砂糖は老化を促進する?糖と不妊の関係

砂糖は老化を促進する?糖と不妊の関係

不妊症克服!〜食養生〜

 

「砂糖は身体に毒」とよく言われ、昨今では糖質制限ダイエットがブームになっています。

砂糖

このブログでもお砂糖や血糖値についてお伝えしたり、院内でも糖分摂取について患者様から質問をいただくことが多くなりました。

血糖状態が続いてしまうと、インスリン抵抗性を引き起こし、不妊の原因となる排卵障害や「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」になる可能性があるからです。

 

さらに、血中の余った糖は赤血球に結びついてしまうため、血液がドロドロになり、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)=ヘドロ血」となってしまい、お肌の黒ずみやカサつき、情緒不安定、冷え、生理痛、子宮内膜症、不妊症など様々な症状の原因となってしまいます。


正常な赤血球は細い血管を通る際、柔軟に形を変えて通っています。

しかし糖がくっついた赤血球の場合は柔軟に形を変えられず、細い血管を通り抜けるのが困難になり血流が悪くなります。


子宮や卵巣には毛細血管が編目のように走っており、その血流が滞ると、冷えやホルモンバランスの乱れ、卵子・子宮内膜の成長にも影響が出てきてしまうのです。


糖の害はそれだけではありません。なんと老化の原因にもなるんです。


血中の糖が過剰に増えすぎると、身体の細胞や組織を作っているタンパク質と結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起こります。糖化されたタンパク質は、老化を進める原因物質である「AGE」となって蓄積していきます。

AGEとはAdvanced Glycation End-productsの頭文字をとって「AGE」、日本語では「終末糖化産物」と言われている物質です。ちょっと怖い名前ですね :-( 



正常なタンパク質が糖化してAGEが生成されると、タンパク質の機能を低下させたり細胞を傷つけたりするため、組織の組成が弱くなり、臓器の機能が低下してしまいます。


たとえば骨や血管に蓄積されれば骨や血管がもろくなり、お肌に蓄積されると肌の弾力が失われ、シワやたるみの原因になります。

AGEは老化の原因そのものなのです。

もちろんこれが卵巣に蓄積すると、卵巣機能が低下し不妊のリスクを高めてしまいます。

AGEが蓄積している人ほど体外受精や顕微授精の結果が悪かったことから、AGEの蓄積は卵巣機能の低下や妊孕性(妊娠しやすさ)の低下に影響を及ぼしているというデータがあり、論文も発表されています。(英語の論文のサマリーはこちら→)

 


そしてこのAGEは体内で作られるだけでなく、身近な食べ物からも摂取してしまっているのです。

AGEは「タンパク質と糖が熱せられてできた物質」。たとえば大人気のパンケーキ。


小麦粉と砂糖に、タンパク質である卵・牛乳をまぜて加熱すると、こんがりと焼き色のついたパンケーキができあがります。

パンケーキ

 

このこんがり焼けて色づいたところが糖化した部分であり、AGEが発生している部分なのです。

食品に含まれるAGEはほとんどが消化されますが、約7%は体内に蓄積されます。
調理法を工夫して、AGEの摂取を減らすようにしましょう。

AGEが多くできてしまう調理法として多い方から

揚げる

焼く・炒める

煮る・蒸す



となります。

わかりやすく、実際の食品で比べてみましょう。


焼き餃子と水餃子であれば、焼き餃子は水餃子の2倍ほどAGEを含みます。
カツ丼と親子丼を比べると、カツ丼は揚げる調理をしているため親子丼の5倍ほどAGEを含んでしまいます。

揚げ物は身体によくないというのも、脂肪が多いだけでなくAGEも多く含まれるからなんですね。

血糖値が高い状態が続けば続くほど、タンパク質と結びつく時間が長くなるため、AGEが増えていきます。
急に糖質を完全にカットして0にするのは難しいことですが、まずはジュースやお菓子類を控えたり、食事は野菜から先に食べてよく噛むようにするという習慣から始めていきましょう。

減らす努力をするだけでも必ず身体は変わってきます。
食生活を見直し、血糖値をうまくコントロールしながら糖化を防いで、妊娠する力を高めていきましょう。

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