妊活専門鍼灸師とともに漢方を考える その①
妊活~東洋医学の視点から今回は漢方薬のことを考えてみました。
漢方は自然界に存在する植物、鉱物、動物などの薬効(生薬)を複数組み合わせて病気や不調を改善したり予防したりする伝承医学です。
元々中国で生まれた医学が5世紀6世紀ごろに日本に伝わり、以降は日本の風土や気候に合わせて発展しました。そして、西洋医学が中心となるまでの間、日本の暮らしや生活に入り込んで人々を支えてきました。
医薬品としての漢方薬
生薬は先人の知恵と経験の積み重ねで、害が少なく効果が確認されたものが薬として残ってきたのですが、近年その成分や作用機序が少しずつ解明されてきて、医薬品としても製造されるようになりました。病院で処方される医療用漢方製剤、薬局などで購入できる一般用漢方・生薬製剤などです。これらの薬は厚生労働省や業界団体の基準により安全性と品質を確保する取り組みが行われています。
ここで研究が進んでいる薬の例をひとつを紹介します。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
主に女性の冷えやのぼせ、月経困難、更年期症状に使われます。
実際に桂枝茯苓丸を服用したグループは、女性ホルモンの治療を受けたグループに比べ、ホットフラッシュの改善で良い結果が得られたとの報告があります。
ホットフラッシュとは主に、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することで自律神経の働きが乱れ、顔や上半身のほてりや発汗と足元には冷えが起こる症状です。
桂枝茯苓丸に含まれる生薬の『ケイヒ』には血流改善作用があるのですが、近年の研究ではその『ケイヒ』に含まれる『シンナムアルデヒド』に、血管の内皮細胞の働きを改善する作用があることが明らかになっています。
内皮細胞は血管の収縮・弛緩を調節するなど血流の維持に重要な役割を担っていて、働きが低下すると、血流の低下や動脈硬化を起こすことがわかっています。
動物を使った実験では、シンナムアルデヒドが血管内皮細胞のへの酸化ストレスを防ぐことで血流を維持・改善し、さらに動脈硬化を防ぐことができました。
このように、古より経験的に使われていた生薬が現代社会では少しずつですがその効果が解明されてきています。
そして鍼灸治療においても同様に、痛みの緩和や自律神経のバランスの調整、免疫機能を向上などのメカニズムが解明されつつあります。
西洋医学の良さ、東洋医学の良さ、それぞれのメリットを確認しながら体調に応じた健康管理を続けてみてください。
セラキュアで行っている鍼灸治療も、自律神経のバランス調整やホルモンの働きに着目して組み立てられています。
妊活はもちろん、更年期症状や生理痛、PMSなどの女性特有の不調改善はもちろん、季節に応じた体のメンテナンスのためにもどうぞ、ご検討ください。
不妊治療専門 鍼灸治療院セラキュアでは、経験豊富な女性鍼灸師がお一人お一人に合わせた鍼灸治療とライフスタイルに合わせたアドバイスをさせていただき、妊活を全力でサポートいたします。
念願の赤ちゃんを抱きしめるその日まで、最高の治療をご提供できる体制を整えておりますので安心してお任せください。
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