妊娠できるカラダづくり シリーズ第8回 「五臓タイプー脾について」

妊娠できるカラダづくり シリーズ第8回 「五臓タイプー脾について」

妊活~東洋医学の視点から

「妊娠できるカラダづくりシリーズ」8回目の今回は、、、

「脾」タイプについてお話していきます
 ※五臓の体質チェックがまだの方はコチラ から

● 「脾」って何?
皆さん「脾」と聞いて、どんなイメージをしますか?西洋医学での「脾臓」は「血液のお掃除屋さん」。古くなった血液を処理したり、血液中の異物を取り除く役割を果たしてしています。一方東洋医学での「脾」は消化器全般の働きを担っています。といっても消化吸収だけではなく、飲食物から気・血・水を作り出し、栄養を全身に巡らせています。
皆さんは「血の道症」という言葉を聞いたことがありますか?
「血の道」という言葉は江戸時代から使われており、「血の道症」は月経・妊娠・出産・産後など、女性特有のホルモン変化に伴って現れる症状を表します。血液不足の『血虚』や血の滞りがある『お血』など、血に関連する異常があると婦人病を引き起こします。「脾」はこの「血の道」を安定させています。

人には持って生まれたエネルギー(先天の精)と、食事や呼吸から作り出り出されるエネルギー(後天の精)の2つがあります。脾は後天のエネルギーとして、気血水の源となり、生命活動にとって重要な役割を果たしています。生殖機能を支える「先天の精」は、残念ながら加齢によって少しずつ減っていきますが、「後天の精」を増やす事で既に減ってしまった「先天の精」をある程度補うことができます。一言で言えば「アンチエイジング」の働きがあるわけです。「脾」=消化機能が低下すると、「後天の精」が取り込めません。すると「先天の精」の消費が大きくなり、生殖機能も低下します。つまり「脾」を強くすることは、「生殖機能を強くすること」。お子様を望まれてる方にとって、とても大切なのです。

「脾」は五行論の「木・火・土・金・水」でいうと「土」。新しい命が健やかに成長するために、肝の「樹木」心の「太陽」と同様、水分と栄養を樹木全体に行き渡らせる土壌は成長の基盤として不可欠なのです。


● 「脾」の具体的役割って?  
①必要なものを吸収して不要なものを排出する!
 飲食物を消化吸収し、気血水を全身におくっています。この作用は「運化と呼ばれています。気血水はこの運化作用によって、飲食物から作られます。この機能が正常に働くとことで、栄養が全身へめぐり、生理活動を営めます。また飲食物を吸収した際にでる余分な水分を、汗や尿として排出しています。

②大事なものを持ち上げる!
消化吸収した栄養を胃から上の臓器(心や肺)に送っています。心や肺に送られた栄養は気血として全身に巡ります。この上に上にひっぱる機能は、内臓を正しい位置に固定させる力をもっています。

③大切な血をとどめる!
血が順調に流れ、血が体の外に溢れでてしまうのを防いでいます。


●脾の働きが弱くなる原因
① 「肥甘厚味の過食」→「肥」は脂肪、「甘」は甘いもの、「厚」は高カロリーなもの。肥甘厚味を食べ過ぎると、余分な湿気や熱が身体に溜まります。この「湿」と「熱」は、「脾」の消化機能を低下させます。油物や脂肪の多いものを食べ過ぎると、お腹の調子が悪くなるという方は要注意!「脾」の機能が低下しています。体がむくみやすいという方も「湿」が溜まっている可能性が大!食生活を見直してみましょう!

②「生冷過食」→生もの、冷たいものの食べ過ぎも、同様に「脾」の機能を低下させます。

③「考え過ぎ」→「脾」と関係が深い感情は「思」。ウツウツと考えすぎると、気の巡りも悪くなります。考えすぎて、食欲がない、、、なんてことありませんか?「食べることは生きること」。健全な食生活により、栄養を身体全体に巡らせるためには、考えすぎは厳禁です。

●脾の機能が低下すると
① 吸収できない!→異常きたすと、消化吸収機能が低下します。具体的には食欲不振、やせ、便秘、腹痛下痢などが起きます。水分代謝にも影響が出るため、水分が体体に溜まりむくみや痰などの症状が出やすくなります。「脾」は後天のエネルギーの源。エネルギーを吸収できないと、新しい命を作るエネルギーも不足します。

②持ち上がらない!→全身の巡りに異常をきたすと、気血水の源が不足するので、脱力感やめまい、膨満感下痢などが起こりやすくなります。また上へあげるエネルギーが低下するため内臓下垂が起こり、消化器や生殖器の位置が狂います。

③とどめられない!→異常をきたすと、出血しやすくなります。内出血、血便、血尿、不正出血などがみられます。


●対策
①水分代謝を促す作用のあるものを口にする。たとえば、紅茶やプーアール茶・ウーロン茶、コーヒーは水の代謝をよくする利水効果があります。冷たい飲み物は脾にはよくないので、温めて飲んでください。体にむくみ「湿」がたまってきたら、水分はとりすぎなので、少し控えめに。ただしカフェイン摂取に関しては賛否両論があるので、過剰摂取には注意してくださいね。ちなみに当院では、妊娠中のカフェインの摂取を控えるようにご指導させていただいております。

②いつまでもクヨクヨしたり、思い悩んだしない。
適度な運動や気分転換で、滞った「気」を流しましょう

③油物、甘いもの、高カロリーなものは食べ過ぎないこと。

⑥食養生としてはトウガン、ハトムギ、小豆などの利尿作用のあるものがお薦めです。ただし体を冷やす涼性のものが多いので、体を温めるショウガや唐辛子などの香辛料を一緒に取りましょう。お刺身など冷たいものを食べるときも、お味噌汁を追加するなど、温かいものを一緒にとるようにしてみてください。また脾を補う「黄」にあたる緑黄色野菜などもオススメ。山芋、いんげんまめなども脾を補います。


いかがでしたか
脾タイプの方はぜひ参考にしてみてください

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