寒い時期の妊活レシピ3

寒い時期の妊活レシピ3

不妊症克服!〜食養生〜

 前回、寒い時期の妊活養生とおすすめレシピについてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ1 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ2

妊活にとても重要な「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)と、体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)の中から、かぼちゃと黒ごまを使ったレシピをご紹介します。

 

⚫️かぼちゃの黒ごまはちみつ焼き

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冷凍かぼちゃを使うので包丁入らず。電子レンジで簡単レシピ。砂糖不使用スイーツとしても楽しめます。

[2人分分量] 冷凍かぼちゃ 4個 バター 8g    はちみつ 大さじ1〜2   黒すりごま 大さじ1

[作り方]

① 耐熱皿に冷凍かぼちゃをのせ、ラップをかけずに600wの電子レンジで1分加熱し、フォークでざっくり刻む。

② ①にバターをのせ、はちみつをかけて、ラップをせずに電子レンジで30秒程加熱して取り出す。上にすりごまをかける。

寒い時期の妊活レシピ2

不妊症克服!〜食養生〜

前回、寒い時期の妊活養生とおすすめレシピについてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生 ⭐︎寒い時期の妊活レシピ1 

妊活にとても重要な「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)と、体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)の中から、今回は豚肉と野菜を使ったレシピをご紹介します。

⚫️野菜と豚肉の生姜塩麹蒸し

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野菜と肉を調味料で漬け込んでおけば、食べる時にフライパンで蒸し焼きするだけで、主菜と副菜が同時にできます。発酵食品の塩麹と野菜類で腸活にも。

ラム肉が手に入ったら豚肉の代わりにすると、さらに体温め効果が期待できます。

[2人分分量]豚もも小間切80g      にんじん 中1/5本  蓮根 中1/3個   ブロッコリー 1/6個  しめじ 1/2袋  黒きくらげ 5g    塩麹 大さじ2    おろし生姜(チューブでもよい) 小さじ1/2    酒 適量 ※野菜やきのこは家にあるもので代用可能

[作り方]

①黒きくらげは水で戻し、硬い部分を除き、食べやすい大きさに切る。

②にんじん、蓮根はいちょう切り、ブロッコリーとしめじは小房に分ける。

③ポリ袋に豚肉と①、②を入れ、塩麹、おろし生姜を加えて揉み込み、30分以上置く。

④フライパンに③を並べ、酒を振り、蓋をして中火〜弱火で蒸し焼きにする。

 

寒い時期の妊活レシピ1

不妊症克服!〜食養生〜

前回、寒い時期の妊活養生についてお話ししましたが、お読みいただけましたでしょうか?⭐︎寒い時期の妊活養生

寒い時期にお勧めの食材は以下の通り。

「腎」を補う食材(豚肉、大豆、魚介類、黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、椎茸など)。

体を温め、滋養強壮に働く食材(生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など)。

今回は、「腎」を補い、妊活中〜妊娠中の方に必須のビタミンDがしっかり摂れるレシピをご紹介します。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を強くする他に、細胞の成長促進、生殖、免疫機能やホルモンバランスの調整など重要な働きがあります。日光を浴びることで皮膚でも作られますが、冬は日照時間が少ないため、食べ物(いわし、鮭、めかじき、マグロ、レバー、卵黄、きのこ類など)から積極的に摂りたい栄養素です。

 

⚫️ オイルサーディンときのこのにんにくパン粉焼き

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缶詰を使用した簡単魚料理。おつまみにもお勧め。

青背魚は血液をさらさらにして血栓をできにくくします。

[2人分材料] オイルサーディン 1缶  きのこ(舞茸、しめじ,榎茸などお好みで)1/2〜1パック   おろしにんにく 1片分(チューブでもよい)    パン粉 大さじ3     醤油 少々

[作り方]

①きのこは石づきをのぞき、小房に分ける。

②耐熱容器に①のきのこを敷き詰め、上にオイルサーディンをのせる。

③オイルサーディンの缶に残った油の味を見て醤油を加え、パン粉とにんにくを混ぜ、②にかける。

④オーブントースターで、5分程度焼く。

 

寒い時期の妊活養生

不妊症克服!〜食養生〜

1月から2月は、1年の中で最も寒さが厳しい時期です。暦の上では立春(2月4日頃)から春を迎えますが、まだまだ寒い日が続きますので、エネルギーを発散し過ぎず静かに知識や栄養を蓄えるような冬の養生を意識した生活を心がけましょう。

中医学では冬は「腎」と関係していると考えられ、ホルモンの分泌を中心に人間の成長や老化、生殖に深く関与しています。まさに妊活中の方はしっかり「腎」を補うことが大切。冷えにより働きが弱まらないように体の内と外から温まるようにしましょう。

①夜は早く寝て朝はゆっくり起きる

②体の陽気をもらさないようにしっかり体を温める

③日中はゆったり過ごし、たくさん汗をかくなど体のエネルギーを使い過ぎない

④体を温める食材をとる

寒い時期はこのような過ごし方が良いと言われています。ただ、朝はゆっくり起きると言ってもいつまでもゴロゴロしているのではなく日の出前の寒い時間帯から活動しないということ。また、体を温めるということでは、肌の露出を避けてしっかり防寒する、お風呂もシャワーで済ますのではなく、湯船にしっかり浸かって体の深部を温めるというのも大切です。お風呂については以前のブログで紹介しましたので参考になさってください。⭐︎妊活中の方にお勧め、お風呂で温活

妊活中の方は特に体の冷えは禁物です。下半身が冷えやすいという人は、ソックスやレッグウォーマー、腹巻きやカイロなど、おしゃれな暖かグッズが色々売られているので試してみるのもよいですね。また、寒さで体が縮こまり血行が悪くなりがちなので、お風呂に入りながらやお風呂上がりに軽いストレッチをするのもお勧めです。湯冷めしないようにして、早めに布団に入りましょう。

最後に寒い時期に摂りたい食材をご紹介します。

生命エネルギーの根本でもあり、妊活にとても重要な「腎」を補う食材として、豚肉や大豆、魚介類の他、黒い食べ物(黒豆、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、海藻類、ごぼう、玄米、黒酢、きのこ類など)が良いと言われています。

また、生姜、にんにく、にら、ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ラム肉、シナモン、酒粕など、体を温め滋養強壮に働く食材もお勧めです。

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次回は寒い時期の妊活お勧めレシピを紹介します。

 

 

妊活秋レシピ

不妊症克服!〜食養生〜

前回のブログで肺を潤す白い食べ物をご紹介しましたが、その中の白きくらげを使ったレシピをご紹介します。また、はちみつも咳を鎮めたり潤いを与える効果があり、今の時期にお勧め食材です。⭐︎秋の妊活養生

 中国では「銀耳」と呼ばれる白きくらげは、肺(鼻、喉、気管支炎、肺などの呼吸に関係する部分)と腎(泌尿器系、生殖器系、ホルモン・免疫系、水分代謝など)の働きを助け、体に必要な潤いを補う効果があると言われています。中国の四大食用キノコ「四珍」のうちの一つで、古来より「不老長寿(今でいうアンチエイジング)」の力があると珍重され、宮廷料理に用いられてきた食材です。

ツルツルとしていて味や香りがほとんどないので、スープやサラダに入れたり、甘みをつけてデザートとして中国、台湾などで楽しまれています。

 

白きくらげと梨のはちみつ煮    

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白きくらげ、梨、はちみつは喉や咳の症状を和らげる効果があります。

※白きくらげは1袋購入したら熱めのぬるま湯に30分程度漬けて戻しておく。硬い石づきの部分を除き、食べやすくちぎっておく。

乾燥20gを戻すと160gくらい(8倍)になるので半分は冷凍しておき、他の料理に使うのも良いですね。

 

[材料 2人分]                        

・白きくらげ(戻したもの)80g        梨 半分  ・ 水 2カップ  ・ はちみつ  大さじ2  ・クコの実 大さじ1       ・ レモン果汁 大さじ1      ・しょうが輪切り1枚

[作りかた]

① 梨は皮と芯を除き、食べやすい大きさに切る。クコの実は水で戻す。

② 鍋に分量の水と白きくらげ、梨を入れて、弱火で30分煮る。

③ 白きくらげにとろみが出たら、はちみつ、しょうがを入れてさらに20分煮る(何度もかき混ぜると粘りが出るので混ぜる時は鍋をゆするようにする)。

③ 火を止めてクコの実を加える。粗熱が冷めたらレモン果汁を加える。 

※ クコの実(枸杞子)は、漢方では古くから生薬として利用されていて、自律神経の調節、卵巣機能やホルモン分泌にも関与すると言われています。ただし胃が弱い人や妊娠、授乳中は控えた方が良いという説もあります。

 

葉酸たっぷり白きくらげとホタテのスープ

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包丁も使わずあっという間に完成!ホタテ、レタス、小松菜、のりで葉酸バッチリ!

[材料 2人分]

・白きくらげ(戻したもの)  60g程度       ・ホタテ水煮缶(小)   1缶   ・レタス  1/4個    ・小松菜   1束(約20g)     ・水  2カップ  ・鶏ガラスープの素  小さじ1   ・しょうゆ 2〜3滴  ・しょうが汁 少々   ・韓国のり   1パック  

[作り方]

① 鍋に分量の水を入れて火にかける。沸騰したら中火にして鶏ガラスープの素と白きくらげ、ホタテ缶を缶汁ごと加える。

② 小松菜はキッチンばさみで根元を切り取り、茎と葉を2cm長さに切りながら①に加える。レタスも手でちぎりながら加えて一煮立ちしたら火を止める。

③ しょうが汁(チューブのおろししょうがでもよい)としょうゆを加えて器に盛り、食べる直前に韓国のりをちぎって加える。

白きくらげ 乾燥20g  

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戻ししたもの 160g

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妊活中の忙しい毎日でもしっかり栄養が取れる簡単レシピをこれからもご紹介していきたいと思います。ご質問やご要望があればお声掛け下さいね。

妊活おすすめ季節の食材〜新生姜〜

不妊症克服!〜食養生〜

昔から家庭の常備薬として用いられるほど薬効が高い生姜。東洋医学の考えによると食材の性質(五性)は温性。気血の巡りを良くして冷えを改善する、胃腸を温めて疲労を回復する効果があります。

また味(五味)では辛。気の巡りを良くする、血行を促進する、体表を開いて体に侵入した邪気を発散する、体温を上げて発汗を促す作用があると言われています。

6月〜8月に出回る新生姜は、収穫してすぐ出荷するのでみずみずしくて柔らかく甘味があります。その新生姜を貯蔵して乾燥させたのが年中目にする生姜で、繊維が増えて固く辛味が強いのが特徴です。

見た目や食感が異なりますが元は同じ。その効能とこの時期お勧めの新生姜レシピをご紹介します。

 

[効能その1]  体を温める

生姜に含まれる「ジンゲロール」は加熱すると「ショウガオール」という成分に変化し、体を芯から温める作用があります。

妊活中だけでなく女性にとって冷えは大敵。気温や湿度の変化が大きいこの季節、しっかり体を温めることで免疫力も高まります。

 

[効能その2]  殺菌・抗炎症効果

「ジンゲロール」には強い殺菌作用があるほか、炎症を鎮める作用もあり、喉の痛みや関節の痛みを軽減する効果が期待できます。

 

[効能その3]  消化促進

生姜に含まれる「ジンゲロン」は、消化液の働きを刺激して消化吸収を促し、内臓機能を活発にさせる効果があります。吐き気や胃もたれ、妊娠中のつわりにも効果的と言われています。

 

[おいしい新生姜の見分け方と保存法]

⚫︎ふっくらと大ぶりでハリと硬さがあり、綺麗な白(クリーム色)で茎部分が鮮やかな紅色、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

⚫︎冷蔵するときはペーパータオルに包んでポリ袋に入れ野菜室で10日、冷凍する場合はスライスして冷凍用保存袋に入れ1ヶ月が目安です。

 

[おすすめレシピ]

⚫︎新生姜の甘酢漬け

お寿司屋さんでは「ガリ」と呼ばれ、「殺菌消毒効果」が食あたり予防になることや口がさっぱりするので口直しとして出されます。

東洋医学では妊娠と関係する臓器は肝臓、脾臓、腎臓と言われていますが、甘酢は、肝を補う酸味、脾を補う甘味、腎を補う塩味のバランスがよく、まさに妊活中に食べて欲しい食品です。

[作りやすい分量]

⚫︎新生姜 1パック(250gくらい)    ⚫︎酢 200ml    ⚫︎砂糖 100g    ⚫︎塩・・・小さじ1〜2

  ※砂糖は精製度が低いてんさい糖やきび砂糖がお勧めです。

[作り方]

① 新生姜はきれいに洗い、赤い茎部分を切り取っておく。

 スプーンでこそぐように皮を取る(デコボコしているところは切り離して、汚れをしっかり取る)。

② 繊維に沿って薄くスライスする。(スライサーがあれば、指を切らないようにストッパーを使って薄く削るように切る)。

③ 湯を沸かし、②を1分くらい茹で、ざるにあげて粗熱を取る。 冷めたら2〜3枚ずつ重ねて片手にのせ、もう片方の手で抑えるように水気を切る。(力を入れすぎると繊維が壊れ、シャキッとした食感がなくなるので注意)

④ 酢、砂糖、塩を鍋に入れ、沸騰しないように加熱する。熱いうちに③を加える。

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生姜の甘酢漬けはそのまま食べるほかに、刻んで甘酢とともに散らし寿司やサラダに混ぜるなど、アレンジができます。ぜひお試し下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨時の養生と妊活中の朝ごはん

不妊症克服!〜食養生〜

湿気が多く蒸し暑い梅雨時は、余分な水分や老廃物が体に溜まることで様々な不調が起こりやすくなります。体や頭が重だるい、胃腸の調子が悪い、むくみやすいなどの症状の原因を東洋医学では「湿邪」と言い、一番影響を受けるのが「脾(胃腸)」と言われています。脾は食べたものを消化して栄養や水分を全身に送り届ける働きがあるため、特に妊活中の方は脾を元気にしておくことが大切です。

冷たいものの過食や冷房で体を冷やさない、発汗作用のある食べ物や適度な運動で体の水はけを良くするなど、湿邪に負けない梅雨の養生を心がけましょう。また、脾がよく働くのは朝の9時から11時。それまでに朝食を済ませておくことで、1日を元気にスタートすることができます。

そこで、胃腸の調子を整え、妊活中の方が摂りたいたんぱく質、鉄分、葉酸、ビタミンCが摂れる簡単朝ごはんレシピをご紹介。しっかり食べて健やかな毎日をお過ごし下さい。

 

【海苔おむすび】〜葉酸がとれる海苔は、味付きでないものを選んで〜

 2人分 ご飯2膳、焼き海苔1/3枚

 

【キャベツとアスパラのベーコンエッグ】〜葉酸を含むキャベツとアスパラは胃腸の働きや新陳代謝を高めて疲労回復効果もあり、良質たんぱく質の卵と組み合わせて主菜と副菜を同時に調理〜

 2人分 キャベツ大葉1枚、グリーンアスパラガス2本、ハーフサイズベーコン4枚、卵2個、油少々

①食べやすく切った野菜を油を熱したフライパンでさっと炒めたら、真ん中を開けるように周りに寄せて、ハーフサイズのベーコンを乗せ、卵を割り入れる。

②全体に水少々を振りかけ、蓋をして蒸し焼きにする。塩、ソース、ケチャップなどお好みの味付けで。

 

【キウイフルーツ】〜キウイは食物繊維、鉄、葉酸、ビタミンCが多い果物です〜

 2人分 キウイフルーツ2個

 

【ソイラテ】〜大豆イソフラボンやオリゴ糖を含む豆乳。他にも大豆製品を多くとっている場合は牛乳やアーモンドミルクに変えても〜

 2人分 コーヒー(カフェインが気になる方はたんぽぽコーヒー)1杯分、無調整豆乳1杯分温めた豆乳をコーヒーに注ぐ。

 

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体調や体質に合わせた食事のご相談を承ります。お気軽にお声掛けください。

食養生。食事から健康を考えてみましょう。

不妊症克服!〜食養生〜

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東洋医学には「未病治(みびょうち)」という言葉があります。

病気になってから治すのではなく、病気になる前にその芽を見つけて治す。

という考え方です。

病気にならないように気を付けて生活すること。

自然治癒力を上げて健康を維持することが東洋医学の考え方です。

漢方や鍼灸治療など様々な方法がありますが、食養生も大事な要素の一つになります。

 

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食事をすることによって「気」を高め「血」と「水」を増やします。

 

「気」生命の源であり、身体を動かしているエネルギー。

「血」身体全体に酸素や栄養、ホルモンを届ける役割。

「水」身体の細胞や組織を潤す水分の総称。

 

この3つのバランスがきちんととれていることによって健康を保つことができます。

また、東洋医学には「五味」という考え方があり、食物の味を5つに分けて考えています。

「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「しおから味」の5つです。

この5つにはそれぞれ働きがあり、摂取することにより身体を調整しています。

食養生では、その働きをうまく利用して身体の不調を治していきます。

では、それぞれどんな働きがあるのでしょうか?

 

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「酸味」

 

イライラや怒りっぽいなどの症状を改善

 

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多汗、多夢などにも効果があります。

酸味の食材は、お酢、レモン、グレープフルーツなど。

ちょっとイライラが続くときには、ぜひ酸味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「苦味」

鎮静作用、解毒作用があり、高ぶった精神状態などを鎮める作用

 

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気持ちが高ぶって落ち着かないとき、不眠などの状態を改善。

苦味の食材は、にがうり、セロリ、ふき、ごぼうなど。

あまりよく寝付けないときや、落ち着かない感じが続くときには苦味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「甘味」

滋養作用虚弱体質の方にはオススメ。

 

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白砂糖によらない自然の甘みをもつ食べ物には滋養作用があります。

甘味の食材は、山芋、にんじん、なつめ、栗など。

疲れが続くときには、自然の甘味のあるものを召し上がってみて下さい。

 

「辛味」

発汗作用があり「気」と「血」の巡りを良くする働き

 

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呼吸器にも働きかけ、かぜの初期やくしゃみ、鼻水、のどの痛みなどには効果的です。

辛味の食材は、ねぎ、タマネギ、みょうがなど。

風邪っぽいときや、身体の代謝が悪いときには辛味のものを召し上がってみて下さい。

 

「しおから味」

生殖器官や泌尿器の働きをよくし、不妊症などの症状も改善

 

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新陳代謝を高めるので、アンチエイジングや腫瘍を小さくする働きもあります。

しおから味の食材は、貝類、いか、たこ、味噌など。

塩分の強いものは、反対に代謝を弱めるのでお気をつけ下さい。

 

これらの五つの味と食材をバランスよく摂取することにより、身体の「気」「血」「水」のバランスが良く保たれ身体の不調をなおしていくことができます。

また病気を未然に防ぐことができ、健康を長く維持することができます。

健康だからと自分の身体と向き合わずにいると、病気を抱えることになるかもしれません。

病気になる前に食生活を見直してみることが大事です。

お身体の状態に合わせて食生活のアドバイスもさせていただきます。

お気軽にご相談下さい。

 

 

脱貧血!効率よく鉄分補給するために

不妊症克服!〜食養生〜

前回、隠れ貧血についてお話しました。

 

貧血の治療が必要な場合は鉄剤が処方されます。ヘモグロビンの数値は1〜2週間で増え、6〜8週間ほどでフェリチンの数値も正常になるため、治療には約2ヶ月ほど時間がかかると言われています。

しかし鉄剤は胃の粘膜を刺激して、吐き気やムカムカなどの胃腸症状を引き起こしてしまうことがあり、飲むのをやめてしまう方もいらっしゃいます。不足してしまう前に日々の食事を意識してみましょう。

ではどのようにしたら効率よく補給できるのでしょうか。

 

鉄のフライパンでお料理?

手軽なのは鉄のフライパンを使ってお料理をしたり、お湯を沸かす時に鉄卵を使う事です。

毎日使う調理器具を鉄製のものに変えるだけで、少しずつ鉄分の補給ができます。器具から溶け出す鉄は二価鉄といって吸収の良いヘム鉄です。継続的に使うことで貧血予防や改善になることがわかっています。

近頃は芸能人の方達もご自身の妊活について発信されていますが、鉄分の補給にと鉄卵を毎日使われて妊娠出産されている方がいらっしゃいましたね!

後ほど説明しますが、タンニンが含まれるお茶は鉄の吸収を阻害してしまうので、鉄卵は麦茶やルイボスティー・スープなどで使うお湯に入れてくださいね。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄

鉄分には吸収率の良いヘム鉄と、吸収の悪い非ヘム鉄に分かれているのをご存知でしょうか。ヘム鉄はタンパク質に覆われているため、タンニンなどの影響を受けず阻害されにくいため吸収されやすいと言われています。基本的にヘム鉄は動物性の食品に含まれ、非ヘム鉄は植物性の食品に含まれます。

吸収率良い:レバー・赤みの肉・カツオ・あさり・しじみ など

吸収率悪い:ほうれん草・小松菜・ひじき・大豆 など

鉄分はビタミンCと一緒に摂るとさらに吸収しやすくしてくれます。お料理の付け合わせにレモンがそえてあることがありますよね。ぜひ搾って使ってください。

また、胃酸の分泌が良いと身体は栄養素の吸収がより良くなります。

梅干しやお酢などの酸味の食べ物は胃酸の分泌を助けてくれますので、一緒にお食事にとりいれてみてくださいね。

 

お茶の飲み過ぎにご注意を

お茶に含まれる渋み成分タンニンはポリフェノールの一種で、身体に良いとされています。しかし鉄と結合しやすい成分のため、溶けにくくなり鉄分の吸収を悪くしてしまいます。食事前後にコーヒーや紅茶・緑茶の飲み過ぎに注意しましょう。また鉄剤やサプリメントを摂られている方も、服用する際にはお茶ではなくお水で飲むようにしてくださいね。

気になる方はタンニンが含まれない麦茶や、含有量の少ないほうじ茶や番茶がおすすめです。

 

いかがでしたか?

日本では一般的に、約8割くらいが非ヘム鉄を摂取する食事になっていると言われています。非ヘム鉄の食材でも栄養豊富なものなので、食べることは無駄ではありません。効率よく改善するためにもヘム鉄の食材も意識してバランス良く食事がしたいですね。

 

これは本物??発酵キムチの見分け方

不妊症克服!〜食養生〜

以前、乳酸菌のブログで発酵していないキムチやぬか漬けがあるとお伝えした所

「発酵してないキムチってどんなもの?」「見分け方はあるの?」とご質問を多くいただきました。

いつも食べているキムチやぬか漬けに乳酸菌がいなかったら…ガッカリしてしまいますね。

 

今回は「キムチの見分け方」をお伝えしたいと思います!

 

本場の韓国では、寒い冬には野菜が取れなくなるため、野菜不足にならないようにとキムチを作って保存したのが始まりです。塩漬けにした白菜を唐辛子やニンニクなどを混ぜ合わせた調味料で漬け、保存用のツボに入れて土に埋めることで安定した低い温度で保存したそうです。

韓国産の白菜には特徴があり、日本産に比べて水分が少なく保存にも適しており、シャキッとした歯ごたえのキムチに仕上がります。また糖度が高く、その糖質が乳酸菌の餌となるため、より発酵時に乳酸菌が増えてくれるそうです。

 

乳酸菌はどこから発生するの?

そもそも疑問に感じたのが乳酸菌達はどこからやってくるのか。もともと野菜には植物性の乳酸菌がついていて、発酵する過程でどんどん増えていくのだそうです。

キムチを漬け始めた時の乳酸菌の量は約100万個。発酵が進んでくると約10億個にも増えるんです!

 

発酵するってどういうこと?

発酵とは微生物の働きによって人間に有益となる有機物を生成する過程のことで、有益にならないものを生成する過程は腐敗となります。

細菌や微生物達は常に縄張り争いをしていて、争いに勝った割合の多い菌が増えていきます。腐敗菌達は塩分や酸を嫌うため、腐敗菌が繁殖しにくい環境を作ることで乳酸菌の割合が増え、さらに乳酸菌の酸によって腐敗菌の繁殖を抑えていくことができます。

 

発酵していないキムチとは?

通常、乳酸菌の酸や唐辛子・ニンニクの抗菌作用によってキムチの腐敗を防いでいます。しかし発酵していないキムチは乳酸菌の量が非常に少なく、腐敗しやすくなるため、「ソルビン酸」などの保存料が加えられてしまっています。また腐敗菌は塩分を嫌うのですが、原材料に「塩」を使っていないキムチもありました。

キムチ風味のたれに漬けたものなので、アミノ酸等の調味料で味付けをしたり、酸味料・着色料など食品添加物を多く使用しているという特徴があります。

 

発酵されていないキムチの良い点

・日にちが経っても味があまり変わらない(酸味が強くならない)

・日本人好みにあった甘みのある辛さでおいしく食べられる

という点があります。

 

発酵されているキムチって?

ラベルをチェックしてみてください。発酵しているキムチには「○○発酵」と記載があったり、本場韓国からの直輸入のサインである「アルンちゃんマーク」がついています。これは「熟成発酵されたキムチですよ」というサインです。

キムチキャラクター画像

容器についても、通常は発酵してくるとガスが発生しパッケージが破損してしまう可能性があるため、どのような容器を使っているか確認してみましょう。

しっかり蓋が閉まるプラスチック容器の場合、アルンちゃんマークのついたキムチが多いです。またそれ以外でも、ガスを抜くための「穴があいています」など記載があったり、ガス吸収材がパッケージに入っているキムチもありますので、それらはちゃんと発酵されているキムチといえます。

 

原材料もなるべくシンプルな材料で作られているものを選ぶようにしましょう。

キムチの原材料(例)

「白菜、漬け原材料(大根、粥(もち米、水)、唐辛子粉、いわしエキス(いわし、塩)、あみの塩辛(えび、塩)、ねぎ、にんにく、にら、塩、砂糖、しいたけ、メシマコブエキス(メシマコブ100%抽出物、生姜)(一部にえびを含む)」

 

発酵しているキムチは日を追うごとに乳酸菌の酸によって酸味が増してくるのが特徴です。乳酸菌が入っているからこその現象ではありますが、なるべく酸味を抑えるためには

・直箸をつけずに別のお箸を使って取る

・温度の差に弱いので、冷蔵庫のチルド室に保管する

こうすることで味の変化をゆっくりにさせることができます。

 

キムチやぬか漬けなど野菜の「植物性乳酸菌」は胃酸に強く、ヨーグルトなどの「動物性乳酸菌」は胃酸に弱いという特徴があります。

腸活を考えて同じ乳酸菌を摂るなら、野菜の食物繊維も摂れますし、唐辛子のカプサイシンの働きで消化液の分泌も促してくれるキムチは良いのではないでしょうか。

パッケージを見ながら選んでみてくださいね。

 

 

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