待合室のお花がトロピカルに
待合室の季節のお花皆様こんにちは。
当院の待合室のお花が、トロピカルな夏バージョンとなりました。
今回のテーマは『椰子の木陰でほっと一息』。
『南の島に美しく咲くハイビスカスとプルメリア。そしてアレカヤシの葉。風になびいて、木陰は気持ち良さそう。真夏の東京は猛暑ですが、セラキュアのヤシの木かげでひと休みして元気を取り戻して頂けたらうれしいです。』
と華道家の島田光和さんからのメッセージをいただきました。
なかなかお忙しくてご旅行へ行く時間がない方もおられると思いますが、ぜひバケーションに来た時のように日常のストレスを忘れゆっくりとくつろいでいかれてください。
八重のハイビスカスも治療院のどこかに飾ってありますので、見つけてみてくださいね🎵
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と妊活
不妊と関わる病気PCOSと戦いながら妊活をされている方がここ数年増加しているように感じています。
PCOS=多嚢胞性卵巣症候群とは、未熟な卵胞が卵巣にたくさんみられ排卵がスムーズにいかない状態です。LHや男性ホルモン値が高い、毛深い、ニキビができやすい、肥満などのサインがみられなくても、未成熟卵や空胞卵、遺残卵胞に悩まされている女性が多くいらっしゃいます。
この疾患は、血糖値の状態と関係していると言われています。血糖値と言うと糖尿病を連想しますが、実は生殖ホルモンとも大きな関わりがあります。
食べ物のほとんどは消化されてグルコースという糖になり、膵臓から分泌されるインスリンの力を借りてエネルギーとして細胞で消費されます。摂取される糖分が多すぎると、細胞がインスリンに反応しない状態になってしまうことがあり、『インスリン抵抗性が高い状態』または『高インスリン血症』と呼ばれています。
日本人のインスリンを分泌する能力は欧米人に比べて低く、その結果肥満でなくても血糖値が高い方が多くいます。さらに最近では、日本人の食生活が欧米化しているということも影響し、PCOSや糖尿病のみならず、インスリン抵抗性が高い方が増加しているのではないかと思います。
血中のインスリンが多い状態が続くと男性ホルモンが増えてしまい、視床下部や下垂体から出る生殖に必要なホルモンのバランスが乱れ、妊娠しづらくなります。
このような症状でお悩みの方は食生活や生活習慣を変える事はもちろんですが、鍼灸治療を定期的に行うことでホルモンバランスや月経サイクルが改善されたという研究結果もあります。
PCOS女性に対する鍼灸治療の効果がスウェーデンの研究で示されたのでご紹介したいと思います。
鍼灸治療によって、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)による月経不順が緩和したり、テストステロンレベルが低下する可能性のあることが、スウェーデンで実施された試験で明らかになりました。 英語のサイトはこちら→☆
84名のPCOSの女性をランダムに3グループ、低周波の電気鍼による鍼灸治療を4か月受けるグループ(33名)、心拍数のモニターを与えられ、週 に3回の運動に取り組むグループ(34名)、そして、運動と食事改善の重要性を指導されただけで何もしなかったグループ(17名)に分けたところ、鍼灸治 療を受けたグループと運動に取り組んだグループの女性は、筋交感神経活動が低下し、鍼灸治療を受けたグループの女性は、他のグループの女性に比べて、さら に、月経不順が改善されたり、テストステロンが低下が確認された女性の割合が高かったとのこと。
PCOSの女性の中には自律神経のバランスが崩れている方が多く、今回の試験では鍼灸治療で交感神経の優位が緩和されることで症状の改善につながる可能性が示されました。
PCOSの方の不妊治療法は排卵誘発剤を使い卵胞の成長を調整しますが、これはあくまでも対処療法となります。鍼灸治療で根本的に体質を改善をし、食事や運動などのライフスタイルを見直す事が妊娠力アップに繋がります。
当院では、一人一人の患者様のライフスタイルに合わせた食事や運動の指導も行っていますので、ぜひご相談下さいませ。
次回はPCOSの方へのおすすめの食事法をご紹介致しますので、お楽しみに♪
赤ちゃんに出会うためのライフスタイル:7月の注意点&お灸のツボ
妊活:今月の注意点あと数週間で梅雨が明ければ、夏本番! 暑さに負けずに元気に過ごしていきたいですね。
一日も早く赤ちゃんに出会えるように、7月は下記のことに気を配りながら治療後をお過ごしください
★暑くなることで身体の中に熱がこもりやすくなります。しっかりと汗をかいて熱を発散していきましょう。早朝の有酸素運動(ウォーキング)がオススメです!
★冷たい食べ物を避け、夏野菜をしっかり摂りましょう。暑いからといって冷たい物ばかりを口にしていると胃腸の調子を悪くしてしまいます。夏野菜には、身体を冷してくれる効果があり、夏バテを防いでくれるビタミンも豊富。冷たい物を食べるのではなく、夏野菜をたくさん摂って身体の熱を冷ましていきましょう。ただし冷え症の人は、食べ過ぎに注意して下さいね。
★冷たい物をゴクゴク飲まないようにしましょう。どうしても冷たいものが欲しい時には、氷をひとかけら、口に含んでみてください。
★冷房に要注意! 室内では膝掛けやレッグウォーマーなどを使い、下半身を冷さないようにお過ごしください。薄手のカーディガンなども持ち歩いて電車内の冷房対策も万全に!
今月の灸点 「復溜 ふくりゅう」
身体に熱がこもった状態が続くと、身体のうるおい分が蒸発して減りやすくなります。すると自分の力で熱を発散することができなくなり、どんどん身体の熱は増していきます。
そのため7月の暑い季節には、のぼせやすかったり寝汗をよくかくなどの症状がよくみられます。
そんな時には「復溜」がおすすめ。場所は足首の内側にあり、内くるぶしから指3本分上、アキレス腱の前にとります。
復溜にお灸をすえると、身体の潤い分を増やし熱を冷ましてくれます。
さらにこの潤い分は卵子が育つ際に必要な栄養分にもなっていたり、子宮内膜の潤いにも関係しています。のぼせや寝汗の症状のある方はそのままにせず、しっかり改善しましょう。
東洋医学では、四季折々に適した生活を送ることによって健康を保てると言われています。
7月は、暑さで熱がこもりがち。潤い分を増やして身体のバランスを整えましょう。