妊活中のカフェイン摂取について

妊活中のカフェイン摂取について

不妊症克服!〜食養生〜

「妊娠中のカフェインは控えた方がよい」ということは聞いたことがあるけれど、妊活中はどうなのでしょうか?そんな疑問を持っている方も多いと思います。

今回は不妊とカフェインの関係についてお話していきます。

カフェで、オフィスで、ご自宅で。一杯のコーヒーを、ご自身のリフレッシュやリラックス方法にしている方も多いと思います。

コーヒーや紅茶の香りには、気持ちをリラックスさせる「アロマ効果」も。

また、「カフェインがないと、体がさめない」と朝一杯のコーヒーを日課にしている方もいらっしゃることでしょう。

コーヒーに含まれるカフィンには脳の神経を元気にさせてくれる「覚醒効果」がある分、過剰に摂り過ぎてしまうと、興奮状態が続いて夜の睡眠の質を低下させたり、カフェインを摂らないと元気がでない「カフェイン依存」の身体になったりしてしまうこともあります。


まず最初に、簡単なカフェイン依存度チェックをしてみましょう。これらの症状に2つ以上当てはまる方は、「カフィン中毒」になっている可能性があります。

一日にカフェイン飲料を5杯以上飲む
カフェインを摂らないと、集中力が無くなることが多い
朝のコーヒーがないと、睡眠はとれているのに眠気がとれない
カフェインを摂らないと身体がシャキッとしない
栄養ドリンクを常用している
カフェインを摂らないと頭痛がする



いかがでしたか? 2つ以上当てはまる方はカフェイン依存体質になっている可能性がありますので注意しましょう。依存が高くなるにつれてカフェイン感受性が鈍り、摂取量がどんどん増えてしまいがち。無理にやめると禁断症状が出るため、やめることが難しくなります。

2つ以上当てはまらなかった方も、たまに飲む緑茶やコーヒーがはたして妊活にどのような影響を及ぼすのか気になりますよね。

では、カフェインの特性について見ていきましょう。


<カフェインのメリット>
①頭をシャキッとしてくれる「覚醒効果』
カフェインは脳の司令塔に直接働きかけて、活動モードである交感神経のスイッチをいれてくれます。ただし、カフェインを摂取しないと頭がボーッとするという感覚は、カフェイン依存体質になっている可能性が高いので注意が必要です。

②ストレス解消に「アロマ効果」
コーヒーの香りを嗅ぐと、リラックスする時に多く出る脳波のα波が現れることが実験でわかっています。(杏林大学)※研究で使用されたコーヒー豆は、ブラジルサントス、グアテマラ、ブルーマウンテン、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナの6種類です。実験の結果、α波が最も多く出現したのが、グアテマラとブルーマウンテン。コーヒー豆により差があるようです。

③抗酸化作用
カフェイン飲料に含まれるポリフェノールには、活性酸素を除去する効果があります。またコーヒーを毎日飲む人は、全く飲まない人に比べて大腸ガンや肝臓ガンの発症リスクが半減していることが分かっています。(愛知県がんセンター)ただし、後で詳しく触れますが鉄分と一緒に摂取すると、鉄の吸収を阻害してしまうので、取り方には注意が必要です。

④脂肪燃焼効果
カフェインには脂肪分解酵素を活性化させ、脂肪燃焼を促進する効果があります。また食後にコーヒーを飲む人は、食後の血糖値上昇が抑制され、糖尿病リスクが軽減されるというデータも報告されています。(九州大学)
*血糖値が上昇し、血中のインスリンが多い状態が続くと男性ホルモンが増えてしまい、卵巣と下垂体の働きが乱されて、妊娠しづらくなります。高いインスリン抵抗性は、多能胞性卵巣症候群(PCOS)や自然流産の原因である可能性も高いと指摘されています。(ブログ:妊活中の糖分摂取

メリットだけ見てみると、妊活中でもカフェインを摂取しても良い気がしてきますね。次はカフェイン飲料が、妊娠出産の為のカラダ作りどのような悪影響を及ぼすのか見ていきましょう。


<妊活におけるカフェイン摂取の悪影響とは?>
①冷え体質になります
カフェインを摂取すると、元気が出たり頭がシャキッとしたりします。これは活動モードの交感神経を活発化させてくれているから。交感神経は血管収縮作用があるため、あまりに多飲すると冷えや自律神経の乱れにつながります。

②卵子が老化する可能性
カフェインの体内残存時間は人によって差はありますが、おおよそ4~7時間。少量は12時間後でも体内に残っていると言われています。「15時のおやつにコーヒー」は、睡眠時にカフェインの影響が残ってしまうため睡眠の質を低下させます。睡眠の質が低下すると、「メラトニン』や「成長ホルモン』の分泌が低下するため、卵子への抗酸化作用も低下します。(ブログ:メラトニンの卵子クオリティ改善効果

③「血」が不足する?!
東洋医学では、妊活中の女性にとって「血」は大切な要素。子宮内膜をふかふかにしたり、ホルモンを届けたり、子宮を温めるなど大切な役割を担っています。カフェイン飲料に含まれるタンニンやグルコン酸などのポリフェノールは鉄分の吸収を阻害する作用があり、もともと鉄欠乏性貧血になりやすい女性は摂取方法に注意が必要です。

④栄養吸収力が落ちる?!
カフェイン飲料に含まれる「タンニン」は、過剰に摂取すると胃粘膜を傷つけることも。消化器系の機能低下は、栄養吸収力の低下につながります。胃酸過多や胃腸虚弱の体質の方は、食前にカフェインを摂るのは控えましょう。


前述のようにカフェインには良い点がいくつかあるものの、デメリットの影響を考慮し、当院では妊活中のカフェインを控えるようお伝えしています

妊娠出産に向けてカフェインをたくさん摂っている方は減らしてくことが理想ですが、突然ストップすると禁断症状が出て体調を崩してしまうこともあります。

不妊治療中の最大の敵は「ストレス」です。いきなりカフェインをゼロにしてストレスがたまるのであれば、薄めのコーヒーや紅茶を適量飲むなどご自分の体調やカフェイン感受性を確認しながら、徐々に量を減らしていきましょう。

カフェイン摂取を少しずつ減らしていく段階では、
「午前中」
「食後に」
「1~2杯まで」
を意識してみましょう。

デメリットとメリットは表裏一体。カフェインに限らず、どんな食べ物でも体にいい影響を与えることもあれば、悪い影響を与えることもあります。妊活中は様々な情報に迷うことも多いと思いますが、両方の側面を理解した上で、ご自分のライフスタイルにどのように取り入れるかを判断していただきたいと思います。私たち鍼灸師も一緒に考えながら、妊娠に向けたお身体作りをサポートさせていただきます

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

ハロウィンのかぼちゃ畑

待合室の季節のお花

厳しい暑さが和らぎ、だんだんと木の葉も色を変え、秋を感じるようになりました。

 

華道家 島田光和さんの最新作です。

 

今回のコンセプトは「ハロウィンのかぼちゃ畑」。

「魔女が乗ってきた大きなかぼちゃが気に入ったかぼちゃたち。大小さまざま、ほうきの周りで遊んでいます。

にぎやかな声をききつけたおばけやくもの巣も集まってきました。

楽しいハロウィンパーティーの雰囲気をお楽しみください。」

とメッセージをいただきました。

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ラメが輝く黒いツタとベルベットのかぼちゃがとてもエレガントですね。

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治療院の雰囲気がグッと秋らしくなりました。皆さまご来院の際はぜひご覧ください。

 

追伸:おトイレの中にも「いらっしゃい!」と手をふるかわいいおばけが待っています。

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糖の真実:カロリーオフ商品と不妊の関係

不妊症克服!〜食養生〜

東洋医学では、お砂糖は身体を冷やすとされています。

妊娠を望む方に身体の冷えは大敵です。

不妊症の鍼灸治療の場では「お砂糖を摂りすぎないようにしてくださいね」とよくお話をするのですが、「人工甘味料にした方がいいですか?」とか「カロリーオフの飲み物ならいいんですか?」と質問されることがあります。

前回は、お砂糖についてブログ(→)を書きましたが、今回は主にカロリーオフの商品に使用されている人工甘味料についてお話させていただきます。

人工甘味料は大きく分けて二種類あります。

ひとつは、キシリトールやステビアなど天然に存在する甘味物質を人工的に抽出したもの。

もう一つは、アスパルテームやスクラロースなど天然に存在しない甘味を合成して人工的に作られた甘味料。天然のものよりも安価なため、こちらの方を食品の原材料欄でよく目にすることが多いと思います。

ダイエット飲料やシュガーレスガム、カロリーオフの清涼飲料水によく使用されています。

甘味料1

人工甘味料は少量で砂糖の何百倍もの甘さを感じるので、主にカロリーオフ商品にお砂糖の代わりに使用されています。

菓子パン・お菓子類などのカロリーオフ商品以外でも、お砂糖の使用量を減らすためや、コスト削減のために使用されています。


さて、この人工甘味料が、なぜ妊娠と関係があるのでしょうか?


アメリカのワシントン州で「ダイエット目的でカロリーゼロの飲料水を愛用する人」を対象にした研究があります。

以下のような条件で、被験者の血液検査をしました。

1日目→→水を飲んだ後にブドウ糖を摂取し血糖値を測定

2日目→→人工甘味料入りの飲料を飲んだ後にブドウ糖を摂取し血糖値を測定

結果、人工甘味料入りの飲料を飲んだ後の方が血糖値がより上昇し、インスリンの分泌量がなんと2倍になったという研究結果が出たのです。

人工甘味料は吸収されずにそのまま体外に排出されるので、血糖値には影響が無いと言われてきましたが、この研究によりインスリンの分泌に関係することがわかりました。

またフランスの研究では、”人工甘味料入り炭酸飲料”と”砂糖入り炭酸飲料”の影響を比較調査し、両者とも2型糖尿病の発症リスクを上昇させるとの調査結果が出ました。

しかも、”人工甘味料入り炭酸飲料”を週に500ml飲んでいる場合は、砂糖入りに比べて2型糖尿病の発症リスクが15%増加、1500ml以上飲んでいる場合は59%も上昇することがわかりました。

※2型糖尿病とは、肥満や運動不足・ストレスなどをきっかけにインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの分泌量が減少し、血糖値の調整ができなくなることで起こる生活習慣病です。


甘いものを食べたいけど太りたくない…そんな希望を叶えてくれるはずだった人工甘味料は、かえって肥満や糖尿病を発症させてしまうことがわかったのです。

人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩し、血糖値を下げにくい状態にする作用もあります。それにより、妊娠の妨げになるインスリン抵抗性を引き起こし、不妊へと繋がってしまう可能性も指摘されています。

よく使用されている『アスパルテーム』は通常の摂取量では安全と言われていますが、脳腫瘍や白血病、リンパ腫、ガン、腎機能障害を起こす可能性があるなど、人体に有害であると警告している研究者もおり、危険疑惑のある人工甘味料のようです。

 

そして今度はなんと、男性不妊にも関わっているという衝撃的な研究結果も発表されました。

アスパルテームの摂取によって、元気な精子が減るという報告が日本薬学会で報告されたのです。

マウスを2グループに分けた実験をしたそうです。

Aグループ→→毎日1回アスパルテームを投与したマウス
Bグループ→→毎日1回水を与えたマウス

正常な形態で真っ直ぐ進む精子の数が、Bのマウスは25%あったのに対し、Aのマウスは16%ほどだったそうです。


以上をまとめると。。。

アスパルテームに代表される人工甘味料は、

・肥満・糖尿病の発症リスクを上昇させる
・インスリン抵抗性による不妊の可能性
・精子の減少に関係する


ということがわかっています。

皆さんも清涼飲料水を飲んだ時に「口の中に変な甘味が残るな」と思ったことはありませんか? そんな時は原材料を確認すると、人工甘味料が使用されていることが大半です。

妊活中の方はできればご夫婦ともに清涼飲料水は避けて、お水やお茶、100%のストレートジュースなど、ナチュラルな材料でできたものを選ぶようにしましょう。

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

来年3月卒業予定の方への就職説明会

求人

東京・目黒にある鍼灸治療院セラキュアにおいて、2019年春に卒業予定の方を対象にした見学会と就職説明会を開催いたします。

婦人科疾患や不妊治療にご興味のある方や、当院への就職をご検討中の方に、治療内容や仕事の魅力を知っていただく良い機会になりますので、ぜひご参加ください! 

開催日時

・第一回 2018年9月8日(土) 10:00~13:00

・第二回 2018年10月13日(土) 10:00~13:00

・第三回 2018年11月10日(土) 10:00~13:00

※上記日程でのご参加が難しい方は、個別での見学も可能ですので、希望日時を明記の上お問い合わせください。

参加対象者

・2019年3月卒業予定の女性

説明会内容

  • 院内ツアー
  • 当院の沿革、ビジョンのご紹介
  • 当院で行っている治療のご紹介
  • キャリアパスのご説明
  • 給料体系、待遇、賞与システムのご説明
  • 求人応募方法のご説明
  • 質疑応答

定員

・各日4名

場所

東京都品川区上大崎2-24-10 島田ビル3

鍼灸治療院セラキュア

応募方法

予約フォームより、お申し込みください。リンクはこちら→

[その他]の欄に年齢、住所、学校名、見学説明会希望の旨をご記入いただきご応募ください。

なお、お電話でのお申し込み、お問い合わせはご遠慮ください。ご質問がある方はHPのご相談フォームからお願いします。

鍼灸治療院セラキュア 院長

糖の真実:妊活中の糖分摂取について

不妊症克服!〜食養生〜

南国でとれる食材、例えばパイナップルやマンゴーなど、は身体を冷やす性質があるのはご存知ですか? 

反対に、寒い地域でとれる食材は身体を温める性質があります。

地域と季節に合わせた食材を摂ることで、本来の身体のバランスを保つことができるのです。

 


今回は、主に暖かい地域で生産されているお砂糖についてお話をさせていただきます。

お砂糖は様々な食品に含まれ、私達は日常的に摂取しています。
ケーキやパン・お菓子類はもちろん、ジュース・アルコール類・お弁当・お惣菜やサラダのドレッシングなど、至る所で使用されています。

一般的に、お砂糖の原料といえばサトウキビ
日本では主に沖縄で生産されていることは有名ですね。
暖かい地域でとれるサトウキビは、身体を冷やす性質があります。

お砂糖は東洋医学でも陰性の食品とされており、摂りすぎると身体を冷やしてしまったり、胃腸を弱らせてしまうと言われています。


妊娠を望む場合、お砂糖を避けたほうがいいのでしょうか?
それが今回のテーマです。

東洋医学では、妊娠するために一番重要なものは「血」。←”ち”ではなくて“けつ”と読みます。

子宮内膜をつくるのも、卵子や卵胞に栄養を運び成熟させるのもが行なっています。着床した受精卵を育てるのも、の役目。

西洋医学/生理学でも、脳で分泌されたホルモンは血液によって運ばれ、骨盤内の生殖器に届きます。不妊治療で使用する様々なお薬も、血流にのって運ばれます。

受精卵が着床する内膜も、毛細血管が充血してできるもの。

女性にとって、はとても重要なものです。


お砂糖の過剰摂取によって身体が冷えると、血の巡りを悪くし、ホルモンバランスを乱す原因となったり、子宮や卵巣の環境を悪くしてしまいます。東洋医学では瘀血(おけつ)といいます。

さらに、冷えによって胃腸の働きが弱くなり、血液の元になる栄養分を作れなくなり、身体の血が不足してしまいます。東洋医学では血虚(けっきょ)といいます。


砂糖の害は、単に身体を冷やすことだけではありません。ベビ待ちの女性にとってはもっと深刻な症状へと繋がる可能性もあります。


糖分を摂取して血糖値が急激に上がると、膵臓からインスリンが大量に分泌されて、今度は急激に血糖値が下がります。

低血糖になると、再び身体が糖分を欲し、甘いものに手が伸びる原因となります。食後に何か甘いものが欲しくなるのは、食事後に低血糖になっているからなのです。

このような血糖値のローラーコースターに振り回されていると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの感受性を鈍くしてしまうインスリン抵抗性という状態を引き起こす原因となり、これが排卵障害などの不妊症へと繋がってしまうことがわかっています。

砂糖

イギリスのニュースページで、こんな画像を見つけました。食べ物に含まれている糖分を角砂糖に換算すると、かなりの量になることがわかります。例えばス●バのカフェモカは、なんと角砂糖9.5個です! 




さて、ひとくちにお砂糖といっても様々な種類がありますが、そのすべてが害になるのでしょうか?

まずは、ご自宅で使っているお砂糖を見直してみてください。

精製されている白砂糖やグラニュー糖は、糖の吸収率がとても高く、血糖値の急上昇・急降下を招きます。

黒砂糖やきび砂糖など茶色いお砂糖はミネラル分が入っており、少ない量でも自然な甘みを感じます。栄養面では白砂糖よりはおすすめですが、血糖値の急上昇は白砂糖やグラニュー糖とほぼ変わりません。

糖分は種類を問わず、血糖値に影響を与え、インスリン抵抗性を引き起こす可能性があります。

残念ながら、果物に含まれている果糖も同じです。

とはいえ…甘いものがない生活によって、よりストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。

そんな方にオススメなのが、てんさい糖です。

日本では北海道だけで作られているてん菜が原料となっています。
てん菜はビートまたは砂糖大根とも言われ、カブに似た形をした植物です。
砂糖の中で唯一、身体を温める性質があります。

さらに他の種類のお砂糖と比べて血糖値の上昇も穏やかなのが特徴です。

茶色いてんさい糖をよく見かけますが、本来のてんさい糖は白色をしているようです。
茶色のてんさい糖は煮詰めて出た色のようですので、白いてんさい糖よりもミネラル分が少なくなっているようです。

北海道てん菜協会というのもありましたので、気になる方はご覧になってみて下さい。→

血糖値が安定してくると「甘いものが食べたい!」という欲求が少なくなってきます。

血糖値の急上昇に気をつけるだけで、自然にお砂糖の摂取量を減らすことができますよ。

…..とここまでご説明をすると、半数ぐらいの方に
「人工甘味料ならいいの?」
と質問されます。

それはまた次回ご紹介いたします。

 

食生活・ライフスタイルは人によって様々。当院では一日も早く健康を取り戻していただけるよう、お一人お一人に合わせたアドバイスもさせていただき、妊活をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

東京都目黒区在住 M様(39歳)からご出産のご報告をいただきました

患者様のお声 〜出産報告〜

M様は、妊活中にバセドウ病を発病されていました。甲状腺は服薬にて数値が落ちつき、妊活を続けていましたが、途中で顔面神経麻痺を発症。発症したときには、かなりの絶望感に苦しまれたそうです。しかし、発症直後に当院にて治療を受け始めて順調に快復し、現在は後遺症も全く気にならなくなりました。

また、顔面神経麻痺の治療と併行しながら体外授精にのぞみ、一回目の移植で妊娠。しかし子宮外妊娠だったため、流産。その後、Hcgの値が落ちついてから、二回目の移植をしました。その二回目の移植で再度、妊娠し無事にご出産に至りました。

様々な壁にぶつかりながらも笑顔を忘れずにいたM様が印象的でした。これからの子育てライフを心から応援しています。

①ご出産時の様子を簡単にお願いいたします。

計画出産(12/11入院、12/12出産)の予定でしたが、12/9の23時過ぎに陣痛が始まり、日付が変わった頃、破水。病院連絡し、1時30分頃入院をし、無痛分娩の処置。陣痛の間隔が遠のき、ミニメトロを使う。12/11朝、先生が来るまで頑張るも、赤ちゃんの心拍が弱くなり、当直の先生が分娩をして、吸引分娩。へその緒が首に絡まっていたらしく、一回のいきみで出て来てくれ、大きな産声をあげてくれました。(12/11 4:45出産)

②当院に通院するようになって心身の状態はどのように変化しましたか?

赤ちゃんを望んで通院し始めましたが、途中顔面マヒになってしまい、夢が遠のいてしまったかと落ち込みましたが、鍼灸がマヒにも効果的で、前向きに考えられるようになりました。予想以上に早くマヒが良くなり、妊娠することが出来、感謝しています。

③当院に通院して1番よかったこと嬉しかったことは何ですか?

血流の流れが良くなり、身体が改善され、こうして無事に出産することが出来、本当に良かったです。「セラキュア」さんに出会えて良かったです。

④治療中の過程で印象に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

毎日、親身になって話を聞いてくれ、リラックスできました。特にこれといったエピソードはないですが、感謝しています。

⑤同じような症状で悩んでいる患者様へアドバイスやメッセージをお願いします。

不妊治療や食事療法等、色々取り組みましたが、リラックスすることの大事さを痛感。悩みや不調を聞いてもらいながら、治療してもらえる「セラキュア」さんは大変心強く、赤ちゃんを望んでいる方にオススメです。私と同じ喜びを味わう女性が増えることをお祈りします。

M様、ご報告ありがとうございました。

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梅雨の晴れ間、初夏の朝。

待合室の季節のお花

梅雨入りも間近な関東地方。

待合室に朝顔のツルがクルクルと伸び始めました!

華道家 島田光和さんの最新作です。

今回のコンセプトは「初夏の朝」。

「これから初夏へと季節は移っていきます。昼間は蒸し暑くても、早朝の庭はとても瑞々しくてさわやか。そんな気持ちを表現してみました。

パステルカラーのあじさいと、紫の濃淡の朝顔。そして花の香りに誘われて、黄色い小鳥も遊びに来ています。 

さわやかでリラックスした空間をお楽しみください。」

とメッセージをいただきました。

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よーくのぞいてみると、奥にはブーゲンビリアも咲いていて、初夏の草いきれが香ってくるようなステキなアレンジです。

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赤ちゃんに出会うためのライフスタイル:5月の注意点&お灸のツボ

妊活:今月の注意点

ぽかぽか陽気の続く5月。連休もあり、レジャーや旅行を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。

一日も早く赤ちゃんに出会えるように、5月は下記のことに気を配りながら治療後をお過ごしください :-) 

★「 五月病」という言葉があるように、環境の変化からどっと疲れが出る時期です。職場が変わった、異動で人間関係が変わった、新プロジェクトが始まった、子供の入学や新学期など、環境の変化は自律神経やホルモンバランスへ影響を与えます。身体がだるい・やる気が出ない・食欲が出ない・寝付きにくいなどの症状はありませんか? ほうっておくと長引いてうつ病っぽくになってしまう場合も…。身体の回復には質の良い睡眠が重要です。GWの連休中や週末のお休みでも生活リズムを乱さないよう早寝早起きを心がけてください。また、睡眠ホルモンの材料になる動物性のタンパク質(お肉やお魚等)を摂るようにしましょう。

★5月は環境の変化によって悩み事が増える傾向にあります。東洋医学では思い悩むと気や血を消耗してしまうと言われていますが、これは消化器系の臓腑である「脾」と「胃」が弱ってしまうことで気や血を十分に作れず足りなくなってしまうからです。妊活中の身体にとって気や血は必要不可欠。消化器系を弱らせないよう甘いものや冷たいもの、脂っこいものの食べ過ぎに注意し、下記の「内関」へのお灸でリラックスしましょう。

 

今月の灸点 「内関」ないかん

5月は、「内関」がおすすめ。場所は手首の内側、手のひらと手首の境界線から指3本分の所、太い腱と腱の溝にとります。

 

内関

 

この内関は気血の出入りする重要なツボです。さらに精神を安定させる効果があるため、不眠症や不安感、イライラなどにも効果があります。乗り物酔いにも効果があり、昔は「ここに梅干しの種を絆創膏ではっておきなさい」なんていうおばあちゃんの知恵もあったくらいです。

東洋医学では、四季折々に適した生活を送ることによって健康を保てると言われています。

5月は生活リズムを乱さないよう早寝早起きを心がけて過ごしてくださいね。

カゴいっぱいの初夏のお花でお迎えします

待合室の季節のお花

華道家、島田光和さんによる待合室の季節のお花。

カラフルなカーネーションの詰め合わせです。

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コンセプトは“お庭で花摘み”

心地よい風に春を感じる頃となりました。

お庭に出て、バスケットいっぱいに花を摘んでいると花の数だけ幸せな気分になれます。

そんなうきうきした情景を表現してみました。

皆様もどうぞ芽吹きの季節に大きく一息入れて下さい。

とメッセージをいただきました。

 

 

後ろに隠れているオリーブの実がとても可愛らしいので、ぜひみつけてみてくださいね!

 

赤ちゃんに出会うためのライフスタイル:4月の注意点&お灸のツボ

妊活:今月の注意点

桜も散り、若葉が芽吹き始めた4月。新生活をスタートさせる方も多いのではないでしょうか。

一日も早く赤ちゃんに出会えるように、4月は下記のことに気を配りながら治療後をお過ごしください :-) 

★木の芽時は、すべての生き物が活動的になり陽気(温かい気)が増えてきます。東洋医学では、春の気の流れに逆らって静かにしていると陽気が増えず、夏になっても汗が少なく冷え症になると言われています。冬はエネルギーを充電する季節でしたが、春では適度に身体を動かして陽気を発動させることが重要です。

★春になって増えてきた陽気がうまく巡らず、身体の上部に滞ってしまうことで身体のだるさやのぼせ、不眠などの不調が現れやすい時期です。気の流れが滞ると、花粉症の症状も悪化しやすくなります。適度な運動に加え、下半身を温めて身体の気のバランスを整えるようにしましょう。

★東洋医学では、春は「肝」の臓腑が活発に働く時期です。肝=レバーは大きくて重く、赤い臓器ですよね。たっぷりの血を貯蔵する役目があり、妊娠に重要な働きをする臓腑のひとつです。しかし、肝が活発に働けば働くほどさらに多くの血を必要とするため、消化吸収器官への負荷が大きくなります。冷たいものを控えたり、糖分の摂りすぎに注意してくださいね。

今月の灸点 「太衝」たいしょう

4月は「太衝」がおすすめ。場所は足の甲、足の親指と人差し指の骨がぶつかりあう所を軽く触れると、トクトクと拍動を感じます。ここが太衝です。

 

太衝

 

太衝は、エネルギーの元となる「元気」が多く集まるツボです。ここにお灸をすると肝のエネルギーを補い生殖器の症状を改善させる他、イライラなどの精神的な症状を和やらげたり、ほてりや不眠、頭痛や便秘にも効果があるツボです。

*気を巡らせる効果が強いので、妊娠の可能性がある時期は避けるようにしましょう。

東洋医学では、四季折々に適した生活を送ることによって健康を保てると言われています。

4月は適度な運動を心がけ、胃腸の調子を崩さないよう注意して過ごしてくださいね。

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