 |
当院オリジナルの不妊治療法であるTFM(セラキュア・ファーティリティ・メソッド)では、基本治療において妊娠/出産への母体の準備が整ってくるに従い、鍼灸治療の内容を月経周期に合わせて変化させていきます。
女性の月経サイクルは、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの周期から成り立っています。それぞれの時期に違うホルモンが絶妙のタイミングで分泌され、それに応じて基礎体温も変化します。東洋医学的には、各時期ごとに気/血/水の流れや五臓六腑の働き方に特徴が現れます。これは摩訶不思議な現象ではなく、眠くて仕方が無い時期、油っこいものを食べたくなる時期、胸が張る時期、イライラしやすい時期などといった形で表面化することも多く、ほとんどの成人女性が何らかの形で実感しているものです。
TFM不妊治療では個人の体質に合わせた治療法で、各周期ごとに最適な骨盤バランスと気/血/水の働きに調整することで、どの時点においても生殖器のパフォーマンスを高く維持できるようにサポートいたします。
>> セラキュアオリジナル不妊治療TFMページへ
|
1. 月経期の鍼灸不妊治療 |
月経期はデトックス期。
月経期は、身体がホルモンの影響から解放されて緩んだ状態です。生理が始まると情緒不安定が収まったり、便通が良くなったり、眠くなったりする方が多いのはそのためです。自律神経的には副交感神経優位の状態で、身体を休ませて免疫バランスを整え、主に骨盤内で滞っているヘドロ血や血中の毒素を体外に排出します。この時期に激しい運動や過剰な労働をすると、交感神経が優位になってしまうため、身体のリセットがうまくいかず、そのまま次のサイクルに突入することになります。それが何周期も、何年も続いていると、必然的に生殖機能の低下を招いてしまいます。
生理痛が激しい、月経血が黒ずんでいる、臭いがきつい、塊が多く出るなどの場合は特に、健康な内膜育成のためにも、この時期の治療は欠かせません。
月経期の鍼灸治療は、骨盤周辺をしっかりと緩ませるとともに、「気」の流れをスムーズにして排出を促進させるツボを多用します。基礎体温表では、月経が始まる前後1日くらいから体温がきちんと下がることが理想です。
|
2. 卵胞期の鍼灸不妊治療 |
|
卵胞期はエネルギー充填を。
卵胞期は、その名の通り、卵胞が卵子の周囲にプクプクと育つ期間です。東洋医学の「陰と陽」のバランスで言うと「陰」の時期で、陰のホルモンであるエストロゲンが優位になり、身体が潤い、基礎体温は低く維持されます。この時期に疲れ過ぎていると陰のエネルギーを消耗して体温を低く維持できなくなり、基礎体温がジグザグ上昇してしまいます。卵巣を刺激する薬剤のほとんどは「陽」の作用を持つため、陰のエネルギーが弱い方は基礎体温が黄体期並みに上昇してしまい、卵胞や内膜の質の低下を招くことがあります。ストレス過剰によっても気の流れが滞り、同様の症状が現れることがあります。心身の疲労が慢性化していたり、流産後や手術後などで気の力が不足していると、卵胞の成長が遅れて排卵までに時間がかかってしまうこともあります。
TFM周期療法では、「気」を補い、陰の作用を持つ「血」の働きを活発にするツボを多く使用します。血流が安定して骨盤内に潤沢に流れていることで、脳の下垂体からのFSH(卵胞刺激ホルモン)がきちんと卵巣に届き、よりクオリティの高い卵胞が形成されます。早寝を心がける生活スタイルと、滋養に満ちた食生活をアドバイスさせて頂いております。 |

3. 排卵期の鍼灸不妊治療 |
排卵期は気の流れを加速。
十分に成熟した卵子が、卵巣から飛び出すのが排卵です。そしてその卵子を子宮からのびている卵管の先にある卵管釆がキャッチします。つまり骨盤の中でサーカスの曲芸のようなアクションが繰り広げられるのです。卵巣と子宮の位置関係がズレているとこの動きが上手くいかず、排卵はしているのに卵管内に卵子を取り込めない「ピックアップ障害」などを引き起こします。TFM周期療法では骨盤矯正でゆがみを正したあとに、骨盤内の気と血の流れをスムーズにするためのツボを多用した鍼灸治療を行います。基礎体温は1〜2日だけ体温がガクンと下がったあと上昇して高温期に入ります。卵の白身状の粘質のオリモノ(帯下)が出ますが、これは子宮頚部の粘液分泌が活発になるためで、この時期に性交渉を持つと精子が子宮内に入り込みやすくなります。タイミング法で妊娠を希望されている方は、体温が下がる前日から3日後くらいまで、積極的に夫婦生活の機会を持っていただくようになります。体外受精、人工授精の場合も含め、この時期の鍼灸治療は妊娠の確率を飛躍的に高めます。 |

4. 黄体期の鍼灸不妊治療 |
黄体期は骨盤内の冷えに注意。
排卵期に一旦落ち込んだ体温は、その後急激に上昇し、そのまま次の月経開始まで14日間ほど高温を維持するようになります。ここで体温が下降してしまうことがあると、妊娠を維持するのが難しくなります。体温が下降する原因としては、卵胞期に良い卵胞ができなかったことで良い黄体が得られず、黄体機能不全になっている場合と、骨盤深部にしつこい冷えがある場合があります。この時期は東洋医学的には陰陽の「陽」の時期なので、身体を積極的に温めながら気と血を補うツボを多用し、約14日間の高温を維持できるようにします。基礎体温では36.5~36.7℃以上をキープできるのが理想です。妊娠の可能性がある時期なので、下腹部を直接お灸で温めたり、気や血を動かすツボや経絡は使いません。身体の冷えがきつい場合は、治療効果を維持するためにご自宅で足へのお灸や、足湯をやっていただきます。
妊娠している場合は高温が続き、脈の状態も妊娠時の脈に変わってきます。妊娠して血中のHcg値が高くなってくると、手首の脈が皮膚表面に浮いてきて、速くなり、人によっては血管の中を数珠がコロコロと流れているように感じられます。東洋医学では心身の状態を脈で判断することが多く、妊娠しているのに脈が弱々しく遅いなどといった場合は、流産しないように母体の気を補充する治療をさらに強化する必要があります。
>> 妊娠中の治療ページへ
|
Copyright 2007 Acupuncture Clinic THERACUA Allright Reserved.