妊活中のおやつ選び「いちじく」

妊活中のおやつ選び「いちじく」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…

ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをパクパク食べている方、ちょっとお待ち下さい!

よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わっているのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

「いちじく」 オススメ度 ★★★★★

いちじく

プチプチとした食感のいちじくは夏から秋にかけて旬をむかえる果物で、栄養価が高く、不老長寿の果物と言われています。

今回は持ち運びに便利な「ドライいちじく」にスポットを当ててみました。

 

ドライいちじくの栄養成分(約100g 295kcal)

・タンパク質 3.1g

・脂質 1.2g

・糖質 62.7g

・食物繊維 10.6g

・ナトリウム 39mg

・カリウム 962mg

・カルシウム 111mg

 ・鉄 1.5mg

実は、生で食べるよりドライフルーツにすることで栄養分がギュッと凝縮されます。

生に比べて食物繊維は5倍、ナトリウム・カルシウム・鉄などのミネラルは4〜6倍にも増えるんですよ!

 

甘〜いドライフルーツ…気になる血糖値

ドライフルーツは甘いので、血糖値への影響が気になるところですね。

生のいちじくの場合、カロリーは100gあたり54kcal、糖質も100gあたり12.4gと低いのですが、ドライいちじくになると5倍ほどに増えてしまいます。

栄養が増える分、カロリーも糖質も増えてしまうのです。

しかし、ドライフルーツにしたことで5倍以上にも増えた食物繊維があります。

たっぷり含まれた水溶性食物繊維であるペクチンが糖の吸収を穏やかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるのです。

その結果、血糖値上昇の目安となるGI値は低〜中程度とおさえられています。

 

妊活に嬉しい鉄分がたっぷり!

良い卵子を育てるのに必要な栄養のひとつに「鉄分」があります。

ちなみに、不妊クリニックに通院している女性患者さんの約9割が鉄欠乏性貧血と言われています。

女性は生理で出血があることや、お肉やお魚などタンパク質の摂取が少ないことも悪影響を及ぼします。

肩こりやめまい、冷え性などの症状も鉄分が足りないことが原因かもしれません。

意外と知られていませんが、鉄は細胞がエネルギーを生産する際に活躍したり、老化の原因となる活性酸素を除去してくれる「抗酸化酵素」が働く際にも必要です。

そのため不足すると卵子が成長するために必要なエネルギーが供給されなくなる他、卵子の老化にもつながります。

鉄分の多いドライフルーツではプルーンが有名ですが、いちじくにはプルーンの2倍もの鉄分が含まれているんです。

 

受精に必要なカルシウム

「骨を強くする」などのイメージが強いカルシウム。実は受精の際にも重要な働きをしています。

射精後、精子が卵子に向かって進んでいく活動にカルシウムが関わっています。

また、精子が卵子にたどり着いてからもカルシウムは重要です。

精子がタンパク質に反応すると、卵子内の小胞体からカルシウムが放出されます。

卵子内のカルシウム濃度が上昇することで、卵子が活性化され細胞分裂が始まり、受精卵へと成長していくのです。

つまり女性も男性もカルシウムという栄養素が妊娠するために必要であり、不足すると精子や卵子の働きが鈍くなり、不妊の原因にもなってしまいます。

ドライいちじくはカルシウムが豊富。プルーンやレーズン、あんずなど他のドライフルーツは50〜60mgなのに対して、いちじくは111mg。群を抜いて多く含まれています。

 

胃腸の働きを助ける

身体は食べたものから作られていますので、妊活中は胃腸の働きを整えておくことが重要です。

消化吸収の力が弱くなると、食べた物を身体に取り入れたり、血を作り出す働きが弱くなるため、卵子の発育や妊娠の維持に悪影響を及ぼします。

いちじくにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれており、消化を助けてくれる効果があります。

西洋料理では肉料理の付け合わせて添えられることがありますが、理にかなっているのですね。

また、東洋医学でいちじくは健胃といって胃を丈夫にしてくれる作用があります。

その他にも肺を潤したり、喉の痛みを和らげてくれる効果があり、秋から冬の季節の変わり目の風邪予防にも役立ちます。

 

まとめ

ドライフルーツにすると栄養素が増えるというのには驚きでした。

いちじくは果肉も多く食べ応えがあり、甘さもあるのでおやつとして選びやすいのではないでしょうか。

東洋医学的には中庸の性質である「平なので、食べ過ぎて身体を冷す心配もありません。

また、バナナ編(→)でもご紹介した卵子の栄養分となる「カリウム」も多く含まれるなど、妊活中のおやつとしてはうれしいことばかり。

しかし、ついパクパクと口にしてしまうのがドライフルーツの恐ろしさ。カロリーのことを考えると、食べ過ぎは禁物です。

ドライいちじくのカロリーは1個(約7g)あたり20kcalほどで、1日3〜4個が目安とされています。

さらに、商品を選ぶときには砂糖の入っていないものを選ぶようにしましょう。

この点に留意して頂ければ、妊活おやつとしてはパーフェクト。

よって、星5つです。★★★★★

くれぐれも食べ過ぎには注意して、バランスの良い食事を心がけてくださいね。

 

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます。ご期待下さい!

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

 

 

妊活中のおやつ選び「バナナ」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…

ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをぱくぱく食べている方、ちょっとお待ち下さい!

よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わってくるのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

「バナナ」 オススメ度 ★★★★☆

バナナ

 

バナナは甘さがあって腹持ちも良いので、朝食代わりにしたり、小腹が空いたときに食べる方も多いのではないでしょうか。

今は持ち運んでもバナナがつぶれないよう、専用のケースも売っていますよね!

 

バナナの栄養成分(1本 約100g 86kcal)

・タンパク質

・炭水化物

・カリウム

・マグネシウム

・ビタミン

・ナイアシン

・葉酸

・食物繊維

・トリプトファン

・ポリフェノール類

 

このようにバナナはとっても栄養が豊富なんです。

 

 

糖質の多いバナナ 血糖値は大丈夫?

バナナは糖質が多いので、血糖値を心配する方も多いのではないでしょうか。

バナナに含まれる糖質はブドウ糖・果糖・ショ糖といろいろな種類を含んでおり、それぞれエネルギーに変わる早さが違います。

 

・ブドウ糖・果糖・・・・すぐエネルギーに変わるよう動く=血糖値の上昇が早い

・ショ糖・オリゴ糖・・・血糖値の上昇はやや早め

・食物繊維・でんぷん・・消化が遅く、血糖値の上昇は穏やか

 

血糖値の上昇指数を表す指標であるGI値(グリセミックインデックス)を見ると、バナナは55。

GI値は70以上を高GI値、55以下を低GI値としており、バナナはぎりぎり低GI食品に分類されます。

すぐにエネルギーに変換する即効性もありながら、腹持ちも良く、血糖値の上昇も穏やかな優秀食品といえます。

 

そして…卵巣の栄養になる成分も!

卵子にはミトコンドリアという細胞が多く存在しています。

ミトコンドリアは卵子を取り囲んでいる顆粒膜細胞を活性化させる信号を出し、顆粒膜細胞からのエストロゲンの分泌を促進するという重要な役割を担っています。

ここで注目したいのがバナナに含まれる「カリウム」という成分。

カリウムは主に、むくみの予防や血圧を正常に保つ働きがありますが、なんとミトコンドリアのエネルギー源にもなっているのです。

カリウムには、微量放射能である「カリウム40」が含まれています。

ミトコンドリアは酸素が豊富で体温が高い場所で盛んに活動し、さらにカリウム40がミトコンドリアを活性化させ、エネルギーを作り出しています。

サプリメントからでは微量放射能は摂れないので、新鮮な野菜や果物からカリウムを取り入れることが卵子の発育に有効です。

バナナ1本には約360mgのカリウムが含まれ、これはピーマンの約2倍、リンゴの約3倍あります。

カリウムにはニンジンやゴボウなどにも多く含まれていますが、加熱すると失われやすい成分のため、生で食べられるバナナはオススメです。

 

南国のフルーツ ひとつだけ注意点

バナナは主に赤道に近い南国で生産されています。

食べ物には身体を温めたり冷したりする性質があり、それぞれの地域で作られる食べ物には意味があります。

寒い地域で生産されるものは身体を温める性質があり、反対に暑い地域で生産されたものは身体を冷す性質があるのです。

つまり、南国で生産されているバナナは身体を冷す性質があるということ。

毎日何本も食べるなど極端な食べ方はしないようにし、1日1〜2本程度にしましょう。

 

まとめ

血糖値の上昇も穏やかで、適度に甘く腹持ちの良いバナナは、おやつに適していると言えます。食物繊維も含まれているので、便秘解消にも良いですね。

ミトコンドリアのエネルギー源になるというのも嬉しい驚きでした。

しかし食べ過ぎると妊活に大敵な冷えを招く心配があるので −1にしました。

よって、バナナは妊活おやつとして星4つです。★★★★☆

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます!

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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