腸活で妊活。誰でもすぐにできるこの方法で!

腸活で妊活。誰でもすぐにできるこの方法で!

最近よく「腸活」という言葉を耳にしませんか?

「腸活」とは腸内環境を整えることで、身体全体のコンディションを上げる健康法のことです。

腸内環境が整うと、便秘や下痢・冷え性・むくみの改善や美肌効果・ダイエット効果もあるということで、女性はもちろん男性からも注目されています。

東洋医学でも、腸を含む消化器全般を「脾」(ひ)と言い、とても重要な器官の一つと考えています。「脾」について詳しくはこちらのブログをご覧ください

「脾」は、食べ物から身体に必要なエネルギー(気・血・水)を作り、これらを全身に巡らせる働きをしています。このエネルギーにはもちろん、生殖機能をサポートする役目も含まれています。脾の働きが弱まると妊娠力も落ちるので当院の不妊鍼灸治療でも毎回欠かさずチェックしています。

腸活によって腸内環境を整えるということは、東洋医学の観点からみても不妊克服のための重要な第一歩となるのです。

しかし、「腸活」といっても運動方法や食べ物など様々な情報があり、何から始めたらいいかわかりませんよね。
そこで、お金もかからず手軽に始められる魔法の飲み物をご紹介したいと思います。


それは…







「白湯(さゆ)」
です。






「なんだ〜、ただのお湯ってこと?」
「身体にいいことはなんとなく知ってるけど…」
「聞いたことはあるけどよくわからない」

など、いろんなお声があるかと思います。

ちょっと地味な話題に感じるかもしれませんが、あなどるなかれ。この記事でぜひ白湯の効果を学んで、すぐに試してみてください。



白湯(さゆ)の正体

白湯とは「水を沸かしただけで何もいれていない湯のこと」です。

水を沸騰させることでカルキなどの不純物がなくなり、まっさらな状態になります。
「白」は色ではなく、「潔白」などというように「何もない純粋な」という意味から、何も混ざっていないお湯を「白湯」というようになりました。


….それでもまだ「ただのお湯では…?」と思いますよね。
これが一体どのような効果があるのでしょうか。



消化を助けて毒素を排泄する

白湯を飲むことで身体が温まり、胃腸の働きが促進され便秘の解消になります。
身体が冷えやすく下痢をしやすい方にも効果的です。

それなら温かい飲み物なら何でもいいのでは?と思うかもしれませんが、白湯ならではの特徴があります。

おそらくお風呂でお茶やコーヒーなどで身体を洗う方はいらっしゃいませんよね?
身体の中も同じで、白湯は胃腸に溜まった未消化物を洗い流してくれる効果があるのです。

お茶やコーヒーなどは、カフェインやカテキン・ビタミンなど別の物質が入っている為、身体は排泄をする働き以外に栄養を吸収する方にも働いてしまいます。ノンカフェインの飲み物も同じです。
何も入っていない白湯を飲むことで、身体は排泄するためだけに働いてくれるので、老廃物を排泄する作用がより高まります。



妊娠力アップ

不要なもの(毒素)が排泄されることで腸の働きが高まり、消化吸収の力がアップします。
身体に必要な「気・血・水」のエネルギーが上手に巡るようになることで妊娠力アップに繋がります。

また、身体の冷えは妊娠力を低下させてしまいます。
冷えているということは血の巡りが悪いということ。
血は子宮や卵巣へ必要なホルモンや栄養を運ぶ役割をしています。
血の巡りが悪いとこれらがしっかりと運ばれず、ホルモンバランスが乱れたり、良い卵が育たない・内膜が育たないなど様々な影響を与えてしまいます。

温かい白湯を飲むことで身体が温まり、冷えの予防にもなります。



ダイエット効果

白湯を飲むと内臓が温まります。
内臓の温度が1℃上がると、基礎代謝が約10~12%上がると言われており、脂肪燃焼の効率が上がり、ダイエットにも効果的です。

過度の肥満は妊娠力の低下にも深く関係しています。(詳しくはまた別のブログでご紹介しますね。)



眠りやすくなる

寝る前に白湯を飲むことで、熟睡できるという効果もあります。
深くぐっすり眠るために必要なことのひとつは「体温を上げる」ことです。
白湯を飲むことで体温が上がります。さらに自律神経の副交感神経が優位になり、自然と眠りにつきやすくなります。

白湯にはカフェイン等何も入っていないので、刺激がなく胃腸にも優しいですし、夜に飲んでもカロリーが気になりませんね。




さて、白湯の作り方ですが、非常にシンプルです。

まず、やかんにお水を入れて沸騰させます。
沸騰してきたら蓋を外してそのままゴボゴボと15分ほど沸かします。
これで出来上がりです。

蓋を外して沸かさないと、カルキが気化されず、不純物が残ってしまいます。
インドの自然医学アユールヴェーダでも、蓋を外して空気に触れさせて沸かすことで、火と水、さらに風のエネルギーも取り入れることができるといわれています。
電子レンジやポットを使った白湯よりも、やかんで作った白湯の方が不純物が無くなり、口当たりが良くなるのでオススメです。

味が気になる方はミネラルウォーターを沸かしてもいいようですが、加熱することでミネラルが壊れ、せっかくの健康作用が失われてしまうので、加熱するお水は水道水または浄水器を通した水道水で十分です。


できた白湯は少し冷ましてからゆっくりとすするように飲んでください。
いつ飲むのがいいか決まりはありませんが、朝一番に飲むと胃腸が刺激され、お通じがよくなりやすくなります。

食事中もコップ1杯をゆっくり飲むようにすると消化を助けてくれる効果があります。
多く飲みすぎると、消化液を薄めてしまい、消化を悪くしてしまうので注意してくださいね。


白湯の味は同じじゃない

体調は毎日同じではありません。
その日の体調によって白湯の味も変化します。
白湯の味を感じて、ご自身の身体と向き合ってみましょう。

苦く感じる時・・・胃酸過多・寝不足・ストレスによる亜鉛不足

甘く感じる時・・・身体のほてりやむくみがある

酸っぱく感じる時・・・身体の水分不足

しょっぱく感じる時・・・気のめぐりが悪く身体が冷えている


白湯が「美味しい!」と感じる時は身体が良い状態です。
ただのお湯と思わず、味を感じて身体の変化を知りましょう。




最後にひとつ注意点。


過ぎたるは及ばざるがごとし


身体に良い白湯ですが、過度に多すぎてはいけません。
白湯も飲みすぎると「水毒」という毒が身体に蓄積し悪さをしてしまいますので気をつけましょう。目安は人それぞれですが、お小水の回数が極度に増えたり、胃がチャプチャプいうようなら摂り過ぎです。


今回はとっても簡単で、不妊克服にもオススメな白湯をご紹介しました。
ぜひ試してみてくださいね。

 

便秘解消! 妊活中にオススメの朝食「オーバーナイトオーツ」

妊活中の皆様に、ぜひお試しいただきたい朝食レシピのご紹介です。

前半に、お食事中には適さない内容も含まれております 。 デリケートな方はスクロールダウンして、写真の下からレシピのみお読み下さい。

ご存知の通り、妊娠が成立するには卵巣が排卵し、卵管が卵子をキャッチし、精子と出会って受精卵となり、子宮内に送り出され、着床をするという一連の「動き」がお腹の中でスムーズに起きないといけません。

同じお腹の中で小腸、大腸、直腸などの働きが悪く便秘がちな場合、「ご近所さん」である子宮や卵巣の働きも落ちている可能性があります。

私たち鍼灸師は不妊治療中の患者様にも毎回「便通はいかがですか?」、「どんなう○ちが出ていますか?」と質問をしています。

それは便通が、その方の自律神経やお腹の中の活動状態を表す最高のサインとなるからです。

つまり….

便通が良い = 生殖器を含めたお腹の中の臓器がきちんと機能している 

ということです。

もちろん便秘だからといって必ず不妊症になるわけではありませんが、なかなかコウノトリさんが来ないでお悩みの方が便通を良くする事は、妊娠への大きな一歩となります。

そこでセラキュアスタッフが自信を持ってオススメする「妊活のための便秘解消レシピ オーバーナイトオーツ」をご紹介します。

とっても簡単にできて、自分の好みでアレンジ自在の朝食メニューです。

東洋医学的には、朝起きたらまず排便、というのが理想の体質なのですが、オーバーナイトオーツを試したスタッフや患者様の多くから「朝起きてすぐにフワッフワのう○ちがスル〜っと出ました!」とご報告をいただいております 😛  

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写真:オーバーナイトオーツにヨーグルト、フルーツ、ピーナツペーストをトッピングしてみました。

オーバーナイトオーツ 基本のレシピ

*分量は一人分ですが、きっちり計測しないでも大丈夫です。

A 豆乳 100ccくらい →水、ヨーグルト、甘酒、アーモンドミルクなどに代替可能です。

B オートミール 30gくらい →だいたい手の平一杯くらい

C チアシード テーブルスプーン1杯くらい →無くても可

A、B、Cをよく混ぜて、冷蔵庫で一晩寝かせる。

翌朝、ヨーグルトやナッツ、フルーツをのせてどうぞ。

**アレンジアイデア**

ブレンダーがあれば、Aに好みでいろいろ混ぜてみると楽しいです。

例えば…..

テーブルスプーン1杯のピーナツペーストとバナナ半分

リンゴ半分とシナモンパウダーを少し

ニンジン半分とシナモンパウダーとレーズンを少し

など。

少し冷たい朝食ですので、温かいジンジャーティーなどと一緒に召し上がって下さい。

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

赤ちゃんに出会うためのライフスタイル:8月の注意点&お灸のツボ

蝉の声が早朝から競い合うように響きだし、いよいよ夏本番です。関東地方では湿気がこもった暑さで、すでに夏バテ気味の方も見受けられます。

一日も早く赤ちゃんに出会えるように、8月は下記のことに気を配りながら治療後をお過ごしください 。

★なんだか身体がダルい…涼しい室内と暑い屋外を出たり入ったり。その気温差によって、今まで溜まった疲れがドッと出てきます。いわゆる夏バテです。良質なタンパク質やビタミン類の食材を摂るようにし身体の元気をエネルギーチャージしましょう。

★日々の冷たい物の摂取と冷房による下半身の冷えによって、胃腸の疲れが出てくる時期です。そんな時は白湯がおすすめ! 疲れた胃腸を休め、負担をかけずに水分補給ができます。

★一日一回は汗をかいて、身体の熱を発散させましょう。暑い時期に汗をかかない生活をしていると、身体に熱がこもるので冷房を求め、冷たいものをどんどん摂取したくなってしまいます。この負のスパイラルに陥らないためにも「汗をかく」ことを意識してみてください。

★まだまだ寝苦しい時期。良い睡眠がとれないと身体の疲れもとれません。また、妊活中はホルモンの分泌を促すために質の良い睡眠をとる事はとても重要です。暑さで睡眠のリズムが乱れないようエアコンを除湿の28℃に設定し、朝まで付けっぱなしにするとリズムを乱さず眠れます。ただし、エアコンの風が直接当たらないようにし、お腹から下はブランケットをかけてくださいね。

今月の灸点 「足三里 あしさんり」

8月は、疲れや食欲不振など夏バテの症状が出てくる時期です。

そんな時には「足三里」がおすすめ。場所はすねの外側にあり、膝のお皿から指4本分下、すねの筋肉の上にとります。

足三里

足三里にお灸をすえると、胃腸を元気にしてくれます。

さらに足三里は多気多血のツボとも言われており、胃腸を元気にすることで、妊活に欠かせない身体のエネルギーや血を増やしてくれます。当院でも不妊治療の際には必ず使用するツボです。

東洋医学では、四季折々に適した生活を送ることによって健康を保てると言われています。

8月は足三里のお灸で元気を取り戻しましょう!

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