妊娠できるカラダづくり シリーズ第10回 「五臓タイプー腎について」

妊娠できるカラダづくり シリーズ第10回 「五臓タイプー腎について」

妊活~東洋医学の視点から

妊娠できるカラダ作りシリーズもいよいよ最終回です

10回目の今回のテーマは、、、
妊娠にもっとも深く関わる「腎」です。(※ご自分の五臓タイプは?チェックがまだの方はコチラ

東洋医学では「腎」を強くすれば、自分の生命を維持する力・新しい生命を生み出す力をUPさせることができます。妊娠力もあげつつ、アンチエイジングにもつながる、なんて素敵なのでしょう早速「腎」について、見ていきましょう


●命育む力をつくる「腎」
西洋医学では「腎」は泌尿器系の臓器として水分代謝に関わります。東洋医学でも、「腎」は水分代謝において重要な役割を果たしていますが、それだけではなく妊娠・出産おいてとても大事な「生命エネルギーを貯蔵し、成長・生殖能力を支える」という働きもしているのです。
東洋医学において人の生命の源になるものは、2つあります。1つは先天の精(先天的に生まれ持ったエネルギー)。もう一つは後天の精(後天的に飲食物や呼吸から取り入れられるエネルギー※後天の精についてはコチラ )です。この2つの精が、命を育むためには必要です。
人は両親から先天の精を受け継ぎ、生まれてきます。この先天の精を使い、人は成長し生殖能力をつけていきます。後天の精は、加齢とともに減少する先天の精を補充しています。この先天の精を貯蔵し、生命活動に生かしているのが「腎」なのです。「腎」の機能が低下すると、生命の源となる精が消耗し、老化の加速や生殖機能の低下につながります。「腎」が強く精が充実している人は、若々しく元気で生命力も旺盛です。「腎」が弱く精が不足している人は、生命力が弱く老化や免疫力の低下・不妊などの症状が出やすくなります。

なぜ「腎」の機能が低下してしまうのか。「腎」を強くする方法はあるのか。命育む力をつけるため、しっかり解決していきましょう


●妊娠に重要な「腎」の働きはコレ
① 精(生命の源)を貯蔵し、成長・発育に関わります。また、性機能・排卵・月経など生殖機能の周期的変化をコントロールしています。基礎体温は安定してますか?

② 全身の温冷バランスを調節しています。冷えのぼせなどはありませんか?

③脾や肺と協力して、体内での水分の貯留や排泄をコントロールします。むくみありませんか?

④呼吸で取りいれた「気」を、体の深いところまで引き下げ巡らせます。気づくと呼吸が浅くなってること、ありませんか?

⑤嫌いなものは、寒さです。冷えはきつくないですか?

髪の毛を滋養し、生殖器・肛門の機能を管理します。最近歳を意識する機会増えていませんか?
 

●生命の源泉「腎」
 五臓を「木・火・土・金・水」に分類する五行論では、「腎」は「水」土壌を潤し、植物に栄養を巡らせる生命の源です。「水」がないところに植物が育たないのと同じで、不妊治療においても、生命の源である「腎」のベースがしっかりしていなければ、なかなか結果にはつながりません。


●こんな症状が出ていたら「腎」が弱っているサイン!
白髪が目立ってきた、が聞こえづらい、膝腰つらい、精力が減退した。
  →腎が弱くなると老化が加速し、腎が滋養している髪・耳・骨・膝・腰などに異常が出てきます。変化に気付いたら早めの対策を!
 
びくびくしやすい 最近神経質になってきた。気力がでない。
→精力を巡らせ、粘り強さや根気を生み出しているのも腎。治療に積極的に取り組めなくなってきた。夜物音ですぐ目が覚めてしまう。そんな時は腎が疲れているのかも。
 
疲れやすい、冷えがきつい、下腹部が力ない感じでぺこぺこしている。
→腎が衰えると、生命力が弱まるため全身の臓器・筋骨が虚弱になります。結果、体温や体力の低下につながります。不摂生や睡眠不足で疲れがたまっている時、ご自分のおなかを触ってみて下さい。おそらく腎気があつまるが下腹部(丹田)が弱々しくペコペコしてるはずです。

むくみがひどい
→腎機能が低下すると、水分代謝がうまく調節されずむくみがでます。下半身の冷え、むくみ、疲れを感じたら、それは腎がよわっているサインです。
 
●その生活、「腎」を酷使していませんか?
① 夜遅くまで、スマホテレビ→「腎」を強化するには良質な睡眠が不可欠。寝る前の光は交感神経を興奮させ、眠りの質を低下させます。

②不規則な食生活。3食規則正しく食べていない。→食から作られる後天の精が不足すると、先天の精の消耗も早くなり、「腎」機能が低下します。

③薄着や足首出しファッション。→冷えは腎に直接ダメージを与えます。

④何事も気合で頑張りすぎちゃう。→働き過ぎ、飲みすぎ、食べ過ぎ、遊び過ぎ、寝過ぎ。何事もしすぎは禁物!疲労は腎精を消耗します。


●腎を強くして妊娠力UP+アンチエイジング
十分な睡眠→腎を強化するには良質な睡眠が不可欠。特にPM10時~AM2時の間に熟睡している状態が理想的です。   

適度な運動をして、足腰を鍛える→下半身の強化は「腎」を養います。

冷え対策→腎は冷えが大嫌い。体を冷えから守り、特に腎に関わる腰回りや下半身は冷やさないようにしましょう。

黒い食べ物ねばねば系。→海苔、黒ごま、黒米、黒豆、なつめ、ひじき、おくら、山芋、木の実。お茶ならほうじ茶。じっくり火を通して作られるので、体を温めてくれます。

エネルギー温存→過労、食べ過ぎ、遊び過ぎなど、し過ぎは、腎のエネルギーを消耗させます。何事もほどほどに、、、

深呼吸→「腎」の気を深く吸い込み体内に取り入れる機能をサポートしてあげましょう。

養生→規則正しい食生活、鍼灸、漢方など養生をしっかりすることで、後天の精が増し、加齢によって減少する先天の精の減少のスピードを遅らせることができます。


いかがでしたか「腎」タイプにあてはまる方は、是非今日から「腎」強化を意識して妊娠力をUPさせていきましょう

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