乳をコーヒーに注ぐ。

 

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体調や体質に合わせた食事のご相談を承ります。お気軽にお声掛けください。

食養生。食事から健康を考えてみましょう。

不妊症克服!〜食養生〜

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東洋医学には「未病治(みびょうち)」という言葉があります。

病気になってから治すのではなく、病気になる前にその芽を見つけて治す。

という考え方です。

病気にならないように気を付けて生活すること。

自然治癒力を上げて健康を維持することが東洋医学の考え方です。

漢方や鍼灸治療など様々な方法がありますが、食養生も大事な要素の一つになります。

 

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食事をすることによって「気」を高め「血」と「水」を増やします。

 

「気」生命の源であり、身体を動かしているエネルギー。

「血」身体全体に酸素や栄養、ホルモンを届ける役割。

「水」身体の細胞や組織を潤す水分の総称。

 

この3つのバランスがきちんととれていることによって健康を保つことができます。

また、東洋医学には「五味」という考え方があり、食物の味を5つに分けて考えています。

「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「しおから味」の5つです。

この5つにはそれぞれ働きがあり、摂取することにより身体を調整しています。

食養生では、その働きをうまく利用して身体の不調を治していきます。

では、それぞれどんな働きがあるのでしょうか?

 

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「酸味」

 

イライラや怒りっぽいなどの症状を改善

 

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多汗、多夢などにも効果があります。

酸味の食材は、お酢、レモン、グレープフルーツなど。

ちょっとイライラが続くときには、ぜひ酸味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「苦味」

鎮静作用、解毒作用があり、高ぶった精神状態などを鎮める作用

 

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気持ちが高ぶって落ち着かないとき、不眠などの状態を改善。

苦味の食材は、にがうり、セロリ、ふき、ごぼうなど。

あまりよく寝付けないときや、落ち着かない感じが続くときには苦味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「甘味」

滋養作用虚弱体質の方にはオススメ。

 

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白砂糖によらない自然の甘みをもつ食べ物には滋養作用があります。

甘味の食材は、山芋、にんじん、なつめ、栗など。

疲れが続くときには、自然の甘味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「辛味」

発汗作用があり「気」と「血」の巡りを良くする働き

 

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呼吸器にも働きかけ、かぜの初期やくしゃみ、鼻水、のどの痛みなどには効果的です。

辛味の食材は、ねぎ、タマネギ、みょうがなど。

風邪っぽいときや、身体の代謝が悪いときには辛味のものを召し上がってみて下さい。

 

「しおから味」

生殖器官や泌尿器の働きをよくし、不妊症などの症状も改善

 

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新陳代謝を高めるので、アンチエイジングや腫瘍を小さくする働きもあります。

しおから味の食材は、貝類、いか、たこ、味噌など。

塩分の強いものは、反対に代謝を弱めるのでお気をつけ下さい。

 

これらの五つの味と食材をバランスよく摂取することにより、身体の「気」「血」「水」のバランスが良く保たれ身体の不調をなおしていくことができます。

また病気を未然に防ぐことができ、健康を長く維持することができます。

健康だからと自分の身体と向き合わずにいると、病気を抱えることになるかもしれません。

病気になる前に食生活を見直してみることが大事です。

お身体の状態に合わせて食生活のアドバイスもさせていただきます。

お気軽にご相談下さい。

 

 

膣と乳酸菌と不妊症

不妊症克服!〜食養生〜

膣内の細菌環境が、妊娠率と関係があることはご存知でしょうか。

女性の膣には乳酸菌を中心とする数多くの善玉菌が住み着いて、悪玉菌の繁殖を抑え、PHなどのバランスをとっています。しかしストレスや過労・睡眠不足・抗生物質の服用などで免疫のバランスが乱れると、膣内の環境が乱れ、有害な菌が増殖してしまいます。この感染症を細菌性膣症と言います。

細菌性膣症は灰色のおりもので生臭い臭気が特徴です。放っておくと細菌が子宮の方へ進出し、子宮内膜炎や卵管炎・骨盤腹膜炎などが起こる可能性があり、不妊症の原因となってしまいます。

また妊娠中の女性がかかると、後期の流産や早産の危険を高める場合があります。

 

乳酸菌の摂取が膣にも影響する

ヨーグルトなどの乳酸菌が豊富な食べ物は「腸に良い」「お通じが良くなる」などのイメージがしやすいと思います。口から摂取した乳酸菌は、腸だけでなくなんと膣内の乳酸菌も増やしてくれるんです。

腸内の細菌は、肛門からデリケートゾーンを介して膣内に移動していきます。そのため、腸内環境が悪いと膣内の環境も悪くなり、反対に腸内環境が整い良い菌が増えると、膣内の環境も良くなっていきます。

実際に、細菌性膣症やカンジダ膣炎の方がヨーグルトを食べることで軽快するということがわかっています。

また海外では乳酸菌が付着したタンポンが販売され、治療に使われているほど乳酸菌パワーはすごいんです。

 

子宮内にも乳酸菌が!

最近まで子宮内は無菌と考えられていましたが、実は乳酸菌は膣から移動して子宮内にも住み着いています。

子宮内に90%以上の乳酸菌がいると体外受精の際に妊娠率が良いということもわかっています。これは子宮内で悪さをする菌が少なくなり、着床障害の大きな原因となる子宮内膜炎を起こしにくくするからと考えられています。しかし不妊治療中の女性の半数は子宮内の乳酸菌が少ないというのが現状のようです。

また子宮内膜炎が見つかった場合には、抗生物質を服用し細菌を除去します。すると悪さをする細菌がいなくなることで炎症は治まりますが、同時に乳酸菌含む良い菌もいなくなってしまいます。それは子宮の中だけでなく、膣内や腸内も同じです。

膣症や内膜炎が再発しないよう、いなくなってしまった良い菌を取り戻すために積極的に乳酸菌を摂取することが大切です。

 

乳酸菌を増やすには?

乳酸菌の豊富な食品を取り入れましょう。ヨーグルト・キムチ・納豆・味噌・ぬか漬け・チーズ等の発酵食品に豊富に含まれています。

ただし、スーパーなどで売られているぬか漬けやキムチは発酵が進むと膨らんでパッケージができないなどの理由から、発酵させずにうま味調味料や食品添加物で調整して作られているものもありますので注意が必要です。食品添加物は腸内環境を悪化させてしまいますので、なるべく入っていないものを選ぶようにしましょう。

またヨーグルトは砂糖入りのものではなくプレーンタイプを食べるようにしてくださいね。

 

さらに乳酸菌の餌となってくれるのはオリゴ糖や食物繊維。

ゴボウや玉ねぎ・バナナ・海藻類やキノコ・サツマイモなどの穀物も一緒に摂ることをおすすめします。

 

 

 

膣内の環境はオリモノの匂いや色・量に変化がないか常にチェックをして、腸内の環境は便の状態でモニターしましょう。腸内環境が整った便はふんわり軽く、水に浮くのが特徴です。

 

出産の際に、無菌状態の赤ちゃんは産道を通過するときに初めてお母さんの菌をもらって生まれてきます。それが元となって赤ちゃんの腸内細菌が作られ、健康のベースとなっていくのです。

赤ちゃんに出会うために、そして赤ちゃんの将来の健康のためにも、膣内・腸内環境を意識するようにしてみてくださいね。

 

腸をより良い状態にするため、腸活に関してのブログもぜひご覧ください。

腸活で妊活

セラキュア的旬食養生 ~梅~(黒糖梅ジャム)

不妊症克服!〜食養生〜

今日はをテーマにお話したいと思います。
薬膳的に梅は渋味と酸味を併せ持ち、平(温めもせず、冷やしもしない)の性質を持っています。効果としては、生津(人間の身体に必要な水分を補う)、止咳化痰(咳を止め、痰を取り除く)、止瀉止痢(消化不良による下痢や、不潔な野菜や生ものを食べる事によって引き起こされた下痢を止める)があると言われています。
現代栄養学的には、梅の主成分であるクエン酸に強い殺菌力があり、腐敗を防止してくれるそうです。これからの時期、食中毒の予防に役立ってくれそうですね。その他にも、疲労回復食欲増進整腸作用美肌血液浄化にも効果があるのだとか。
ただ注意点として、青梅の種の中には毒性があります。梅酒の実や梅干しの種の仁などは毒性が弱まっているそうなので大丈夫ですが、生食は避けて下さいね

先日、知り合いの家になっていた梅の実をわけていただきました。
いただいた時は奇麗な緑色をしていましたが、2、3日置いておいたら熟して奇麗な黄色になったので、ジャムを作ってみました。


梅

黒糖梅ジャム
〈材料〉
熟した梅・・・500g
黒糖・・・500g

〈作り方〉
1.梅をよく洗う。
2.茶色のヘタがついていたら、ピンセットでつまみ取る。
3.梅の5~10倍量の水に梅を入れて加熱し、沸騰させる。
4.全部の梅が浮き上がったら梅だけすくいとり、裏ごしをして梅ピューレを作る。


梅ピューレ

こんなに色鮮やかな黄色のピューレができますこれだけ舐めると・・・酸っぱい!!

5.4で裏ごしをした梅ピューレに200~300mlの水を加えて20分くらい加熱し、沸騰させる。
6.5でできた梅ピューレを正確に量り、同量の黒糖を加え、ステンレス鍋に入れ加熱する。
7.少しトロッとなるまで煮詰めたらできあがり。


梅黒糖ジャム

黒糖を使ったのであの鮮やかな黄色濃茶になってしまいましたが、梅の酸味と黒糖のこくが相まってと~~っても美味しいジャムができましたセラキュアスタッフも大絶賛のジャム、皆様もぜひ作ってみてくださいね

できあがったジャムは、熱湯消毒したビンに詰め、脱気煮沸、倒立冷却をしてから保存していただくと長く楽しめますよ
参考までにビン詰め方法も載せておきますね

〈ビン詰め方法〉
1.沸騰させたお湯の中で、ビンとフタを5分以上煮て消毒する。
2.1のビンを熱湯から取り出し、梅ジャムをビンの口いっぱい近くまで注ぐ。
3.沸騰している①の鍋に②のビンをフタをしないで入れ15分程煮る。
4.3のビンを取り出し、しっかりとフタを閉め、今度は逆さまにして5分以上煮る。
5.鍋から取り出し、逆さまのまま冷めるまで待つ。
6.フタの中央がへこんでいるようであればできあがり。

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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