PMS(月経前症候群)
生活習慣と体質改善
生理前になるとなぜかイライラする。
胸が張って痛い。
お腹が減って食べ過ぎてしまう。
足が浮腫む。
そんな不快な症状を「PMS(月経前症候群)」といいます。
生理の3〜14日前から症状が始まり、生理の開始と共に症状が消えていくのが特徴です。
PMSの原因はまだはっきりとは解明されていませんが、神経伝達物質であるセロトニンが生理前に低下することが原因の一つと言われています。
セロトニンは喜びを感じるための物質で、これが低下するとイライラや落ち込みなど精神状態に影響を与えます。
また、生理前に多く分泌されている女性ホルモンのプロゲステロンは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンに影響し、インスリンの効果を鈍くさせます。
そのため、いつもよりインスリンの分泌が増えて血糖値が急降下しやすくなり、身体のバランスや精神状態に影響を与えます。
このようなホルモンバランスの影響で、生理前の身体には様々な変化が起こりやすくなっているのです。
PMSを少しでも軽くしたい。
そんな方は、以下のことに気をつけて過ごしてみましょう。
①生理前は、血糖値を急激に上げる食べ物は控える。
血糖値が急激に上がることによってインスリンが大量に出てしまい、血糖値の急降下がおきて低血糖症状を起こしやすくなったり、精神状態に影響を及ぼしたりします。
生理前はインスリンがいつもより出やすい時期になります。
いつも以上に、血糖値を上げないように気をつけてお過ごし下さい。
血糖値の上がりやすさを示すGI(グリセミックインデックス)値。
この値が高い食べ物に注意しましょう。
例えば、チョコレートやケーキ、アイスクリームなどのお菓子類。
また、白米や食パン、うどん、パスタなどの炭水化物も血糖値を上げやすい食べ物です。
野菜ではジャガイモとニンジンが特にGI値が高いといわれています。
逆にGI値が低い食材を選んで食べることで、血糖値が急激に上がらないようコントロール出来ます。
例えば、玄米、そば、アボカド、肉類、魚介類、寒天、もずく、豆乳などです。
②塩分やカフェイン、アルコールなどを控える。
塩分を摂取することによりむくみやすくなります。
通常より体内に水分を溜めやすい時期になりますので、むくみが気になる方は塩分は控えて下さい。
カフェインは、血管収縮作用があるため偏頭痛を起こしやすくなります。
また、交感神経を興奮させる作用がありますので、自律神経を乱す原因に。
アルコールは、血糖値を上げる作用があるので、①で説明した通り血糖値を上げることは控えて下さい。
PMSは、生活習慣を変えていく事により改善していきます。
身体を温めて上記のことに気をつけてお過ごし下さい。
PMSという症状があることを理解して下さい。
イライラしてしまう自分を責めたり、辛い身体を抱えて無理をしたりしないことも重要です。
また、東洋医学的にいうと「PMS」は、「肝」の機能がうまく働いていないことから起こるとされています。
「肝」は、全身のエネルギーである「気」を巡らせ、血流のバランスを整える作用があります。
ここがうまく働かないと「気」と「血」のバランスが崩れやすくなります。
「気」の巡りが滞ると、イライラや肩こり、胸の張りの原因に。
「血」の巡りが悪いと、生理の血に塊が混じるなどの症状が出たりします。
鍼灸治療では、この「気」と「血」を巡らせ、またそのバランスを整える根本である「肝」の機能を高めることが出来ます。
PMSの症状がひどくてお困りの方はご相談下さい。
PMSの症状を緩和していくための食養生や生活習慣の改善などアドバイスさせて頂きます。
目黒区在住U様(37歳)より出産のご報告をいただきました
患者様のお声 〜出産報告〜U様は、タイミング法、人工授精を進めていく中で、単角子宮とチョコレート嚢胞が見つかりました。
体外受精にステップアップされ、2回目の移植に向けてのタイミングでご来院されて無事に妊娠されました。
つわりや腰痛をはじめとする症状や、逆子、陣痛促進の治療までサポートさせていただきました。
ご出産、本当におめでとうございます!
①ご出産の時の様子を簡単にお願いいたします。(陣痛・破水・分娩時の状況)
計画分娩の入院日の早朝に破水し、数時間子宮口が3〜4㎝になるまで待った後に麻酔を入れ、当日中に出産しました。
麻酔注入までは陣痛が辛かったですが、分娩自体は痛みもなくスムーズに終わりました。
②当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化しましたか?
不妊治療で不安もありましたが、心身ともにリラックスし、元々あった肩こりも楽になりました。
③当院に通院して1番良かったこと嬉しかったことは何ですか?
2回目の胚移植の直後から通院を開始しましたが、当該胚移植で初めて妊娠できたことが1番嬉しかったです。
④治療中の過程で印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。
単角子宮やチョコレート嚢胞を抱えながらの不妊治療でしたが、精神面もサポートいただき、施術の度に心身が前向きになりました。
また、逆子が治っていたことも本当に嬉しかったです。
⑤同じような症状で悩んでいる患者様へのアドバイスやメッセージをお願いします。
上記の通り、高齢出産に加えて多くの障壁がありましたが、鍼灸をはじめとする、自分の心地良いもの・楽しいことを続けた結果、良い方向に進めたと感じています。
リスクやトラブルがあってもあせらず、心身リラックスすることが良いのではと思いました。
U様、アンケートにご協力いただきありがとうございました。
ご出産本当におめでとうございます。
スタッフ一同、お子様の健やかな成長を心よりお祈りしております。
『長く妊活している人にこそ注意してほしい! 反り腰になってはいませんか??』
セラキュアの不妊治療
妊娠力アップのために良いことはほとんどすべてやっているのに…
頑張ってもなかなか授からず、焦る気持ちがつのるばかり…
もうこれ以上何をしたら良いのかわからない…
そんな患者様のお身体を拝見すると、かなりの確率で見られるのが今回のテーマ「反り腰」です。
腰痛がなくても姿勢や身体の使い方、長期に渡る緊張感などから腰はガチガチに固まっています。
下記の症状の2つ以上にチェックが入る方は、腰が固まって反り腰になっている可能性があります。
□足がむくむ
□下半身がだるい
□腰が重だるい
□足が冷える
□頻尿
□尿の勢いがない
□便秘
□疲れやすい
□仰向けで寝ると腰が辛くなる
ちなみに、上記の症状は東洋医学的には「腎虚」という症状です。腎虚=加齢、エネルギーの不足で、妊活をされている方にとっては大問題です。
腎虚は、鍼灸や漢方薬で「補腎」という治療をすることで改善します。
が、しかし!
『反り腰のきつい方』は、治療の効果が出るまでに時間がかかることが多いのです。
極度に”良い姿勢“を意識し過ぎている方、ヒールを履くことが多く重心がつま先になることが多い方、極度な内股の方、出産後に骨盤のケアをしなかった方などに多くみられます。
卵巣や子宮に行く神経は、腰椎2〜3番目から出ています。
反り腰がきついと神経が圧迫されて伝達がうまくいかなくなり、生殖機能が低下してしまうので要注意です。
また骨盤内の生殖器の位置や血流にも悪影響を与えるので、妊活が長引く原因になっているかもしれません。
反り腰のまま鍼をするのと、反り腰を調整した状態で鍼をするのとでは、治療の効果に雲泥の差が出ます。
このような理由から、当院では治療の際に反り腰の状態をチェックし、必要であれば整体で調整をしたり、骨盤調整用のブロックを入れながら鍼灸治療をいたします。
そして反り腰を改善するための姿勢、ストレッチ、立ち方、筋トレなどのアドバイスも行っています。
反り腰を改善すると、その直後から驚くほどに首から腰の背骨ラインの気の流れが良くなるのが分かります。
自分で反っているのかわからない方は背中を壁につけて立ってみて下さい。
この時に腰の空間に拳が入れば反り腰の可能性があります。
鍼灸治療、漢方薬、妊活サプリ、ウォーキング、足湯などを長く続けてもなかなか結果が出なくてお悩みの方はぜひご相談ください。