妊活中もOK。米麹の甘酒
不妊症克服!〜食養生〜
当院では妊活中のアルコールと糖分の摂取を控えるようにお願いすることが多いのですが、そうするととっても悲しい顔をされる方がいらっしゃいます 😥
そんな方に、少量の甘酒なら良いですよ〜とオススメすることがあります。
甘酒といえば日本古来の飲み物ですが、実は栄養が豊富で、最近ではその健康効果に注目が集まっています。
甘酒には栄養&酵素がたっぷり!
今でこそ冬に飲むイメージが強い甘酒ですが、江戸時代には夏の風物詩として親しまれていました。体力回復に効果がある「夏の栄養ドリンク」として欠かせなかったのです。
含まれる栄養成分は、ぶどう糖、必須アミノ酸、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB1、ビタミンB2、B6などなど、栄養剤の点滴とほぼ同じ内容。そのため「飲む点滴」とも呼ばれています。
ビタミンB群には疲労回復効果があり、麹に含まれる食物繊維やオリゴ糖は腸内環境を整えるため免疫力アップにも繋がります。またブドウ糖は、すばやく体のエネルギーへと変換されます。
麹は、酵素の宝庫と言われ、その種類は100種類以上とも言われています。その中には脂肪を分解する酵素も含まれているため、脂肪吸収を抑制する効果も期待できます。
米麹からできた甘酒を選びましょう
甘酒には「酒粕」からつくられたものと、「米麹」から作られたものがあります。
【酒粕の甘酒】
日本酒を精製する時に、麹を発酵熟成するとできる「酒粕」。その酒粕に砂糖を加えたものが、酒粕の甘酒です。その為アルコール分を含み、砂糖がたっぷり入っているものが多いようです。市販品の中には、アルコール分が1%以下のものだと清涼飲料として販売されている場合がありますので注意してください。
【米麹からつくられた甘酒】
麹菌によって米のでんぷんを糖化させ、たんぱく質をアミノ酸に分解したもの。
砂糖は使っていないので、でんぷんの自然な甘さを楽しめます。
妊活中のみなさまにはアルコール分が含まれず、砂糖を使用しない「米麹」から作られた甘酒がおすすめです。
また、米麹の甘酒はご自宅で簡単に作ることができます。
甘酒の作り方
材料:白米、またはもち米1合 麹100g
作り方(1)炊飯器でお粥をつくる
(2)60度くらいに冷ます
(3)麹をいれてしっかりかきまわす
(4)炊飯器の蓋は少しあけた状態でぬれ布巾をかぶせ、
保温モードで8時間ほど発酵させる。
(5)完成!
そのまま飲んだり、水で薄めて好みの甘さに調整してください。
体を温め、気血水を補う甘酒は妊活にも二重マル
東洋医学的に甘酒は、体を温める「温」のものに分類され、「脾」「胃」を強くします。「脾」が強いということは、食事から得られるエネルギーをうまく吸収することができるので、妊活中の体には有効です。さらに、エネルギーである「気」を補い、体を潤す「水」を増やし、「血」の流れを促進してくれるので、疲れやすい、血行が悪い、お肌の乾燥などの症状が出ている方にもオススメです。
体を温め、発酵食品なので腸内環境を改善する効果もある甘酒。「お砂糖を控えているけど、甘いものが欲しい」。そんなときにも安心して取り入れていただける飲み物です。それでも糖分濃度は高めですので、くれぐれも飲み過ぎには注意してくださいね。
食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。
妊活中のサプリメント摂取
不妊症克服!〜食養生〜「このサプリメントを飲んで妊娠できた!」
「何年も実を結ばなかったのに、サプリを飲んだらたった数ヵ月で赤ちゃんが!」
世の中にはこんな広告があふれていますが、実際の効果はどれくらいなのでしょうか?
そもそもサプリメントって何でしょうか?
サプリメントとはダイエタリーサプリメントの訳。
「栄養補助食品」「健康補助食品」とも呼ばれ、「医薬品」ではなく「食品」に分類されます。
サプリメントは、あくまでも足りない成分を補う補助食品。
決して不妊症が治ったり、飲めばすぐに妊娠できるような万能薬ではありません。
食生活や生活習慣の乱れから起こる不足しがちな栄養素を補うものです。
ということは、
乱れた食生活や生活習慣を見直せば、サプリメントに頼らなくても大丈夫ということになります。
食生活や生活習慣が乱れている中でサプリメントを摂ることは、
毎日甘いものをたくさん食べながらダイエットフードを食べるようなもの。
まずはご自身の生活スタイルをしっかり見直すことが大切なのです。
ただし、食事だけでは摂取しにくい栄養素もあるので、その場合はサプリメントを検討してみても良いでしょう。
例えば、妊活中の方にオススメの「葉酸」。血液を増やし、子宮内膜を強化することができるので、妊娠力をアップすることができます。また、妊娠中に飲むと胎児の神経管閉鎖障害を防ぐことができるとされ、妊活中から飲むことによってさらにそのリスクを減らすことができます。
葉酸を多く含む食品は納豆やたたみいわし、ほうれん草、モロヘイヤ、アボカド、イチゴなど。ただ、加熱や調理することによってその食品に含まれる葉酸の多くを失ってしまいます。指定されている量をしっかり守りながら、サプリメントで上手に補うのも悪くはありません。まずは普段の食事から摂取することを第一に心がけながら、サプリメントを活用していきたいですね。
このように賢くサプリメントを取り入れていくのは、一つの方法として悪いことではありませんが、高額なサプリメントをやみくもに飲んだり、何種類ものサプリメントを一気に飲んだりするのは、賢い飲み方とは言えません。
また、胃腸が弱い、便がいつも下痢気味、足がむくみやすい、疲れやすいなどの症状をお持ちの方いらっしゃいませんか?
こういった症状をお持ちの方は、サプリメントを飲んだとしてもきちんと栄養が吸収されずに折角のサプリメントの効果も発揮されません。
サプリメントを飲む前に、ご自身の体調/体質をしっかりと見直す必要があります。
サプリメントの摂取に迷っていたらぜひ一度、鍼灸師までご相談ください。
妊活と豆乳
不妊症克服!〜食養生〜先日、こんな相談を受けました。
「豆乳を飲み始めたら生理痛がひどくなったように感じるんですけど….」
豆乳は、健康ブームにのって多くの方が飲まれています。
美肌効果がありますし女性ホルモンを整える作用もあるので、たくさん飲んだ方が良いという説もあるようです。
しかし、それは本当でしょうか?
豆乳は良質のたんぱく質に加え、ビタミンEやサポニン、女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用をするイソフラボンなどを含んでいます。
エストロゲンは主に卵胞期に働くホルモンで、卵子を成熟させたり、子宮内膜を厚くしたりするなど、妊娠する上では欠かせない作用があります。
ということは、妊活中はエストロゲンに似た作用をもつイソフラボンをたくさん取った方が良い!
…か、というとそうでもありません。
それは、エストロゲンが過剰になることでいろいろな不調を引き起こす可能性があるからです。
例えば、生理周期が乱れたり、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどの病気を引き起こしたりすることもあります。
また、体質によってエストロゲンに対する感受性が強い人もいて、適量を摂っていてもエストロゲンが過剰になることもあり、ますますリスクが高まります。
*ちなみに、イソフラボンを吸収しやすい体質かどうかチェックすることが可能です。ソイチェックというキットがamazonなどで販売されており、簡単にチェックできますのでご興味のある方は、試してみると良いかもしれません。
豆乳の適量は、1日200ml.までとされますが、飲んでいるうちに何か不調を感じるならば摂取を中止した方が無難です。
体質に合った適量を摂取すること、そして不妊治療中はいろいろな食物をバランスよく摂ることが大切。
過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
健康ブームの中でたくさんの情報があふれています。セラキュアではひとりひとりの体質に最適な妊活中・妊娠中の食生活を見つけるお手伝いをしております。治療の際に、お気軽にご相談くださいませ。
妊活とコレステロール
不妊症克服!〜食養生〜野菜たっぷりのスムージーや、オシャレな菜食カフェ。
昨今では、TVや雑誌などで”ヘルシー”な食事が多くとりあげられています。
健康やダイエットのために動物性食品の摂取を控え、野菜中心の食事を心掛けている方も多いのではないでしょうか?
しかし、一見ヘルシーに見えるこの食生活が、不妊症の原因になることもあるのです。
そして、これらの性ホルモンを作るには、コレステロールとタンパク質が欠かせません。
材料となるコレステロールが血液中でタンパク質と結びついて身体の各細胞へ運ばれ、性ホルモンが作られています。
例えばグリーンスムージー。
ホウレンソウやセロリ・小松菜・トマト・レタス・水菜や、リンゴ・バナナ・キウイ・グレープフルーツなど、お好みの野菜と果物をミキサーにかけるだけ。
簡単に作れ、生野菜に含まれる酵素による美肌効果や、野菜はカロリーが少ないのに栄養素が高く、食物繊維も豊富なのでダイエットや便通の改善にも効果的です。
他には菜食カフェなどでの肉・魚・卵等の動物性の食材を使用しないベジタリアンスタイルの食事。
こちらも野菜に含まれるビタミン・食物繊維・カロチン・カリウムなどの栄養素が摂れ、ダイエット効果や心筋梗塞・高血圧・糖尿病などの病気予防にもなります。
しかし…..
コレステロールやタンパク質は、主に肉や魚・鶏卵などの動物性の食材に含まれているため、これらの野菜を中心とした食事では、コレステロールとタンパク質が不足してしまう可能性も。
植物性の食材である大豆にはタンパク質が含まれていますが、人間の身体に吸収されやすいのは、断然「動物性タンパク質」。大豆製品からの摂取だけでは代謝効率が悪く、タンパク質不足を招いてしまいます。
また、野菜の栄養素は体内のコレステロールを下げる働きがあるため、さらなるコレステロール不足を招く…なんてことも。
冷奴+鰹節や肉味噌
納豆+卵
豆腐+お肉・卵でゴーヤチャンプル
鮭と納豆・お米
自分の体重×1.08g (50kgの方であれば約54g) とされています。
-主な食材に含まれるタンパク質-
・鶏肉(100gあたり) 約15~25g
上記の数字を参考に、食事のメニューを考えてみてください。