パートナーにも知ってほしい 〜喫煙と不妊症〜

パートナーにも知ってほしい 〜喫煙と不妊症〜

不妊症克服!〜日常生活〜

不妊症の13%は喫煙が原因と言われており、妊活中に禁煙することはとっても、とっても重要です。

しかし身体に良くないとわかっていてもなかなか禁煙できない方や、パートナーが禁煙してくれず悩んでいる方が多いのが現状です。

また、妊娠は女性のものとの考えからか、妊活中は男性側の喫煙は関係ないと思っている方や、妊娠したら禁煙すればいいと思っている方も少なくありません。

タバコを吸うことで、肺に悪影響を及ぼすというのはイメージしやすいですが、意外にもタバコの有害物質は生殖細胞では血液中より濃度が高く、なんと精巣や卵巣の生殖器官に多量に集まりやすくなるのです。

タバコには4000種類以上もの化学物質が含まれ、その中の69種類が発がん性物質。

一般的な紙巻きタバコの有害性を100とすると、葉巻で67、電子タバコで4となり、紙巻きタバコの有害性は非常に高いものなのです。

タバコ

 

卵子にも精子にも悪影響を及ぼすタバコ

タバコの有害物質が体内に入ると活性酸素が発生し、その強い酸化作用によって身体の細胞を老化させてしまいます。

中でもタバコに含まれるシアン化水素という物質は、細胞内にあるミトコンドリアの働きを抑えてしまうことがわかっています。

ミトコンドリアは、卵子を取り囲む細胞を活性化させる信号を出し、エストロゲンの分泌を促すという重要な役割があります。エストロゲンは卵子の成長はもちろん、活性酸素に対抗する酵素である「抗酸化酵素」を増やす働きもあるため、喫煙は卵子の成長に悪影響を及ぼし、老化を促進させてしまいます。

さらに喫煙により卵子のフラグメントが増加し、受精にも時間がかかるため、胚盤胞まで到達する確率が低くなることもわかっています。

(フラグメントとは細胞分裂の際に生じる細胞の切れ端のようなもので、フラグメントが少ないほど卵子の質が良いとされているものです。フラグメントが多いと細胞分裂の妨げとなり育ちにくくなるほか、フラグメントの多い卵子ではミトコンドリアが減少しているとの報告もあります。)

 

男性の場合、喫煙することで精子を溜めておく精嚢の容積が小さくなり、精液の量が減ってしまうことがわかっています。これは喫煙本数に比例するため、タバコを多く吸う人ほど影響があります。

また、非喫煙者と比べて精子濃度が13~15%低下、運動率が10~17%低下、奇形率が15%増加します。

他にも活性酸素の酸化ストレスにより、精子のDNAがダメージを受けることで受精卵にも影響を及ぼし、胎児の奇形率や癌、遺伝病のリスクを増大させてしまうこともわかっています。

精液検査では精子の数や運動率、形などは調べられても、DNAダメージまでは確認できないもの。精子に問題が見られなくてもなかなか妊娠しない場合、喫煙による影響もゼロではないかもしれません。

その他にも、喫煙は受精卵の質の低下、着床率の低下、妊娠継続率の低下、染色体異常の増加、流産率の増加にも関係します。これらは女性だけの問題ではありません。女性の質の良い卵子・男性の質の良い精子があってこそ妊娠が成り立つのです。

 

パートナーと一緒にじっくりと環境作りを

ちなみに、現在の精子や卵子は身体の中でいつ作られているかご存じでしょうか?

精子は約80日、卵子は約180日かけて作られ排出されます。

つまり男性なら2~3ヶ月前、女性は6ヶ月ほど前から。

現在までの生活スタイルはどうでしたか? 精子や卵子は喫煙・食事・睡眠・ストレス…さまざまな影響を受けながら育ちます。妊娠を目指すなら3ヶ月先・6ヶ月先の身体の事を考えて、今から禁煙して準備しておくことをオススメします。

 

最後にひとつ。

「タバコを吸うより禁煙のストレスの方が身体に悪い」という理屈も聞きますが、喫煙によって解消されるのはニコチンが切れた時のイライラだけで、身体はタバコの有害物質にさらされてストレスを受け続けます。妊活中の身体とってマイナスなことしかありません。

身体に入った有害物質を取り除く方法はありませんが、禁煙のストレスを解消する方法はいろいろあるはずです。

妊娠しにくい方にとって、タバコは致命傷になりかねません。

東洋医学では、タバコが止められない理由を個別に探し出して、鍼灸で治療をすることが可能です。妊活中にご夫婦のどちらかが禁煙ができずに悩まれているようでしたら、ぜひご相談くださいませ。

 

 

 

 

妊活中のおやつ選び「おせんべい」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをパクパク食べている方、ちょっとお待ち下さい!よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わっているのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

「おせんべい」 オススメ度 ★☆☆☆☆

 

「洋菓子は身体に良くないから、おやつはおせんべいに変えました」という患者様が何名かいらっしゃいました。

お砂糖たっぷりでもなく、カロリーも低そうで、乳製品も使っていない…妊活おやつには良さそうな「おせんべい」ですが、実際はどうなのでしょうか?

 

 

原材料は「お米」です

おせんべいの原材料をご存じでしょうか。

おせんべいはお米から作られています。

つまり…「糖質」でできているということ。

今までのブログで、何度か血糖値と不妊症の関連性についてお伝えしていますね。血糖値上昇の目安であるGI値(グリセミックインデックス)はおせんべいの種類にもよりますが80~89。

意外にもショートケーキと並ぶほどの高GI値の食品であり、注意が必要です。

また、カロリーは1枚約60~70kalほど。

4枚くらい食べると、ごはん茶碗1杯分のお米を食べるのと同じになり、食べ過ぎは糖質・カロリー共に摂りすぎることになってしまうので注意が必要です。

 

添加物が含まれている

大型スーパーのおせんべいコーナーへリサーチに行ってきました。

50種類くらいあるでしょうか。ずらっと並んだおせんべい。パッケージを裏返して原材料を見てみると…食品添加物が含まれたものがほとんどで驚いてしまいました。

 

せんべい原材料1

 

 

 

 

人工的にうま味や甘みをつけたり、乳化剤や色をよく見せるための色素も添加されています。

醤油味のおせんべいには、発がん性が疑われている「カラメル色素」が使われているものがほとんどでした。

おせんべい原材料2

 

 

 

 

 

食品添加物を摂取すると、肝臓が解毒しようと働く際に、老化の原因となる「活性酸素」を発生させます。

妊活中には大敵の活性酸素。なるべく添加物が入っていないものを選ぶようにしてくださいね。

ちなみに、比較的シンプルな原材料のおせんべいは2~3種類ほどしか見つけられませんでした。(「調味料(アミノ酸等)」も化学調味料のことですが)

おせんべい原材料3

 

 

 

 

東洋医学では、黒い食べ物は生殖に関係する「腎」を補うとされています。

もしどうしても食べるなら、黒ゴマが入ったものや黒豆が入ったおせんべいを選ぶといいかもしれません。

 

おせんべいの東洋医学的な性質は?

原料となるお米は、私たちがよく食卓で食べている「うるち米」とおもちに使われる「もち米」が主に使われています。東洋医学的には、うるち米は「平」もち米は「温」となるので食べすぎで身体を冷やしてしまうということはありません。

 

まとめ

コンビニやスーパーなどで身近に買えるものには添加物が使用されているものがほとんどですが、オーガニックフード専門のお店などで探すと、「うるち米・塩」などシンプルな材料で作ったおせんべいも手に入ります。

それでも、高GI値で血糖値が上がりやすいことには変わりなく、少ない枚数しか食べられないのでおやつとして満足感が少ないのが難点。

食事の場合は先に野菜を食べてからお米を食べるなどの工夫で血糖値の上昇を緩やかにすることができますが、おやつの場合はいきなりおせんべいを食べることになってしまいます。

よって、星は1つにしました。★☆☆☆☆

多くの方にとって、意外な(残念な?)結果となりました。

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます。ご期待下さい!