梅雨時の養生と朝ごはん
不妊症克服!〜食養生〜湿気が多く蒸し暑い梅雨時は、余分な水分や老廃物が体に溜まることで様々な不調が起こりやすくなります。体や頭が重だるい、胃腸の調子が悪い、むくみやすいなどの症状の原因を東洋医学では「湿邪」と言い、一番影響を受けるのが「脾(胃腸)」と言われています。脾は食べたものを消化して栄養や水分を全身に送り届ける働きがあるため、特に妊活中の方は脾を元気にしておくことが大切です。
冷たいものの過食や冷房で体を冷やさない、発汗作用のある食べ物や適度な運動で体の水はけを良くするなど、湿邪に負けない梅雨の養生を心がけましょう。また、脾がよく働くのは朝の9時から11時。それまでに朝食を済ませておくことで、1日を元気にスタートすることができます。
そこで、胃腸の調子を整え、妊活中の方が摂りたいたんぱく質、鉄分、葉酸、ビタミンCが摂れる簡単朝ごはんレシピをご紹介。しっかり食べて健やかな毎日をお過ごし下さい。
【海苔おむすび】〜葉酸がとれる海苔は、味付きでないものを選んで〜
2人分 ご飯2膳、焼き海苔1/3枚
【キャベツとアスパラのベーコンエッグ】〜葉酸を含むキャベツとアスパラは胃腸の働きや新陳代謝を高めて疲労回復効果もあり、良質たんぱく質の卵と組み合わせて主菜と副菜を同時に調理〜
2人分 キャベツ大葉1枚、グリーンアスパラガス2本、ハーフサイズベーコン4枚、卵2個、油少々
①食べやすく切った野菜を油を熱したフライパンでさっと炒めたら、真ん中を開けるように周りに寄せて、ハーフサイズのベーコンを乗せ、卵を割り入れる。
②全体に水少々を振りかけ、蓋をして蒸し焼きにする。塩、ソース、ケチャップなどお好みの味付けで。
【キウイフルーツ】〜キウイは食物繊維、鉄、葉酸、ビタミンCが多い果物です〜
2人分 キウイフルーツ2個
【ソイラテ】〜大豆イソフラボンやオリゴ糖を含む豆乳。他にも大豆製品を多くとっている場合は牛乳やアーモンドミルクに変えても〜
2人分 コーヒー(カフェインが気になる方はたんぽぽコーヒー)1杯分、無調整豆乳1杯分温めた豆乳をコーヒーに注ぐ。
体調や体質に合わせた食事のご相談を承ります。お気軽にお声掛けください。
食養生。食事から健康を考えてみましょう。
不妊症克服!〜食養生〜
東洋医学には「未病治(みびょうち)」という言葉があります。
病気になってから治すのではなく、病気になる前にその芽を見つけて治す。
という考え方です。
病気にならないように気を付けて生活すること。
自然治癒力を上げて健康を維持することが東洋医学の考え方です。
漢方や鍼灸治療など様々な方法がありますが、食養生も大事な要素の一つになります。
食事をすることによって「気」を高め「血」と「水」を増やします。
「気」生命の源であり、身体を動かしているエネルギー。
「血」身体全体に酸素や栄養、ホルモンを届ける役割。
「水」身体の細胞や組織を潤す水分の総称。
この3つのバランスがきちんととれていることによって健康を保つことができます。
また、東洋医学には「五味」という考え方があり、食物の味を5つに分けて考えています。
「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「しおから味」の5つです。
この5つにはそれぞれ働きがあり、摂取することにより身体を調整しています。
食養生では、その働きをうまく利用して身体の不調を治していきます。
では、それぞれどんな働きがあるのでしょうか?
「酸味」
イライラや怒りっぽいなどの症状を改善。
多汗、多夢などにも効果があります。
酸味の食材は、お酢、レモン、グレープフルーツなど。
ちょっとイライラが続くときには、ぜひ酸味のあるものを召し上がってみて下さい。
「苦味」
鎮静作用、解毒作用があり、高ぶった精神状態などを鎮める作用。
気持ちが高ぶって落ち着かないとき、不眠などの状態を改善。
苦味の食材は、にがうり、セロリ、ふき、ごぼうなど。
あまりよく寝付けないときや、落ち着かない感じが続くときには苦味のあるものを召し上がってみて下さい。
「甘味」
滋養作用。虚弱体質の方にはオススメ。
白砂糖によらない自然の甘みをもつ食べ物には滋養作用があります。
甘味の食材は、山芋、にんじん、なつめ、栗など。
疲れが続くときには、自然の甘味のあるものを召し上がってみて下さい。
「辛味」
発汗作用があり「気」と「血」の巡りを良くする働き。
呼吸器にも働きかけ、かぜの初期やくしゃみ、鼻水、のどの痛みなどには効果的です。
辛味の食材は、ねぎ、タマネギ、みょうがなど。
風邪っぽいときや、身体の代謝が悪いときには辛味のものを召し上がってみて下さい。
「しおから味」
生殖器官や泌尿器の働きをよくし、不妊症などの症状も改善。
新陳代謝を高めるので、アンチエイジングや腫瘍を小さくする働きもあります。
しおから味の食材は、貝類、いか、たこ、味噌など。
塩分の強いものは、反対に代謝を弱めるのでお気をつけ下さい。
これらの五つの味と食材をバランスよく摂取することにより、身体の「気」「血」「水」のバランスが良く保たれ身体の不調をなおしていくことができます。
また病気を未然に防ぐことができ、健康を長く維持することができます。
健康だからと自分の身体と向き合わずにいると、病気を抱えることになるかもしれません。
病気になる前に食生活を見直してみることが大事です。
お身体の状態に合わせて食生活のアドバイスもさせていただきます。
お気軽にご相談下さい。
膣と乳酸菌と不妊症
不妊症克服!〜食養生〜膣内の細菌環境が、妊娠率と関係があることはご存知でしょうか。
女性の膣には乳酸菌を中心とする数多くの善玉菌が住み着いて、悪玉菌の繁殖を抑え、PHなどのバランスをとっています。しかしストレスや過労・睡眠不足・抗生物質の服用などで免疫のバランスが乱れると、膣内の環境が乱れ、有害な菌が増殖してしまいます。この感染症を細菌性膣症と言います。
細菌性膣症は灰色のおりもので生臭い臭気が特徴です。放っておくと細菌が子宮の方へ進出し、子宮内膜炎や卵管炎・骨盤腹膜炎などが起こる可能性があり、不妊症の原因となってしまいます。
また妊娠中の女性がかかると、後期の流産や早産の危険を高める場合があります。
乳酸菌の摂取が膣にも影響する
ヨーグルトなどの乳酸菌が豊富な食べ物は「腸に良い」「お通じが良くなる」などのイメージがしやすいと思います。口から摂取した乳酸菌は、腸だけでなくなんと膣内の乳酸菌も増やしてくれるんです。
腸内の細菌は、肛門からデリケートゾーンを介して膣内に移動していきます。そのため、腸内環境が悪いと膣内の環境も悪くなり、反対に腸内環境が整い良い菌が増えると、膣内の環境も良くなっていきます。
実際に、細菌性膣症やカンジダ膣炎の方がヨーグルトを食べることで軽快するということがわかっています。
また海外では乳酸菌が付着したタンポンが販売され、治療に使われているほど乳酸菌パワーはすごいんです。
子宮内にも乳酸菌が!
最近まで子宮内は無菌と考えられていましたが、実は乳酸菌は膣から移動して子宮内にも住み着いています。
子宮内に90%以上の乳酸菌がいると体外受精の際に妊娠率が良いということもわかっています。これは子宮内で悪さをする菌が少なくなり、着床障害の大きな原因となる子宮内膜炎を起こしにくくするからと考えられています。しかし不妊治療中の女性の半数は子宮内の乳酸菌が少ないというのが現状のようです。
また子宮内膜炎が見つかった場合には、抗生物質を服用し細菌を除去します。すると悪さをする細菌がいなくなることで炎症は治まりますが、同時に乳酸菌含む良い菌もいなくなってしまいます。それは子宮の中だけでなく、膣内や腸内も同じです。
膣症や内膜炎が再発しないよう、いなくなってしまった良い菌を取り戻すために積極的に乳酸菌を摂取することが大切です。
乳酸菌を増やすには?
乳酸菌の豊富な食品を取り入れましょう。ヨーグルト・キムチ・納豆・味噌・ぬか漬け・チーズ等の発酵食品に豊富に含まれています。
ただし、スーパーなどで売られているぬか漬けやキムチは発酵が進むと膨らんでパッケージができないなどの理由から、発酵させずにうま味調味料や食品添加物で調整して作られているものもありますので注意が必要です。食品添加物は腸内環境を悪化させてしまいますので、なるべく入っていないものを選ぶようにしましょう。
またヨーグルトは砂糖入りのものではなくプレーンタイプを食べるようにしてくださいね。
さらに乳酸菌の餌となってくれるのはオリゴ糖や食物繊維。
ゴボウや玉ねぎ・バナナ・海藻類やキノコ・サツマイモなどの穀物も一緒に摂ることをおすすめします。
膣内の環境はオリモノの匂いや色・量に変化がないか常にチェックをして、腸内の環境は便の状態でモニターしましょう。腸内環境が整った便はふんわり軽く、水に浮くのが特徴です。
出産の際に、無菌状態の赤ちゃんは産道を通過するときに初めてお母さんの菌をもらって生まれてきます。それが元となって赤ちゃんの腸内細菌が作られ、健康のベースとなっていくのです。
赤ちゃんに出会うために、そして赤ちゃんの将来の健康のためにも、膣内・腸内環境を意識するようにしてみてくださいね。
腸をより良い状態にするため、腸活に関してのブログもぜひご覧ください。
セラキュア的旬食養生 ~梅~(黒糖梅ジャム)
不妊症克服!〜食養生〜今日は梅をテーマにお話したいと思います。
薬膳的に梅は渋味と酸味を併せ持ち、平(温めもせず、冷やしもしない)の性質を持っています。効果としては、生津(人間の身体に必要な水分を補う)、止咳化痰(咳を止め、痰を取り除く)、止瀉止痢(消化不良による下痢や、不潔な野菜や生ものを食べる事によって引き起こされた下痢を止める)があると言われています。
現代栄養学的には、梅の主成分であるクエン酸に強い殺菌力があり、腐敗を防止してくれるそうです。これからの時期、食中毒の予防に役立ってくれそうですね。その他にも、疲労回復や食欲増進、整腸作用、美肌や血液浄化にも効果があるのだとか。
ただ注意点として、青梅の種の中には毒性があります。梅酒の実や梅干しの種の仁などは毒性が弱まっているそうなので大丈夫ですが、生食は避けて下さいね。
先日、知り合いの家になっていた梅の実をわけていただきました。
いただいた時は奇麗な緑色をしていましたが、2、3日置いておいたら熟して奇麗な黄色になったので、ジャムを作ってみました。
~黒糖梅ジャム~
〈材料〉
熟した梅・・・500g
黒糖・・・500g
〈作り方〉
1.梅をよく洗う。
2.茶色のヘタがついていたら、ピンセットでつまみ取る。
3.梅の5~10倍量の水に梅を入れて加熱し、沸騰させる。
4.全部の梅が浮き上がったら梅だけすくいとり、裏ごしをして梅ピューレを作る。
こんなに色鮮やかな黄色のピューレができますこれだけ舐めると・・・酸っぱい!!
5.4で裏ごしをした梅ピューレに200~300mlの水を加えて20分くらい加熱し、沸騰させる。
6.5でできた梅ピューレを正確に量り、同量の黒糖を加え、ステンレス鍋に入れ加熱する。
7.少しトロッとなるまで煮詰めたらできあがり。
黒糖を使ったのであの鮮やかな黄色が濃茶になってしまいましたが、梅の酸味と黒糖のこくが相まってと~~っても美味しいジャムができましたセラキュアスタッフも大絶賛のジャム、皆様もぜひ作ってみてくださいね
できあがったジャムは、熱湯消毒したビンに詰め、脱気煮沸、倒立冷却をしてから保存していただくと長く楽しめますよ
参考までにビン詰め方法も載せておきますね
〈ビン詰め方法〉
1.沸騰させたお湯の中で、ビンとフタを5分以上煮て消毒する。
2.1のビンを熱湯から取り出し、梅ジャムをビンの口いっぱい近くまで注ぐ。
3.沸騰している①の鍋に②のビンをフタをしないで入れ15分程煮る。
4.3のビンを取り出し、しっかりとフタを閉め、今度は逆さまにして5分以上煮る。
5.鍋から取り出し、逆さまのまま冷めるまで待つ。
6.フタの中央がへこんでいるようであればできあがり。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
不妊治療中から妊娠中の風邪予防に最適の果物は…
不妊症克服!〜食養生〜寒さが厳しくなってきましたね。
空気も乾燥し、喉がイガイガする…風邪ひいたかな?と思うことはありませんか?最近はマスクをして来院される方もぐんと増えました。
東洋医学では「肺」は乾燥に弱いとされ、弱ると鼻や喉に症状が出て風邪を引きやすくなります。妊活中や妊娠中は特に、風邪薬のお世話にはなりたくないもの。ですので、この時期には「リンゴ」がオススメです。
リンゴには水溶性の食物繊維である「ペクチン」、余分な塩分を排出し水分バランスを整えてくれる「カリウム」、抗酸化作用のある「ポリフェノール」、疲労回復に効果的な「クエン酸」なとがバランス良く含まれています。
ペクチンには整腸作用があるので下痢や便秘などの症状を改善する働きがあります。弱った胃腸に働きかけ消化を助けてくれるので、風邪で弱った身体には効果的。
そんなときにはぜひ、すりおろしたリンゴを食べてください。すりおろすことで、ペクチンがより速やかに働いてくれます。
さらにクエン酸の効果で体力も回復しやすくなります。
東洋医学的にもリンゴには身体を潤す作用があるといわれています。乾燥を防ぎ、肺を養ってくれるので、喉を潤して風邪予防にもなる果物なのです。
また、風邪のほかに二日酔いにも効果的です。
年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎで弱った胃腸にやさしく働きかけ、余分な塩分を排出し、むくみを防いでくれます。
今は胃腸の疲れが出やすい時期。ぜひ役立ててみてくださいね。
ここで、美味しいリンゴの見分け方をご紹介♪
赤いリンゴの場合、お尻までしっかり赤くなっている物を選びましょう。お尻が緑の物は酸味が強いリンゴです。 青リンゴの場合は、色ムラのない物を選んでくださいね。
枝が干からびているものは×。鮮度が落ち、水分が抜けているリンゴです。 枝のしっかりとした物を選んでください。
大玉よりも中玉のリンゴの方が、味に当たりハズレがありません。ずっしりと重さを感じる物は果汁がたっぷり詰まっています。
いかがでしたか? 「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」とも言われています。
今年は鍼灸治療とリンゴで免疫力アップ! 風邪に負けない体作りをしていきましょう。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
GI値(グリセミック・インデックス)と不妊の関係
不妊症克服!〜食養生〜みなさん、こんにちは。
以前「カロリーオフ商品と不妊の関係」という記事の中で、急激な血糖値の上昇によって引き起こされる”インスリン抵抗性”の怖さについてお伝えしました。
女性の生殖機能に大きなインパクトを与え、妊娠しづらくなってしまうという内容に、皆さんから多くの反響をいただきました。
中でも、特に多かったのは「血糖値の急上昇はどう気をつけたらいいの?」というご質問で、今回は血糖値の上昇に関わる「GI値」についてお話ししたいと思います。
GI値とは「グリセミック・インデックス(指数)」の略で、糖質の血中への吸収度合いを示します。各食物の摂取後2時間までに血液中に入る糖質の量を計ったものです。
糖質を含んだ食物(炭水化物)を摂取すると、体内の消化酵素によって細かく分解・消化されてブドウ糖となり、血管内に吸収されて血糖値が上がります。
グリセミック指数=GI値が高い食品ほど血糖値が急上昇し、GI値が低い食品ほど血糖値はゆっくり上昇します。
急激な血糖値の上昇を防ぐには、各食品のGI値を把握していることが重要になります。
具体的には、一体どういう食事を摂ったらいいのでしょうか?
精白米より胚芽米、白いパンよりライ麦パン!
血糖値の急上昇の大きな原因となるもののひとつが、ご飯やパンなどの炭水化物です。
これらはエネルギー補給には欠かせないものですが、GI値が非常に高いんです。
そこで工夫したいのが「少しでもGI値の低い主食に替える」ということ。
基本的に、白く精製されたものほどGI値が高いので、真っ白な精白米よりは胚芽米のほうが、そして白いパンよりはライ麦パンや全粒粉パンのほうが、ぐっとGI値が低くなるのでおすすめです。
ちなみに胚芽米よりも玄米のほうがさらに低GIではあるのですが、玄米は消化が非常に悪く「せっかくの栄養素が吸収されない」というデメリットもあるため、完全な玄米100%のご飯」というのは、実はあまりおすすめできません。その点、胚芽米であれば、胚芽の栄養をしっかりと摂りつつ、GI値対策もできるわけですから、まさに一石二鳥です。
さて、最後にもうひとつ。食べる順番も大切です。
低GI値の野菜から食べよう!
食事の際に「GI値の高い食材」が入ってくるのはごく普通のことですから、食べ過ぎなければそれほど気にする必要はありません。
それよりも「食べる順番」に気をつけることが大切です。
まず最初に低GI値の食品を、ゆっくりと食べること、これが鉄則です。
GI値の低い食品は、
海藻類・きのこ類・大半の野菜類・大豆食品
が挙げられます。
もっとも、野菜の中でもとうもろこし・にんじん・芋類・かぼちゃなどは高GIとなっていますが、それ以外のものについてはたいていが低GIです。
簡単に言うと「一般的な味噌汁の具を最初に食べれば、ほぼ間違いなく低GI値」という感じです。野菜サラダも、にんじんとマッシュポテト以外のものであれば「真っ先にお箸を運ぶ食品」として最適と言えるでしょう。
スイーツの量を減らして、ナッツ類を食べよう!
さて、問題は「おやつ」を食べる時のGI値コントロールです。
現実的に考えて、「スイーツの前にサラダや味噌汁などを食べる」などという人はほとんどいないでしょう。
そんなときには「スイーツの前にピーナッツやアーモンドなどのナッツ類を少し食べる」というのがおすすめです。
ナッツ類は低GI値で、しかもよく噛んで食べれば「食べた」という満足感が出やすく、さらにビタミンやミネラルも豊富で、栄養的にもすぐれた食品 なのです。血糖値の急上昇を防ぐだけでなく、スイーツの摂取量も減らす効果が期待でき、さらにアンチエイジングのための 栄養補給までできます。
ナッツ類が苦手な人であれば、「酢昆布」もおすすめですよ。こちらもミネラル豊富で、しかもナッツ類以上に低GIです。
妊活中はストレスで心身の疲労が溜まりやすく、ついつい甘いものや炭水化物系の食べ物に手が伸びてしまう方も多いかと思いますが、血糖値のローラーコースターは心身をさらに疲弊させるものです。東洋医学的にも生殖機能にとても大切な「脾」や「肝」の機能に負担がかかってしまいます。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方、PCOS気味の方、月経サイクルが乱れがちの方は特に、GI値に気を配り、血糖値を安定させる食生活を送ることが大切です。
妊娠中の血糖値コントロールや、ご主人の生活習慣病予防にも役に立ちますので、ぜひ毎日の食生活にGI値を取り入れてみて下さい。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
小麦粉に要注意? グルテンのお話
不妊症克服!〜食養生〜皆様こんにちは
1日も早く妊娠する為に、ご自宅でサプリメントや漢方などいろいろ試しているのに今ひとつ効果がわからない…?という方のために、妊娠力アップに繋がるヒントとして「グルテン」についてお話したいと思います
最近、このような症状はありませんか
□ いつも疲れている
□ 集中力がない
□ 気分の浮き沈みが激しい
□ 下痢や便秘
□ 肌の調子が悪い
□ アトピーやアレルギーがひどくなった
□ 太りやすい など
もしかしたらそれは「グルテン」が悪さをしているのかもしれません
なんとなく耳にしたことのある「グルテン」とは何かご存知でしょうか?
グルテンとは小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種で、お水と混ざると粘り気が出る成分です。
小麦粉に含まれるグルテンは、パンのモチモチ感を出したり、うどんのコシを出すなど、様々な食品で使われています。
パン・うどんの他にも
・ピザ
・ホットケーキ
・クッキー
・ラーメン
・パスタ
・お好み焼き
など、小麦粉は枚挙にいとまがないほどたくさんの食品で使われています。
他にも私達日本人がよく使っているお醤油にも小麦粉が使われているんですよ!
さて、この小麦粉に含まれているグルテンは、身体に対してどのような悪さをする可能性があるのかというと…
下痢や便秘、消化不良の原因に
体質によってはグルテンを異物として認識してしまい、過剰に反応した免疫が腸を攻撃し、慢性的な炎症が起きてしまうことがあります。それにより消化吸収が上手くいかず、消化不良や腹痛の原因となったり、アレルギーを起こしてしまうことも…。
また身体や脳に栄養がいかないことで、疲労感や集中力の低下、気分が鬱々とするなどの症状にも繋がります。
肥満、糖尿病になりやすい
小麦粉にはアミロペクチンAという吸収の早い糖質が含まれていて、血糖値を急上昇させてしまいます。
急上昇した血糖値を下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されることで、今度は血糖値が急降下→脳に糖分がいかなくなることで眠気やだるさを感じ、身体はまた糖分が欲しくなる→摂取すると血糖値が上昇…の悪循環となるのです。
繰り返しているとインスリンの感受性も鈍くなり、インスリンを分泌しても血中の糖分がエネルギーへ変換されずに残ってしまい、高血糖のままとなることで肥満や糖尿病の原因にもなってしまいます。
このようにインスリンの感受性が鈍くなることを「インスリン抵抗性」と言います。インスリンは男性ホルモンの産生を亢進させることから、この状態になると、卵胞の発育を妨げたり、排卵障害や着床障害を起こす可能性がでてきます。
肌荒れやシワ、たるみは老化や紫外線だけではない
エネルギーとして代謝されずに余った糖は、タンパク質と結びつく性質があります。食後の血中に糖が多くあると、タンパク質と結びついて「糖化」が起こります。
この「糖化」は肌のコラーゲンを固めてしまうので、肌のハリをなくし、シワたるみ、くすみの原因となるのです。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、身近にある食べ物がこのように悪さをしていたなんて驚きですね
東洋医学では、消化吸収・エネルギーの運搬には「脾」が深く関わっています。(「脾」についてはコチラ )
消化吸収が悪くなることで「脾」の機能が弱まると「気・血・津液(水分)・精(活力)」がしっかりと作られなくなり、身体に不調が出たり病気になりやすくなります。
もちろん妊娠力の低下=不妊にも繋がりますので要注意です。
小麦粉は東洋医学で「温」の性質とされており、身体を温める作用があるため、下記のようなタイプの方は摂り過ぎに注意しましょう。
身体の熱が増え、潤いが減ってしまうことにより症状が悪化してしまう場合があります。
・熱がり
・ほてりやすい
・便秘気味
・寝汗をかく
・口が渇きやすい
・冷たいものを好む
・コロコロした便が出る
また、脾の力が弱まり身体の余分な水分(湿)が溜まると、「湿」と「熱」が組み合わさって「湿熱」が生まれます。ドロドロとした痰のような湿熱は、気や血の巡りを悪くさせ、代謝を悪くし、太りやすくもさせます。皮膚表面では顔や上半身に吹き出物となって現れます。
小麦粉はほとんどの加工された食品に含まれていますので、グルテンフリーを徹底するのはとても大変です。
パンやパスタをよく召し上がっている方は、玄米とお味噌汁にするなど和食に切り替えてみましょう。そしておやつにクッキーやケーキを召し上がっている方は、小麦粉の代わりに米粉やそば粉・アーモンド粉を使って、ご自身で手作りしてみてはいかがでしょうか?
お砂糖の代わりに蜂蜜を使うなど、甘さの調節ができるので一石二鳥です。
日本ではあまり広まっていませんが、小麦粉をやめると
・健康的に体重コントロールができる
・疲れにくくなる
・肌がキレイになる
などの効果がある為、海外の有名女優さんにも、グルテンフリーダイエットを実践している方が増えているようです。
セラキュアに通って来られる外国人の患者様によると、アメリカやヨーロッパ、インドでは、グルテンフリーのパンやパスタが街のスーパーでも販売されているとのことです。アメリカのドミノピザでもグルテンフリー生地のものが選べるようになっているんですよ~
貴女の身体の不調がグルテンによるものかどうか判断するには、まずは2~3週間、小麦粉を避けた食事をし続けてください。その後、パンやパスタ等を食べてみることで、貴女の身体へのグルテンの影響を確認することができます。
実は当院にもグルテンに反応していたことがわかったスタッフがおり、現在グルテンフリーダイエットを実践中です!
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
妊活中のカフェイン摂取について
不妊症克服!〜食養生〜「妊娠中のカフェインは控えた方がよい」ということは聞いたことがあるけれど、妊活中はどうなのでしょうか?そんな疑問を持っている方も多いと思います。
今回は不妊とカフェインの関係についてお話していきます。
カフェで、オフィスで、ご自宅で。一杯のコーヒーを、ご自身のリフレッシュやリラックス方法にしている方も多いと思います。
コーヒーや紅茶の香りには、気持ちをリラックスさせる「アロマ効果」も。
また、「カフェインがないと、体がさめない」と朝一杯のコーヒーを日課にしている方もいらっしゃることでしょう。
コーヒーに含まれるカフィンには脳の神経を元気にさせてくれる「覚醒効果」がある分、過剰に摂り過ぎてしまうと、興奮状態が続いて夜の睡眠の質を低下させたり、カフェインを摂らないと元気がでない「カフェイン依存」の身体になったりしてしまうこともあります。
まず最初に、簡単なカフェイン依存度チェックをしてみましょう。これらの症状に2つ以上当てはまる方は、「カフィン中毒」になっている可能性があります。一日にカフェイン飲料を5杯以上飲む
カフェインを摂らないと、集中力が無くなることが多い
朝のコーヒーがないと、睡眠はとれているのに眠気がとれない
カフェインを摂らないと身体がシャキッとしない
栄養ドリンクを常用している
カフェインを摂らないと頭痛がする
いかがでしたか? 2つ以上当てはまる方はカフェイン依存体質になっている可能性がありますので注意しましょう。依存が高くなるにつれてカフェイン感受性が鈍り、摂取量がどんどん増えてしまいがち。無理にやめると禁断症状が出るため、やめることが難しくなります。
2つ以上当てはまらなかった方も、たまに飲む緑茶やコーヒーがはたして妊活にどのような影響を及ぼすのか気になりますよね。
では、カフェインの特性について見ていきましょう。
<カフェインのメリット>
①頭をシャキッとしてくれる「覚醒効果』
カフェインは脳の司令塔に直接働きかけて、活動モードである交感神経のスイッチをいれてくれます。ただし、カフェインを摂取しないと頭がボーッとするという感覚は、カフェイン依存体質になっている可能性が高いので注意が必要です。
②ストレス解消に「アロマ効果」
コーヒーの香りを嗅ぐと、リラックスする時に多く出る脳波のα波が現れることが実験でわかっています。(杏林大学)※研究で使用されたコーヒー豆は、ブラジルサントス、グアテマラ、ブルーマウンテン、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナの6種類です。実験の結果、α波が最も多く出現したのが、グアテマラとブルーマウンテン。コーヒー豆により差があるようです。
③抗酸化作用
カフェイン飲料に含まれるポリフェノールには、活性酸素を除去する効果があります。またコーヒーを毎日飲む人は、全く飲まない人に比べて大腸ガンや肝臓ガンの発症リスクが半減していることが分かっています。(愛知県がんセンター)ただし、後で詳しく触れますが鉄分と一緒に摂取すると、鉄の吸収を阻害してしまうので、取り方には注意が必要です。
④脂肪燃焼効果
カフェインには脂肪分解酵素を活性化させ、脂肪燃焼を促進する効果があります。また食後にコーヒーを飲む人は、食後の血糖値上昇が抑制され、糖尿病リスクが軽減されるというデータも報告されています。(九州大学)
*血糖値が上昇し、血中のインスリンが多い状態が続くと男性ホルモンが増えてしまい、卵巣と下垂体の働きが乱されて、妊娠しづらくなります。高いインスリン抵抗性は、多能胞性卵巣症候群(PCOS)や自然流産の原因である可能性も高いと指摘されています。(ブログ:妊活中の糖分摂取)
メリットだけ見てみると、妊活中でもカフェインを摂取しても良い気がしてきますね。次はカフェイン飲料が、妊娠出産の為のカラダ作りどのような悪影響を及ぼすのか見ていきましょう。
<妊活におけるカフェイン摂取の悪影響とは?>
①冷え体質になります
カフェインを摂取すると、元気が出たり頭がシャキッとしたりします。これは活動モードの交感神経を活発化させてくれているから。交感神経は血管収縮作用があるため、あまりに多飲すると冷えや自律神経の乱れにつながります。
②卵子が老化する可能性
カフェインの体内残存時間は人によって差はありますが、おおよそ4~7時間。少量は12時間後でも体内に残っていると言われています。「15時のおやつにコーヒー」は、睡眠時にカフェインの影響が残ってしまうため睡眠の質を低下させます。睡眠の質が低下すると、「メラトニン』や「成長ホルモン』の分泌が低下するため、卵子への抗酸化作用も低下します。(ブログ:メラトニンの卵子クオリティ改善効果)
③「血」が不足する?!
東洋医学では、妊活中の女性にとって「血」は大切な要素。子宮内膜をふかふかにしたり、ホルモンを届けたり、子宮を温めるなど大切な役割を担っています。カフェイン飲料に含まれるタンニンやグルコン酸などのポリフェノールは鉄分の吸収を阻害する作用があり、もともと鉄欠乏性貧血になりやすい女性は摂取方法に注意が必要です。
④栄養吸収力が落ちる?!
カフェイン飲料に含まれる「タンニン」は、過剰に摂取すると胃粘膜を傷つけることも。消化器系の機能低下は、栄養吸収力の低下につながります。胃酸過多や胃腸虚弱の体質の方は、食前にカフェインを摂るのは控えましょう。
前述のようにカフェインには良い点がいくつかあるものの、デメリットの影響を考慮し、当院では妊活中のカフェインを控えるようお伝えしています。
妊娠出産に向けてカフェインをたくさん摂っている方は減らしてくことが理想ですが、突然ストップすると禁断症状が出て体調を崩してしまうこともあります。
不妊治療中の最大の敵は「ストレス」です。いきなりカフェインをゼロにしてストレスがたまるのであれば、薄めのコーヒーや紅茶を適量飲むなどご自分の体調やカフェイン感受性を確認しながら、徐々に量を減らしていきましょう。
カフェイン摂取を少しずつ減らしていく段階では、
「午前中」
「食後に」
「1~2杯まで」
を意識してみましょう。
デメリットとメリットは表裏一体。カフェインに限らず、どんな食べ物でも体にいい影響を与えることもあれば、悪い影響を与えることもあります。妊活中は様々な情報に迷うことも多いと思いますが、両方の側面を理解した上で、ご自分のライフスタイルにどのように取り入れるかを判断していただきたいと思います。私たち鍼灸師も一緒に考えながら、妊娠に向けたお身体作りをサポートさせていただきます
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
糖の真実:カロリーオフ商品と不妊の関係
不妊症克服!〜食養生〜東洋医学では、お砂糖は身体を冷やすとされています。
妊娠を望む方に身体の冷えは大敵です。
不妊症の鍼灸治療の場では「お砂糖を摂りすぎないようにしてくださいね」とよくお話をするのですが、「人工甘味料にした方がいいですか?」とか「カロリーオフの飲み物ならいいんですか?」と質問されることがあります。
前回は、お砂糖についてブログ(→☆)を書きましたが、今回は主にカロリーオフの商品に使用されている人工甘味料についてお話させていただきます。
人工甘味料は大きく分けて二種類あります。
ひとつは、キシリトールやステビアなど天然に存在する甘味物質を人工的に抽出したもの。
もう一つは、アスパルテームやスクラロースなど天然に存在しない甘味を合成して人工的に作られた甘味料。天然のものよりも安価なため、こちらの方を食品の原材料欄でよく目にすることが多いと思います。
ダイエット飲料やシュガーレスガム、カロリーオフの清涼飲料水によく使用されています。
人工甘味料は少量で砂糖の何百倍もの甘さを感じるので、主にカロリーオフ商品にお砂糖の代わりに使用されています。
菓子パン・お菓子類などのカロリーオフ商品以外でも、お砂糖の使用量を減らすためや、コスト削減のために使用されています。
さて、この人工甘味料が、なぜ妊娠と関係があるのでしょうか?
アメリカのワシントン州で「ダイエット目的でカロリーゼロの飲料水を愛用する人」を対象にした研究があります。
以下のような条件で、被験者の血液検査をしました。
1日目→→水を飲んだ後にブドウ糖を摂取し血糖値を測定
2日目→→人工甘味料入りの飲料を飲んだ後にブドウ糖を摂取し血糖値を測定
結果、人工甘味料入りの飲料を飲んだ後の方が血糖値がより上昇し、インスリンの分泌量がなんと2倍になったという研究結果が出たのです。
人工甘味料は吸収されずにそのまま体外に排出されるので、血糖値には影響が無いと言われてきましたが、この研究によりインスリンの分泌に関係することがわかりました。
またフランスの研究では、”人工甘味料入り炭酸飲料”と”砂糖入り炭酸飲料”の影響を比較調査し、両者とも2型糖尿病の発症リスクを上昇させるとの調査結果が出ました。
しかも、”人工甘味料入り炭酸飲料”を週に500ml飲んでいる場合は、砂糖入りに比べて2型糖尿病の発症リスクが15%増加、1500ml以上飲んでいる場合は59%も上昇することがわかりました。
※2型糖尿病とは、肥満や運動不足・ストレスなどをきっかけにインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの分泌量が減少し、血糖値の調整ができなくなることで起こる生活習慣病です。
甘いものを食べたいけど太りたくない…そんな希望を叶えてくれるはずだった人工甘味料は、かえって肥満や糖尿病を発症させてしまうことがわかったのです。
人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩し、血糖値を下げにくい状態にする作用もあります。それにより、妊娠の妨げになるインスリン抵抗性を引き起こし、不妊へと繋がってしまう可能性も指摘されています。
よく使用されている『アスパルテーム』は通常の摂取量では安全と言われていますが、脳腫瘍や白血病、リンパ腫、ガン、腎機能障害を起こす可能性があるなど、人体に有害であると警告している研究者もおり、危険疑惑のある人工甘味料のようです。
そして今度はなんと、男性不妊にも関わっているという衝撃的な研究結果も発表されました。
アスパルテームの摂取によって、元気な精子が減るという報告が日本薬学会で報告されたのです。
マウスを2グループに分けた実験をしたそうです。
Aグループ→→毎日1回アスパルテームを投与したマウス
Bグループ→→毎日1回水を与えたマウス
正常な形態で真っ直ぐ進む精子の数が、Bのマウスは25%あったのに対し、Aのマウスは16%ほどだったそうです。
以上をまとめると。。。
アスパルテームに代表される人工甘味料は、
・肥満・糖尿病の発症リスクを上昇させる
・インスリン抵抗性による不妊の可能性
・精子の減少に関係する
ということがわかっています。
皆さんも清涼飲料水を飲んだ時に「口の中に変な甘味が残るな」と思ったことはありませんか? そんな時は原材料を確認すると、人工甘味料が使用されていることが大半です。
妊活中の方はできればご夫婦ともに清涼飲料水は避けて、お水やお茶、100%のストレートジュースなど、ナチュラルな材料でできたものを選ぶようにしましょう。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
糖の真実:妊活中の糖分摂取について
不妊症克服!〜食養生〜南国でとれる食材、例えばパイナップルやマンゴーなど、は身体を冷やす性質があるのはご存知ですか?
反対に、寒い地域でとれる食材は身体を温める性質があります。
地域と季節に合わせた食材を摂ることで、本来の身体のバランスを保つことができるのです。
今回は、主に暖かい地域で生産されているお砂糖についてお話をさせていただきます。
お砂糖は様々な食品に含まれ、私達は日常的に摂取しています。
ケーキやパン・お菓子類はもちろん、ジュース・アルコール類・お弁当・お惣菜やサラダのドレッシングなど、至る所で使用されています。
一般的に、お砂糖の原料といえばサトウキビ。
日本では主に沖縄で生産されていることは有名ですね。
暖かい地域でとれるサトウキビは、身体を冷やす性質があります。
お砂糖は東洋医学でも陰性の食品とされており、摂りすぎると身体を冷やしてしまったり、胃腸を弱らせてしまうと言われています。
妊娠を望む場合、お砂糖を避けたほうがいいのでしょうか?
それが今回のテーマです。
東洋医学では、妊娠するために一番重要なものは「血」。←”ち”ではなくて“けつ”と読みます。
子宮内膜をつくるのも、卵子や卵胞に栄養を運び成熟させるのも血が行なっています。着床した受精卵を育てるのも、血の役目。
西洋医学/生理学でも、脳で分泌されたホルモンは血液によって運ばれ、骨盤内の生殖器に届きます。不妊治療で使用する様々なお薬も、血流にのって運ばれます。
受精卵が着床する内膜も、毛細血管が充血してできるもの。
女性にとって、血はとても重要なものです。
お砂糖の過剰摂取によって身体が冷えると、血の巡りを悪くし、ホルモンバランスを乱す原因となったり、子宮や卵巣の環境を悪くしてしまいます。東洋医学では瘀血(おけつ)といいます。
さらに、冷えによって胃腸の働きが弱くなり、血液の元になる栄養分を作れなくなり、身体の血が不足してしまいます。東洋医学では血虚(けっきょ)といいます。
砂糖の害は、単に身体を冷やすことだけではありません。ベビ待ちの女性にとってはもっと深刻な症状へと繋がる可能性もあります。
糖分を摂取して血糖値が急激に上がると、膵臓からインスリンが大量に分泌されて、今度は急激に血糖値が下がります。
低血糖になると、再び身体が糖分を欲し、甘いものに手が伸びる原因となります。食後に何か甘いものが欲しくなるのは、食事後に低血糖になっているからなのです。
このような血糖値のローラーコースターに振り回されていると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの感受性を鈍くしてしまうインスリン抵抗性という状態を引き起こす原因となり、これが排卵障害などの不妊症へと繋がってしまうことがわかっています。
イギリスのニュースページで、こんな画像を見つけました。食べ物に含まれている糖分を角砂糖に換算すると、かなりの量になることがわかります。例えばス●バのカフェモカは、なんと角砂糖9.5個です!
さて、ひとくちにお砂糖といっても様々な種類がありますが、そのすべてが害になるのでしょうか?
まずは、ご自宅で使っているお砂糖を見直してみてください。
精製されている白砂糖やグラニュー糖は、糖の吸収率がとても高く、血糖値の急上昇・急降下を招きます。
黒砂糖やきび砂糖など茶色いお砂糖はミネラル分が入っており、少ない量でも自然な甘みを感じます。栄養面では白砂糖よりはおすすめですが、血糖値の急上昇は白砂糖やグラニュー糖とほぼ変わりません。
糖分は種類を問わず、血糖値に影響を与え、インスリン抵抗性を引き起こす可能性があります。
残念ながら、果物に含まれている果糖も同じです。
とはいえ…甘いものがない生活によって、よりストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。
そんな方にオススメなのが、てんさい糖です。
日本では北海道だけで作られているてん菜が原料となっています。
てん菜はビートまたは砂糖大根とも言われ、カブに似た形をした植物です。
砂糖の中で唯一、身体を温める性質があります。
さらに他の種類のお砂糖と比べて血糖値の上昇も穏やかなのが特徴です。
茶色いてんさい糖をよく見かけますが、本来のてんさい糖は白色をしているようです。
茶色のてんさい糖は煮詰めて出た色のようですので、白いてんさい糖よりもミネラル分が少なくなっているようです。
北海道てん菜協会というのもありましたので、気になる方はご覧になってみて下さい。→☆
血糖値が安定してくると「甘いものが食べたい!」という欲求が少なくなってきます。
血糖値の急上昇に気をつけるだけで、自然にお砂糖の摂取量を減らすことができますよ。
…..とここまでご説明をすると、半数ぐらいの方に
「人工甘味料ならいいの?」
と質問されます。
それはまた次回ご紹介いたします。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。