「妊活」について考えてみましょう②
不妊治療を始めるにあたって。不妊治療を始めようと思った時、まず病院選びで迷うことがあると思います。
ネットでの評判や通いやすさが大きなポイントになると思います。
それ以外だと大きく分けると自然に近い方法で出来るだけお薬を使わない低刺激か、足りないホルモンをしっかり補充して高刺激で治療を行う病院かに分けられると思います。
例えば凍結胚を戻す場合、出来るだけ薬は使いたくないと自然周期で移植すると、内膜がしっかり必要な厚さまで育たなければその周期は見送って、また生理が来て内膜が育つのを待つことになります。
ホルモン剤を使用するホルモン周期ですと、内膜の厚さをチェックして必要に応じてホルモン剤を摂取しますが薬を使えば使っただけ料金が加算されていきます。
不妊治療には保険や助成金が適応される場合もありますが、保険の診療を行っていない病院や年齢や適応基準などが設定されていることもあるので注意が必要です。
先生との相性もあるでしょう。
人気のクリニックの場合すごく混んでいて流れ作業のように対応されると感じる人も多いようです。
そのような病院では看護師さんが丁寧に接してくれることも多いので、先生に聞きにくいことは看護師さんに確認してみると良いと思います。
また、採卵や移植を行う場合、クリニックで卵胞の育ち具合や内膜の厚さ、ホルモンの数値など細かくチェックする必要があり一度の生理周期で何度も通うことになります。
人気のクリニックでは三時間以上待たされるようなこともよくあるので通いやすさやお仕事との兼ね合いなども考慮する必要があります。
簡単に妊活、不妊治療についてまとめてみましたが、そもそも日本人は夫婦生活を持つ回数がとても少ないと言われています。
回数が少なければ妊娠する可能性も低いです。
排卵日が月に一度のチャンスと考えて緊張感が強い状態では内臓の働きが悪くなりホルモンの分泌も悪くなります。
排卵日前後だけでなく普段からコミュニケーションの一つとして夫婦生活の回数を増やしていきましょう。
リラックスしている状態で内臓はよく働きホルモンの分泌も良くなります。
お仕事の都合や様々な要因で疲れていたり、今の仕事が落ち着いたらとつい先送りにしがちなことですが卵子も精子も年齢と共に衰えていきます。
いつか子供が欲しいと思ったらまずは今のお身体の状態を確認して妊活についてお互いの考えを話し合ってみましょう。
「妊活」について考えてみましょう①
不妊治療を始めるにあたって。妊活や不妊治療、耳にすることも多いですが実際にはどのようなことをするのでしょう。
また婦人科系のクリニックに行くことに抵抗感や恐怖心がある方も多いと思います。
どのようなことをするのか、どのように進むのかを簡単に紹介したいと思います。
まず妊娠を希望した場合夫婦生活を持つと思います。
タイミング法と言われますが排卵日に性交渉をすれば妊娠すると考える人が多いと思います。
しかし排卵日に一回性交渉をしただけで妊娠する確率は非常に低いです。
排卵日を知るには基礎体温を付けたり、アプリや排卵チェッカーなどでチェックしたり、クリニックで卵胞の育ち方をエコーでチェックしたりと色々な方法があります。
ホルモン剤を補充して成長や排卵を促進することも出来ます。
しかし排卵日に誤差が生じることもありピンポイントで妊娠を狙うことは難しいのです。
精子は女性の体内で二日間くらいは生きていますので、まずは排卵予定日の二日前から二日後くらいまでなるべく多くの回数を持つことをお勧めします。
またそもそも卵管が詰まって排卵していなかったり、運動している精子が極端に低い場合
どれだけタイミングを取っても受精しません。
不妊治療を始める場合まず血液や子宮、卵巣の検査をして異常がないかチェックします。
不妊クリニックに行くことに抵抗がある方や、まだそこまでは考えていないという方も卵管がきちんと通っているかを調べる卵管造影検査とタイミングを取った後きちんと精子が動いていることを確認するフーナーテストはやっておくと良いと思います。
不妊治療のクリニックは結婚していることや夫婦一緒の治療が必須のところが多いです。
抵抗のある方は普通の婦人科でもブライダルチェックといって婦人科系のチェックが出来るクリニックも増えています。
結婚していなくても受けることが出来るので、まずは現時点でのご自分のお身体の状態を確認することから始めてみましょう。
タイミング法で何回かトライし妊娠しない場合ステップアップとして人工授精に進むことが多いと思います。
この場合精子の中から運動率や形状の良いものを選んで排卵のタイミングで女性の体内に戻します。
戻された精子が自分で動いて卵管膨大部まで移動して受精をするのでタイミング法に限りなく近い自然な方法になります。
お仕事の都合や体調の問題で排卵日にタイミングを取るのが難しい場合にも前もって採精して良いものを選別して戻すことが可能です。
この方法はクリニックでの処置になります。
その次の段階は体外受精になります。
女性の体内から卵子を取り出し、精子と受精させて体内に戻します。
この場合精子の状態が良ければふりかけ法、正常で元気な精子が少ない場合は状態の良い精子を一つ選んで卵子に注入する顕微受精という方法が取られます。
受精させて三日目まで育てた胚を初期胚、五日目まで育てた胚を胚盤胞と言います。
着床率を上げるために胚盤胞まで育てて体内に戻す(移植する)ことが多いようです。
戻すタイミングも採卵をした周期に戻す新鮮胚移植、一度凍結してお身体の状態を整えてから戻す凍結胚移植があります。
簡単に不妊治療とはどういうことをするのかをご紹介しました。
不妊治療を始めることに不安や抵抗感がある方にも参考にして頂ければと思います。
鍼灸治療ではどの方法を取られる場合でもお身体の状態に合わせて治療させて頂いています。
不妊治療を始める前にお身体を整えたいとお考えの方もぜひご相談下さい。