妊活中のおやつ選び「バナナ」

妊活中のおやつ選び「バナナ」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち…

ストレスをためるのはよくないもーん!とおやつをぱくぱく食べている方、ちょっとお待ち下さい!

よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わってくるのかを知ることで、賢くおやつを選び、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び。今回のテーマは…

「バナナ」 オススメ度 ★★★★☆

バナナ

 

バナナは甘さがあって腹持ちも良いので、朝食代わりにしたり、小腹が空いたときに食べる方も多いのではないでしょうか。

今は持ち運んでもバナナがつぶれないよう、専用のケースも売っていますよね!

 

バナナの栄養成分(1本 約100g 86kcal)

・タンパク質

・炭水化物

・カリウム

・マグネシウム

・ビタミン

・ナイアシン

・葉酸

・食物繊維

・トリプトファン

・ポリフェノール類

 

このようにバナナはとっても栄養が豊富なんです。

 

 

糖質の多いバナナ 血糖値は大丈夫?

バナナは糖質が多いので、血糖値を心配する方も多いのではないでしょうか。

バナナに含まれる糖質はブドウ糖・果糖・ショ糖といろいろな種類を含んでおり、それぞれエネルギーに変わる早さが違います。

 

・ブドウ糖・果糖・・・・すぐエネルギーに変わるよう動く=血糖値の上昇が早い

・ショ糖・オリゴ糖・・・血糖値の上昇はやや早め

・食物繊維・でんぷん・・消化が遅く、血糖値の上昇は穏やか

 

血糖値の上昇指数を表す指標であるGI値(グリセミックインデックス)を見ると、バナナは55。

GI値は70以上を高GI値、55以下を低GI値としており、バナナはぎりぎり低GI食品に分類されます。

すぐにエネルギーに変換する即効性もありながら、腹持ちも良く、血糖値の上昇も穏やかな優秀食品といえます。

 

そして…卵巣の栄養になる成分も!

卵子にはミトコンドリアという細胞が多く存在しています。

ミトコンドリアは卵子を取り囲んでいる顆粒膜細胞を活性化させる信号を出し、顆粒膜細胞からのエストロゲンの分泌を促進するという重要な役割を担っています。

ここで注目したいのがバナナに含まれる「カリウム」という成分。

カリウムは主に、むくみの予防や血圧を正常に保つ働きがありますが、なんとミトコンドリアのエネルギー源にもなっているのです。

カリウムには、微量放射能である「カリウム40」が含まれています。

ミトコンドリアは酸素が豊富で体温が高い場所で盛んに活動し、さらにカリウム40がミトコンドリアを活性化させ、エネルギーを作り出しています。

サプリメントからでは微量放射能は摂れないので、新鮮な野菜や果物からカリウムを取り入れることが卵子の発育に有効です。

バナナ1本には約360mgのカリウムが含まれ、これはピーマンの約2倍、リンゴの約3倍あります。

カリウムにはニンジンやゴボウなどにも多く含まれていますが、加熱すると失われやすい成分のため、生で食べられるバナナはオススメです。

 

南国のフルーツ ひとつだけ注意点

バナナは主に赤道に近い南国で生産されています。

食べ物には身体を温めたり冷したりする性質があり、それぞれの地域で作られる食べ物には意味があります。

寒い地域で生産されるものは身体を温める性質があり、反対に暑い地域で生産されたものは身体を冷す性質があるのです。

つまり、南国で生産されているバナナは身体を冷す性質があるということ。

毎日何本も食べるなど極端な食べ方はしないようにし、1日1〜2本程度にしましょう。

 

まとめ

血糖値の上昇も穏やかで、適度に甘く腹持ちの良いバナナは、おやつに適していると言えます。食物繊維も含まれているので、便秘解消にも良いですね。

ミトコンドリアのエネルギー源になるというのも嬉しい驚きでした。

しかし食べ過ぎると妊活に大敵な冷えを招く心配があるので −1にしました。

よって、バナナは妊活おやつとして星4つです。★★★★☆

少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、これからも妊活おやつ情報を更新していきます!

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

妊活中のおやつ選び「チョコレート」

不妊症克服!〜おやつ選び〜

妊活中はあれこれ気をつけることばかりでストレスがたまりがち・・・

ストレスを溜めるのはよくないもーん!とおやつをバクバク食べている方、ちょっとお待ちください!

よく口にしているそのおやつが妊娠力にどう関わってくるのかを知ることで、賢くおやつを選んで、ストレスの少ないベビ待ちライフを過ごしていただきたいと思います。

 

妊活中の賢いおやつ選び、今回のテーマは。


「チョコレート」 
オススメ度 ★★☆☆☆


チョコレートは、カカオ豆を発酵・焙煎したカカオマスを主原料に、カカオ豆から搾りとったカカオバター(ココアバター)を加え、さらに砂糖やミルクなどを混ぜて練りかためた食品です。
※ちなみにカカオ豆の搾りカスがココアです。

チョコレート


この甘い甘いチョコレートは1876年頃にスイスで開発されましたが、それ以前まではなんと「薬」として扱われていたそうです!


その頃は現代のチョコレートとは違い、砂糖など何も入れずカカオ豆をすりつぶしただけの苦ーい飲み物だったそう。


「良薬は口に苦し」と言いますが、16世紀のヨーロッパの書物にはチョコレートの効用が100以上も記されていたほど。お菓子のイメージが強いチョコレート…今では想像がつきませんね。


さて、現在のチョコレートは妊活おやつとしてどうなのでしょうか?


一般的な板チョコレートの原材料

砂糖・カカオマス・全粉乳・ココアバター・レシチン・香料

栄養成分(50g/1枚)
・エネルギー 279kcal
・タンパク質 3.9g
・脂質 17.4g
・糖質 25.9g
・食物繊維 1.8g
・ナトリウム 30mg
・カカオポリフェノール 410mg

原材料では一番最初に「砂糖」が記載されています。つまり配合量が一番多いということ。
成分に含まれるタンパク質や食物繊維は微々たるもので、8割以上が糖質と脂質でできているかなり高カロリーな食品であることがわかりますね。


妊活中にチョコレートをバクバク食べると??


・糖尿病や肥満・不妊のリスク上昇
糖分の多いチョコレートは、「血糖値」に大きく影響します。(GI値86)
血糖値の急上昇・急降下を繰り返していると、インスリン抵抗性糖や脂質の代謝に関わるホルモンの効き目が悪くなったり、分泌されなくなる)を引き起こし、糖尿病をはじめ、肥満や不妊のリスクを高めてしまう場合があります。

・冷えの原因にも
チョコレートには「カフェイン」が含まれているため、交感神経を活発にさせ、頭をシャキっとさせてくれます。しかし交感神経は血管を収縮させる作用があるため、血流を悪くさせ妊活に大敵な「冷え」の原因にもなってしまうのです。

・卵子の質低下?
カフェインによって睡眠の質が低下してしまうと、睡眠時に分泌される「成長ホルモン」や「メラトニン」など卵子の成長に必要なホルモン分泌が低下してしまいます。そのため、食べる時間には注意が必要です。

・依存症になりやすい?
チョコレートは、幸せホルモンである「セロトニン」を分泌させ、一時的に大きな満足感を与えてくれます。しかしすぐに消え去ってしまうため反動が大きく、不安やイライラが高まり、またチョコレートが欲しくなります。
さらにチョコレートを食べて血糖値が上がりインスリンが分泌されると、急激に血糖値が下がるため低血糖となります。低血糖状態になると、イライラ・不安・怒り・眠気などの症状が出るため、またチョコレートを欲してしまい食べ過ぎてしまうことになります
依存症となり無意識に食べ過ぎてしまうことで起こる血糖値の急上昇・急降下には注意が必要です。


しかし、昔は薬とされていたほどのチョコレート。良いところもあるんです!


・老化予防の強い抗酸化作用
身体の細胞を老化させる「活性酸素」。この活性酸素が子宮や卵巣に作用すると卵子の質を低下させ、受精や着床に悪い影響を与えます。
チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」には、この活性酸素を除去してくれる強い抗酸化作用があり、その効果は赤ワインの2倍とも言われています。

・ストレスを緩和
肉体的・精神的ストレスがかかった時、カカオポリフェノールを摂ることでストレス反応が軽減されることがわかっています。

・甘い香りでリラックス
チョコレートの香りには集中力や記憶力を高める効果があることがわかっています。神経を鎮静させる効果があるため、緊張を和らげリラックスさせる効果があります。

・セロトニンを増やす
カカオに含まれるテオブロミンという成分には、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の分泌・働きを助ける効果があると言われています。
セロトニンが不足すると、心身が不安定になり鬱や排卵・妊娠などにも影響があることから、妊活中には嬉しい効果です。



ポリフェノールの摂取目安は1日約1000~1500mgと言われています。
しかし、摂取しても3~4時間程度で体外に排出されてしまうので、一度に大量に摂るのではなく1日3回程度に分けて摂るのがベスト

板チョコ1枚に約400mgのポリフェノールが含まれますが、前述のように糖分がかなり多いので1日に3枚も食べるのはオススメしません。


最近では甘さをおさえカカオの配合量を多くしたチョコレートをよく見かけるようになりました。
カカオの含有量が70%以上のもの(ブラックチョコレート)の場合、血糖値に関するGI値が25と低いので、そちらを選ぶようにしましょう。

カカオ70%チョコレートの原材料
カカオマス・砂糖・ココアバター・ココアパウダー・乳化剤・香料

栄養成分(4.8g/1枚) 一口サイズ
・エネルギー 27kcal
・タンパク質 0.4g
・脂質 2.0g
・糖質 1.8g
・食物繊維 0.53g
・ナトリウム 0.12mg
・カカオポリフェノール 108mg 

ブラックチョコレートなら小さな一口サイズのものを1日10枚程度、3回に分けて食べると効率よくカカオポリフェノールを摂ることができます。しかし、カオ含有量が増えると、カフェインも増えるので食べ過ぎには注意が必要です。


まとめ

みなさんがイメージする甘いチョコレートはオススメできませんが、GI値の低いカカオ70%以上のブラックチョコレートであれば、血糖値が急上昇するという点では心配が少ないです。抗酸化作用があるポリフェノールが赤ワインの2倍もあるということも考慮すると、どうしてもチョコレートが好き!という方は妊活中のおやつとして適量を摂取することは悪くないと思います。

しかし、甘さがひかえめなのでおやつとして物足りないこと、一度に食べられる量が少ないので他のおやつにも手を出してしまう可能性があること、カフェインが含まれているというのが気になるところ。

よって最終判定は、妊活おやつとして星2つです。 ★★☆☆☆


少しでも快適な妊活ライフをおくっていただけるよう、今後の妊活おやつ情報にもご期待ください! 

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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