不規則な就寝時間と長さが妊孕性に影響する?!
不妊症克服!〜日常生活〜心地良い睡眠は日々の疲れを癒しますし、健康のバロメーターでもありますね。逆に睡眠の乱れは糖尿病などの生活習慣病やメンタル不調などにも悪影響を与える事は知られていますが、妊娠にも影響をあたえることもわかってきています。
アメリカの雑誌に最近掲載された論文にも睡眠のとりかたが妊娠に影響がしているとの報告がされたのでご紹介します。
この研究はワシントン大学が関わってアメリカ中西部で行われたもので、妊娠を望む183名の女性の睡眠調査(就寝・起床時刻、睡眠時間)と妊娠するまでの期間を分析して、妊娠への影響を報告しています。→論文へ
A.睡眠開始時間のばらつきの大きさを4グループに分けて妊娠までの期間を比較したグラフ
B..睡眠時間のばらつきの大きさを4グループに分けて妊娠までの期間を比較したグラフ
この研究で分かったことは、日々の睡眠時間のばらつきが大きい女性は妊娠までに時間が長くかかっていたことと、日々の就寝時間のばらつきが大きい女性も妊娠に時間を要していたということでした。
着目したいのは、何時に寝るか何時に起きるかや、睡眠時間が長い短いは、妊娠に影響がでなかったにも関わらず、寝る時間や睡眠時間の日毎のばらつきが影響したと言う事です。
このばらつきが子宮や卵巣からでるホルモンに影響しているだろうと考えられます。
ホルモンのバランスを整えるのは自律神経です。そして、外界の変化や生活の乱れに対して体内の状態を一定に保つ力をホメオスタシスといいますが、ホメオスタシスにも自律神経の働きが大きく影響しています。
今回の研究と合わせて考えると、妊娠を成立させるためには自律神経系を整えることがとてもとても大切!と言う事です。
ではこの自律神経の働きを整えるためどうすれば良いでしょうか?
一般的には、規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠などが挙げられます。
そして、鍼灸も自律神経の働きを整えるには有効です。鍼灸治療が自律神経に及ぼす研究報告もあります。→論文へ
鍼灸でツボを刺激する事により、体の深部から自律神経の働きやホルモンバランスに働きかけます。過剰に興奮している神経の鎮静化に働くほか、リラックス効果で副交感神経を優位にさせ、血流改善で内臓機能も向上し、全体のバランスが整っていきます。
その結果、ホメオスタシスも良くなり妊娠に必要なホルモンにも良い影響が生まれます。
当院では東洋医学の考え方にもとづき、お一人お一人の体質や身体の状態を見極めながら、施術によるリラックス効果、骨盤の歪みを整えながら内臓機能を整え、血流を改善によって本来持ってる健康力を引き出していきます。
鍼灸治療は妊娠を望まれる方だけでなく、生活の乱れが気になる方、疲れが取れにくい方などにもおすすめです。
妊娠を望まれる方は勿論、季節の変わり目でのだるさや不快感、西洋医学的では原因の特定出来ない不調の際など是非鍼灸治療を試されてみてはいかがでしょうか。